【ビルメンテナンス業界事件簿】
乞食(貰い屋)は3日やったらヤメラレナイ?
あかね通信機社長・遠藤好文
貰って(談合金)捨てて(丸投げ)の錬金術

水泳で鍛えた自慢の身体が見られなくて(顔だけの写真で)残念だなぁ。

 『貰い屋』なる職業?が存在し、現在の不況をものともせず巷を跳梁していると聞く。
果たしてこれが職業と呼べるかどうかは別として、利益(不当な)を上げている事だけは確かである。
 意味もなく金をくれと手を出されても差し出す酔狂な者がいるはずも無く、そこには互いの思惑が絡んでの事だ。しかし、金品の受け側が圧倒的に強者であれば、それは恐喝行為に等しいと言える。

 この貰い屋の主な活動場所に公共事業などの入札が挙げられる。
 代表的な例としては、大手ゼネコンによる談合(必要悪?)に於て、落札企業が他の談合参加者に配分する『足代』と称した謝礼金があるが、この足代を目当てに談合に参加する輩が少なくなく、これらが一般的な貰い屋の実態だとも言われている。
 特に事業の規模が小さくなる程、入札参加の規定も緩くなる事で、最初から足代欲しさの貰い屋も必然として多くなってくる。
 其でも、落札辞退としての謝礼を受け取っているだけならまだ可愛げもある。 だが、事業継続の既得権や持ち回り順序といった談合界の暗黙のルール(これも必要悪かな?)を無視した挙げ句、法外な安値での落札を匂わせ足代をむしり取るといった、小賢しい乞食野郎がいるというから呆れてしまう。

 市の対応にも問題アリ!

 ビルメンテナンスや各種清掃を業務とする業界に於て、あかね通信機(調布市上石原3-47-6)は正に強者の『貰い屋』として業界に寄生している。
 同社の代表である遠藤好文は、東京都下の各自治体が行なっている入札を中心に日常的に先の行為を繰り返しており、談合に加わっている業者に常に睨みを利かしている。
 更に幾つもの同業会社を立上げては社員に同様の行為を行なわせており、業界屈指の“貰い屋の元締め”として、その地位を確立する迄に至っている。
◆ 調布ビル管理協同組合
◆ 杉並設備
◆ ユニティーサービス

これらは全て遠藤好文の配下であり、自身も含め数名の社員はこれ等の会社にその身分を併せ持ち、場面に応じて会社・役職を使い分け、西へ東へと談合荒らしに駆けずり回っているらしいのだ(貰い屋のくせにやたらとフットワークがいい)。
 しかし、この様な「ちょっと働き者の貰い屋」が何故業界にのさばっているのか…?理由は簡単である。

 談合の仕切り屋、或いは落札予定者が自分らの要求を飲まない場合、その報復として非常識な安値で札を入れ、仕事を奪ってしまうのである。
 更に、その仕事を手数料を差し引いた後、他の業者に押しつける=俗に言うところの“まる投げ”を平然とやってのけるのだ。
 と言うよりも、本来貰い屋を生業とする遠藤であるからして、仕事をこなす能力は皆無に等しく、受注した所で手に余るというのが本音らしい。
 遠藤の報復落札によって利益幅が薄くなったどころか、受注すれば赤字覚悟の仕事にも拘らず、それを拾う業者が居るのも確かだ。
 その背景には、不況による一般受注の激減に加え、入金の遅延や不払いといったトラブルが多く「それなら公共の業務の方がまだマシ」と目先の餌に食いついてしまうのである。
 遠藤は、こうした弱者の状況を把握して尚、彼らの足下を見て自らの利益の為に利用しているのである。
 発注元である自治体は、「とにかく安いが一番!」との考えで、現場の現状を顧みる事無く「遠藤サマサマ」と尻尾を振るばかりか「企業努力が足りない」と他を詰る有り様なのだ。

 当紙が入手した資料の中に、これら遠藤の悪行の実態と、自治体の不甲斐なさを裏付けるものがある。
 東京都福生市は、市営プールの管理業務を一般競争入札によって単年毎に落札業者に委託する方法をとっている。
 平成10年度の入札状況をみると、あかね通信機を含む六社によって入札が行なわれていた。
 結果は前年度の金額に沿った入札を行なった数業者に対し、あかね通信機の入札金額は約半額であり、当然の事として同社に決定された。
 福生市企画財政部は、この入札結果の説明として、「市が設定している下落率をかなり超えた低金額ではあったが、それに近い入札も他にあったので、これも業者間競争による企業努力のたまもの。敢えて落札業者の積算内容は聞かなかった」と答えている。

 では、市が「落札金額は接近していた」という説明は真実なのか。
 入札参加業者にも発表していない、未公開部分の落札次順位の結果を入手し見てみると、それはあかね通信機が示した金額を3割以上超えるものであり、残りは全て前年度予算に沿った金額であった。
 この入札で、あかね通信機が落札した金額は約9,000万であり、次順位業者はこれに3,000万乗せた金額を示した事になる。
 果たしてこれが接近した入札と言えるのか。飽く迄この金額の開きを小差と捉えるのならば、福生市の金銭感覚は、庶民のそれとは天地ほどかけ離れていると言わざるを得ない。
 財政難に苦しむ福生市にしてみれば、支出を押さえてくれる遠藤好文は正しく“神サマ仏サマ”であり、業界の嫌われ者である貰い屋も、その気も自覚も無いまま自治体に貢献してしまったのである。
 近々福生市長から表彰を受けるらしいとの噂(ウソだぴょ〜ん)は別として、当該年度から昨年に至るまでの福生市営プールの管理委託をあかね通信機が継続しているのは、紛れもない事実である。

 数えきれない犯罪行為

 無論、あかね通信機は形式上のみでの存在でしかなく、丸投げを受けたホーワビルサービスなる会社が実質的な業務を行なっている模様らしい。
 この他にも青梅市東原プールや八王子市甲の原体育館など、落札→丸投げの疑いの有る現場が当紙取材の結果次々と判明しており、今後とも発注元の自治体に対し、委託見直しを要請していくつもりだ。
 福生市は、今年度の本件入札を5月下旬に予定しているらしいが、不良業者を入札から締め出す位の気概は最低限もってもらいたいもので、まかり間違ってもあかね通信機に対し、入札参加のラブコールをする愚行だけは犯して欲しくないものだ。 

 遠藤好文は、この春も入札行脚に精を出し、乞食よろしく談合金の配当をせしめている。
 府中市体育館/南多摩病院/武蔵村山市庁舎/11市競輪場/都公園協会/都勤労福祉協会……等々が、“貰い屋”遠藤が出没した入札のごく一部である。
 正に貰い屋稼業絶好調といった遠藤は、相も変わらずフィリピンホステスの尻を追っかけ、ノーテンキ振りを発揮している。
 毎夜のごとく通い続けるフィリピンクラブの飲み代さえも、さすが貰い屋の鑑がやること、業者に談合金の一部として付け回しするといった徹底振りである。 遠藤が手にする金の殆どが領収書の要らない不正所得といってもよい。
 複数あると噂されるフィリピン・マニラのマンションを始め、高級外車(ボルボ・ベンツ等数台所有)の購入費、愛人ホステス(まさかオーバーステイ?)らのお小遣と、それらに注がれたとされる金が莫大な金額に上ることは容易に想像できる。 
 あかね通信機の会社規模から推定される遠藤個人の所得からは、到底考えられない散財振りで有る事は確かである(宝くじでも当たった?)。

 遠藤好文に向けられている容疑に、一般競争入札妨害(談合罪)と脅迫行為を筆頭に、法人税法違反と個人所得税法違反に加え、外為法違反などが挙げられるが、近い将来何れかで告発を受けるのは必至である。 ここは男らしく、どれでも好きな容疑を見繕って、然るべき所に自ら出向いたらどう?
 次号では別名“乞食の巣窟”全国BMD連合会(吾妻精吉会長)なる貰い屋組織の実態に迫りたい。

 
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