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派遣社長、事件屋デビュー? | ||
沖縄県には、地場産業の経済復興を助成するための「復帰特別処置法」という制度がある。この条例のため、いかなる大手企業といえども容易には進出することがままならない。 ところが、日本屈指の名門企業で運送業界最大手=日本通運株式会社(港区東新橋1-9-3・岡部正彦社長)の懐刀として、沖縄エアカーゴサービス株式会社(沖縄県那覇市山下町3-16)に派遣されていた藤田博行社長(以下、藤田社長)が、恐るべき“ハイテクニック”を使ってこの法規制に風穴を開け、みごと沖縄進出をクリアした。 この際使われた「金融ハイテクニック」に、日本中の金融知能犯・経済ヤクザ・事件屋達が、驚きと賞賛(?)の声をあげている。 沖縄進出プロジェクトの詳細は以下の通りである。 舞台となったのは「沖縄エアカーゴサービス株式会社(以下OAS航空)」。 平成9年 この話も沖縄だけにとどまらず本土は九州・大阪から東京までにも広まった。しかし場所は沖縄である。 名うての事件屋たちも「沖縄が相手じゃ…地元のおっかないところと…沖縄戦争なんて恐いし、俺らいいです」と、みな敬遠するばかりであった。 平成12年2月 平成12年3月31日 |
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プロは静かにすべて奪う |
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以下は、我喜屋氏から直接聞いた話ではないので憶測にはなるが…。 藤田社長「まいど!アンタに対する債権ね、ワシ、買い取らせてもらいましたわ」 …のような形のやり取りがあったかどうかは知らないが、色々ハンコを突いてしまった。 ※ 前記のやり取りは、飽くまでも本紙編集部によるフィクションである。実際にはプロである藤田社長、多良間専務らはお金を儲けるのに怒声をあげたりはしないだろう。 プロはあくまで紳士的だ。 実際にはもっと腰低く、時には涙ながらに我喜屋氏を助けるようなスタンスで「スー」と音も立てず書類をいただいたのであろう。 小口の取立屋のように怒鳴ってビジネスになるのはよくて20万から30万円の「お小遣い」。お金のある人間(例えばこの場合だと我喜屋氏)が、自分の築いてきたものをすべて獲られるとなったら、絶対に安っぽい脅しなどに屈するはずはない。 プロフェッショナルな藤田社長グループが3,000万円程度の債権で、最低4億円以上の資産を取りあげるのであるから、そこに藤田社長からの直接の脅しは無かったはずだ。 ところで、この日通の件とは関係ないことだが、こういう株担保・証券担保、大型の事件を仕掛ける事件屋・乗っ取り屋は、その多くが高学歴であったり財界名士とのつきあいが豊富で見た目も本当に穏やかだ。どうみても粗野なゴロツキには見えず、大手企業の優秀な営業マン?広報マン?としかみえないのが、この業界のスタンダードなのである。 |
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各方面からスカウトの声が! | ||
ここからが藤田社長らグループの凄腕さが伺える。 31日の「金銭消費貸借契約」で、返済日として8日後すなわち4月8日を設定。8日に全額返済しなければ、株式は我喜屋氏から藤田社長のものになるという契約だ。 こういった場合、よくある一般的な素人同士のケースは「もう金返さないんなら株は担保として俺がもらう!」とか言ってみても、「実際に取締役会をやらないと株式は譲渡できない」というのが、後からわかって、それから取締役会を開催しスッタモンダになったり、総会だ何だと画策しているうちに債務者がいなくなったり開き直ったりしてしまうのだ。 ところが藤田社長は、31日に契約を結び、8日の返済日までの間に、どうやら他の役員に取締役会の召集通知を送って総会を開催し、株売買の許可をとりつけていた筈なのである。そうしないと担保自体が無効になってしまうのだ。 この、短期間に金を貸し付け、総会までやって株を合法的に買えるようにし、会社を乗っ取れるスタンスをつくるという超高等金融テクニックには、今時のヤミ金業者も名うての事件屋もしり込みするばかりである。一体どんな絵を描いてどうやって関係者たちを踊らせたのだろう…? 10日以内に10倍以上の大儲け。 平成15年 「なんでそれだけ高等ノウハウがあるのに日通ふぜいでくすぶってますねん。うちにきたら、もっと大暴れさせたる。年俸やったら日通の10倍だしてもかめへんで!」日本中の事件屋グループからの熱いエール。 「藤田社長のそのノウハウを悪の金融知能犯バイブルとして出版しませんか?組筋だけで10万部は売れるベストセラーになりますよ」とブラックジャーナリズムからの熱い勧誘。しかし、それらの声は藤田社長にはまだ届かない。 |
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