ビルメンテナンスや各種清掃を業務とする業界に於て、あかね通信機(調布市上石原3-47-6)は正に強者の『貰い屋』として業界に寄生している。
同社の代表である遠藤好文は、東京都下の各自治体が行なっている入札を中心に日常的に先の行為を繰り返しており、談合に加わっている業者に常に睨みを利かしている。
更に幾つもの同業会社を立上げては社員に同様の行為を行なわせており、業界屈指の“貰い屋の元締め”として、その地位を確立する迄に至っている。
◆ 調布ビル管理協同組合
◆ 杉並設備
◆ ユニティーサービス
これらは全て遠藤好文の配下であり、自身も含め数名の社員はこれ等の会社にその身分を併せ持ち、場面に応じて会社・役職を使い分け、西へ東へと談合荒らしに駆けずり回っているらしいのだ(貰い屋のくせにやたらとフットワークがいい)。
しかし、この様な「ちょっと働き者の貰い屋」が何故業界にのさばっているのか…?理由は簡単である。
談合の仕切り屋、或いは落札予定者が自分らの要求を飲まない場合、その報復として非常識な安値で札を入れ、仕事を奪ってしまうのである。
更に、その仕事を手数料を差し引いた後、他の業者に押しつける=俗に言うところの“まる投げ”を平然とやってのけるのだ。
と言うよりも、本来貰い屋を生業とする遠藤であるからして、仕事をこなす能力は皆無に等しく、受注した所で手に余るというのが本音らしい。
遠藤の報復落札によって利益幅が薄くなったどころか、受注すれば赤字覚悟の仕事にも拘らず、それを拾う業者が居るのも確かだ。
その背景には、不況による一般受注の激減に加え、入金の遅延や不払いといったトラブルが多く「それなら公共の業務の方がまだマシ」と目先の餌に食いついてしまうのである。
遠藤は、こうした弱者の状況を把握して尚、彼らの足下を見て自らの利益の為に利用しているのである。
発注元である自治体は、「とにかく安いが一番!」との考えで、現場の現状を顧みる事無く「遠藤サマサマ」と尻尾を振るばかりか「企業努力が足りない」と他を詰る有り様なのだ。
当紙が入手した資料の中に、これら遠藤の悪行の実態と、自治体の不甲斐なさを裏付けるものがある。
東京都福生市は、市営プールの管理業務を一般競争入札によって単年毎に落札業者に委託する方法をとっている。
平成10年度の入札状況をみると、あかね通信機を含む六社によって入札が行なわれていた。
結果は前年度の金額に沿った入札を行なった数業者に対し、あかね通信機の入札金額は約半額であり、当然の事として同社に決定された。
福生市企画財政部は、この入札結果の説明として、「市が設定している下落率をかなり超えた低金額ではあったが、それに近い入札も他にあったので、これも業者間競争による企業努力のたまもの。敢えて落札業者の積算内容は聞かなかった」と答えている。
では、市が「落札金額は接近していた」という説明は真実なのか。
入札参加業者にも発表していない、未公開部分の落札次順位の結果を入手し見てみると、それはあかね通信機が示した金額を3割以上超えるものであり、残りは全て前年度予算に沿った金額であった。
この入札で、あかね通信機が落札した金額は約9,000万であり、次順位業者はこれに3,000万乗せた金額を示した事になる。
果たしてこれが接近した入札と言えるのか。飽く迄この金額の開きを小差と捉えるのならば、福生市の金銭感覚は、庶民のそれとは天地ほどかけ離れていると言わざるを得ない。
財政難に苦しむ福生市にしてみれば、支出を押さえてくれる遠藤好文は正しく“神サマ仏サマ”であり、業界の嫌われ者である貰い屋も、その気も自覚も無いまま自治体に貢献してしまったのである。
近々福生市長から表彰を受けるらしいとの噂(ウソだぴょ〜ん)は別として、当該年度から昨年に至るまでの福生市営プールの管理委託をあかね通信機が継続しているのは、紛れもない事実である。
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