亜久里氏×ばんせい証券財務アドバイザリー契約書

(敬天新聞七月号)

 この言葉が偽らぬ本音なのか…
「二年半はお金探しばかりをしていた」と、自動車F1レースからの撤退を表明した際に、鈴木亜久里氏が肩を落とし漏らした言葉だ。
 亜久里氏を代表としたスーパーアグリF1チームは、F1レースに参戦した当初から資金面で苦しんできたが、本年五月六日をもって同レースから撤退しチームは解散した。撤退発表の緊急会見に一人で臨んだ亜久里氏は、これまでチームを全面支援してきたホンダや他のスポンサー、そしてドライバーの佐藤琢磨とファンに向けて「最大の感謝を表したい」としたものの、終始「銭さえあれば」といった無念の撤退であることが滲み出ていた。
 また、会見最後には「これからF1チームをやろうと思う人は、やらない方がいいよってコメントする」など、銭に翻弄され続けた二年半の苦労を物語るような一言を残し、スーパーアグリ代表として最後の会見を終えた。会見後の周囲の感想は、大半が「よく頑張った。夢をありがとう」などチームの撤退解散に理解を示すものであった。
 しかし亜久里氏を軸に繰り広げられた巨額貸付金の行方と、関係した企業の暗部を追及してきた本紙にしてみれば、亜久里氏の会見を以って幕引きさせる訳にはいかない。今後、本紙が独自入手した資料等を公開しながら、鈴木亜久里氏F1撤退の真相を暴いていくつもりだ。先ずは、チーム運営が躓く切っ掛けとなった、左表記の「財務アドバイザリー契約」についてだ。
 亜久里氏が会見中に語った「仲介会社(ばんせい証券)が責任もって推薦するといってスポンサーを持ってきたので契約した」とあるが、それが、後に一銭のスポンサー料を払い込まずに契約を反故にした「SSユナイテッド」である。如何わしい企業を臆面もなく紹介したばんせい証券と、目先の銭欲しさに飛び付いた亜久里氏との、壮絶な地獄めぐりの始まりである。

(スーパーアグリF1チーム・鈴木亜久里氏×ばんせい証券財務アドバイザリー契約書の一部@)

(スーパーアグリF1チーム・鈴木亜久里氏×ばんせい証券財務アドバイザリー契約書の一部A)

(スーパーアグリF1チーム・鈴木亜久里氏×ばんせい証券財務アドバイザリー契約書の一部B)

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