全ては加藤社長の身から出たサビ。いや、西森がヤヤコシクしたのも事実。(観音寺市のカトキチ本社)
 例の「流し目」でオバ様キラーとして名を馳せた俳優=杉良太郎と最近結婚したお相手と言えばご存知、演歌歌手=伍代夏子であるが、彼女が歌う「♪かーとーきっちゃん加ト吉っちゃん」のCMソングで有名な『加ト吉』に纏わるお話。
 四国は香川県観音寺市に本社を置くこのカトキチが右翼や総会屋、暴力団にターゲットにされて久しい。

 元々の原因は、この観音寺市の元市長でカトキチ社長の加藤義和氏の買春がネタ。この加藤社長が市長時代、公務中に自社の社員数名とカトキチの子会社の観音寺グランドホテルで「直子企画室」という愛人バンクから呼んだ女性と、乱交パーティーをやったというもの。
 勿論その後、この売春クラブは香川県警に摘発されるのであるが、その売春クラブの経営者だった宮脇俊雄という男に10数年間に亘って3億5,000万円を恐喝され続けてきたというのだ。
 どうやらこの経営者の妻と関係があったらしい。本人は否定しているものの、そうでなければこれだけのカネを取られる必要はなかったろう。

 加藤義和社長は昭和50年から平成3年までの16年間、4期に亘り観音寺市長を務めた地元の名士。なんと驚くなかれ、この学歴社会にあって「中卒」だというから立派ではないか。水産物の行商から一代で現在のカトキチグループを築きあげたのだ。あの有名な居酒屋「村さ来」も傘下である。カトキチだけでも売上が年商2,000億円で、しかも無借金経営というから凄いではないか。
 一連の攻撃はそれらに対する嫉妬絡みのイヤガラセ的怪文書の類かなと思って眺めていたら、話の中味はそうでもないようなのである。加藤社長の買春と返済期限無期限無担保のカネの貸し付けについては、恐喝した本人が自ら多くのマスコミでその実状を喋り捲っているので本紙面では割愛する。

 ところでその愛人バンクを捜査した当時の高松北署の署長がカトキチの現・取締役総務部長=西森輝夫氏である。
 雨が降ってもカトキチから観音寺市役所まで濡れずに行けるそうであるから、その実力振りが分かろうというもの(注・運転手付きの黒塗りの車があるから雨に濡れない、という意味ではない)。
 その当時のお手柄が認められカトキチへの天下りと相成ったようであるが、今では「社内総会屋」と呼ばれる程の辣腕振りを発揮。加藤社長も手に余る存在だと言う。

 警察と言えば在職中は我が国の治安維持に貢献し、国民から最も信頼・尊敬される職業の1つである。ところがほんの一握りであるが、退職後には反社会的な営業を行なっているような企業へ恥も外聞もなく就職する輩がいる。現役時代に社会正義を全うした訳だから、リタイヤ後もせめてその気概だけは持ち続けてほしいものである。
 警察あがりの社内総会屋として有名な人物といえば『味の素』の石神某であるが、こちらの西森総務部長も負けてはいない。勿論こちらは署長出身だから、警察官途中退職の石神より在職中の実績は遥かに格上。それが彼を天狗にさせているのかも知れない。
 
 出しゃばりで役立たず
加藤社長が市長時代に乱交パーティーを行った観音寺グランドホテル(写真手前の建物)は、本社の「目と鼻の先」だ。…その神経を疑う。

 過日、ある右翼関係者が当紙の許へ相談に訪れた。その内容は、
「カトキチの取締役社長室長だった大谷吉治の義理の弟(女房の弟)=三好某が、高木という人物から一億借りた。その時大谷が保証人になったが、その後、本人の三好が行方不明となり、貸した金が戻って来ない。当然、保証人の大谷のところへ行く。ところが追い込みがキツくなったら、大谷は中国にあるカトキチの子会社の社長に就任し日本から逃げ出した。そこで矛先はカトキチへ向いた」
――という事らしい。
 普通なら、こういう騒々しい原因を作った輩は首か左遷と相場は決まっているが、長い間加藤社長の側近を務めた余禄というか社長の〇〇タマを握っているらしく、加藤社長も簡単には首に出来なかったそうだ。
 それなら恐喝屋に三億も払う余裕があるんだから、保証人の肩代わりでもしてやればいいと思うのだが…(金持ちはケチって言うからねぇ…)

 そこで話を複雑にするのが天狗の西森部長である。
 逃げ回るカトキチ幹部連中を尻目にカッコいいところを見せようと、抗議街宣をしている右翼団体代表へ電話を入れ宴席をもったそうである。通常このような場合、和解を前提の食事会であるから一切を企業側が負担し、相手に失礼の無いよう、カネに糸目をつけない豪勢な宴席となる。
 その席で西森部長は「大谷の件は社内で検討しているので今日のところは酒でも飲んで楽しみましょう」と言い「実は今度、カトキチで屋島カントリークラブの経営に乗り出すんですがワシが社長になる予定なんです。このゴルフ場は親会社の東高松開発が裁判所に和議の申立をしているが、和議が成立しないと会員が騒ぎ出してカネを返還しろと言うだろうし、そうなれば経営も出来なくなる。だから、取り敢えず会員を納得させて和議が成立するようにしたい」と語ったという。
 その上で「屋島の会員は公表では4,000人だが、実際は8,500人もいるのでこのまま経営する訳にはいかない。年会費を払わない不良会員が八割もいるから、先々契約に従って全員クビを切る。それ以降に新たな会員権を300万か350万円で発行する」と手の内を披露してくれたそうである。

 また酒のせいか、余程宴席の雰囲気が良かったせいか知らないが「ここだけの話で絶対に会員に喋ったらダメやで」と念を押し「10日間の日数をあげるから、屋島カントリークラブの会員権を集めてきなさいよ。大抵額面が150万円くらいだから、それを加ト吉が300万円で買ってあげるから。不良会員がいっぱいおるんやから、すごい金になると思うよ。だから大谷の一億のトラブルなど放っといて、この会員権で大儲けしなさいよ」と言ったという。
 宴席に出席した八名は必死で会員権を集めたが、10日間では思うように会員権があつまらず、西森部長に延長願いの連絡を取り、その結果100枚程の会員権を集めたそうだ。
 ところがこの西森という男、そんな約束をした覚えはないと宣ったそうな。8人もの人間が聞いて100枚もの会員権を集めたというのに、である。それでは何の為に彼らはゴルフの会員権を100枚も集めたのか。何故彼等が屋島カントリーの会員を無視し馬鹿にしたような話をマスコミにする必要があるのか。

 大谷吉治が保証人になっている債権回収の矛先をカトキチから躱す、という目的もあったろう。ほろ酔い加減で、つい気が大きくなって秘密事項であるべき話を洩らしてしまったミスもあったろう。カトキチの総務部長というより、元警察署長という面を強調したくなって自分を格好良く見せたかった面もあるだろう。
 しかし嘘はいかん。男が一旦吐いた言葉は、たとえ酒の席であっても守るべきだ。しかし人間、間違いはある。その時こそ「言って出来なかった時」こそ謝罪と責任が必要なのである。
 この西森という男、正に策士、策に溺れるを地で行くような男であろう。本人はカトキチの用心棒を気取っているらしいが、このことが余計に火に油を注ぐことになって現在に至っているのだそうだ。

 
 知らぬは消費者ばかりなり
西森輝夫クン、嘘はイカンよ、ウソは…。
昔警察署長、今サギ師とは、何とも情けない。

 もう1つ聞き捨てならないカトキチのはなし。
 カトキチと言えば何と言っても冷凍食品。冷凍えびフライ、冷凍コロッケは特別有名。これらの商品の中に製造年月日を虚偽表示している、という事実があるらしい。
 この告発者の話では、愛媛県にあるカトキチ伊予三島工場ではコロッケ約50種類を生産していたそうだが、生産した物は「出来た順に」どんどん冷凍庫へ保存され、数ヶ月間もストックされているのだそうだ。
 そして出荷される前日か当日になって初めて製造年月日、賞味期限を入れるというから驚きである。本来なら製造した日に製造年月日、賞味期限を入れるのが常識である。揚げ物の場合は古くなると油も回るだろうし、公衆衛生に被害を及ぼす恐れもある。健康面からも大丈夫なのだろうか。
幸いこの工場は数年前に閉鎖したらしいのだが、そこで不正表示の指揮を執っていた人物は、現在、カトキチ水産(株)という加藤義和社長の妹が経営する関連会社に居るのだそうな。
 3ヶ月も半年も前の商品を「本日の出来たてです」と表示されて買わされる消費者はタマったものではない。公正取引委員会の出番到来か…?
(つづく)

 
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