夕食宅配では大手のはずが…

  夕食材料の宅配事業「ファミリーセット」で、主婦層を中心に支持を受けているのが、食産大手のタイヘイ株式会社(千葉県八日市場市イ2614)である。日々の献立作成と買物といった家事のサポート役となるこの宅配事業に於ては、同社は食産業界の先駆者的存在である。

 今後、高齢化社会となっていくなかで、独居老人や要介護者の世帯が増加していく事は明らかで、タイヘイが提供する宅配サービスが、こういった人達の栄養管理も含め生活活動を補助する役割を担い、飛躍的に需要が伸びるに違いない。

 同社は、企業の利益活動が必然的に社会貢献をも伴ってくる、正に今の時代背景に合致した企業といえ、更なる成長が予測される注目企業といえる。

 
  本当の「収益部門」は、金融屋

 さて、斯様な迄一般家庭の台所に深く食い込んでいることからも、同社に対する企業イメージは飽く迄も食品販売に尽きる。

 しかし同社の“顔”が食販事業としたら、効率的に高い収益を上げている部門が、食販とは全く畑違いの『信販事業』である事は同社を利用する消費者の中でもあまり知られていない。

 タイヘイは、其こそ「家庭の冷蔵庫の中身から、財布の中までも面倒みます」と、生活全般を捉えた事業展開を行なっているのだ。 ただ、個人向け無担保ローンの市場は、大手サラ金によって牛耳られており、それはクレジット関連に於ても同様であり、新参者が割って入るには厳しい状況にあった。

 其処で同社は、大手のサラ金や信販会社が「あえて手を出さない」とされている“とある業界から”の依頼による『物販・役務ローン』に、消費者獲得の場を求めたのである。

 
 …なんと顧客は悪徳商法被害者

いかにも親切企業っぽいロゴが泣くよ…

 その業界というのが『アポイントメントセールス』や『デート商法』といった俗にいう悪徳商法の業界である。

 だからといって、いくらニーズが有ろうとも、悪名高い業界と直接の業務接点を持つのは危険と考えたのか、自社と業者の緩衝役として「事務代行業者」を組み入れての業務を行なっているのだ。

 こういった業務形態はしばしば目にするが、通常ならば信販事業者と事務代行業者は、全く別の組織であることが普通である。

 ところが、タイヘイに限っては表向き別組織を装っていながら、その実、自社業務に専任させることを前提とし、事務代行業者の設立から関与するといった、事実上“子会社”との業務を形成している。

 その甲斐あって、悪徳業者があの手この手で稼ぎ出す悪銭を、余すことなく吸い上げることに成功しているのだ。

 言うまでもないが、サラ金や信販業界は過去の反省から、消費者に不利益が生じるような契約・販売を行なう業者とは、取引をしないといった自主規制を設けている。

 「お金が大好き!」という連中ですら踏み込まない領域に、タイヘイはお構いなしに突き進むのだから、全く見上げた商魂である。同社の代表取締役である折原秀則は、正にこれを実践して業績を上げた張本人である。

 折原が信販事業の責任者であった専務時代には、社外の子飼い人物を使い、同社専任の事務代行業者を立上げている。

 
 裁判証拠に本紙?挑発なのか?

 本紙は、信販事業者たるものが、悪徳業者がいまだ世に蔓延る元凶である事務代行業者の設立に関与したことに深い不信感を抱き、折原に対し当時の状況説明を求めるため、書簡にて取材依頼を伝えた。

 ところが、取材拒否を返答してきたばかりか、その書簡をあろうことか、タイヘイが被告となっている民事裁判に、原告への対抗証拠として提出したというから驚きだ。

 この民事裁判、タイヘイの元役員が同社相手に訴えたものであることが後に判明したが、その内容までは未だ不明である。

 勿論、本紙の誰一人として件の元役員を知るものはいない。

 全く与り知らない民事裁判に、何時の間にやら参加させられ、その結果、判決に影響を及ぼすことにでもなれば、うす気味悪くて仕方がない。

 タイヘイは、本紙と元役員が結託していると決め付けた上で、この暴挙に出たと思われるが、事実無根の被害妄想に陥りながら、社長を筆頭に会社全体が舞い上がってる様は、何とも哀れである。

 折原社長には今一度冷静に考えてもらいたいが、本紙の追求するものは、悪徳商法に加担するような信販事業者の根絶であり、その線上に疑惑に塗れたタイヘイが浮かんでいるということに過ぎない。

 当然だが、訳も解からぬ元役員の尻馬に乗って、後ろから仕掛けるような姑息な真似はしないし、これからも公序良俗の理念のもとに、追及の手を緩めるつもりはない。

 ただし、身内の醜い争いに本紙を捲き込むことは、金輪際控えて頂きたいものだ。ホント、鬱陶しいですから。

 
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