【ビルメンテナンス業界事件簿】
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お役所業務の弊害 | ||
ビルメンテ業界に蔓延る談合の粉砕と合わせ、不良業者排斥を訴え続け展開してきた運動も、既に2年目に突入するまで、長期に渡っての案件になった。 さて、改めてビルメンテ業界がおかれている現状を見てみると、長引く不況を反映してか、決して良い状況とはいえない。 だが、《特命随意契約》という行政側との太い結び付きをもつ一部の業者に限っては、これ等の苦悩に悩まされることはない。 |
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市民より業者優先 | ||
今年度、ハリマビステムが同市から委託された業務の内、高額物件のみを挙げても― では、三鷹市からこれ等多くの委託業務を単独受注している、ハリマビステムとはどの様な会社なのか。数年前から大手信販ユーシーカード出身の、平井新一を会長として経営陣に迎えてはいるが、実際は鴻(おおとり)義久社長のワンマン会社といっても、何ら差し障りはないだろう。平成7年には店頭公開(現ジャスダック)を果たすなど、独立系の業者のなかでは大手の部類だ。 しかし、不思議でならないのは、双方の関係はどの様な解釈を持ってしても理解の範ちゅうを超えたものなのに、一向に解消する動きが見えてこないことだ。 |
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市長と業者は相思相愛 | ||
こうなると、下種な勘繰りといわれようとも、ある疑惑がふつふつと沸いてくるのも仕方ない。 安田市長は言わば三鷹市の生え抜きである。市の職員として長年従事し、更に管理者の立場から行政の中核に鎮座していたのだ。 今回の取材過程に於て、本件に対する三鷹市政への不平不満は相当数にのぼった。在る市内ビルメンテ業者は「箱ものを造る費用は我々の税金で、使用料を払って利用するのも我々だ。それなのに、運営管理だけは市長の独断で神奈川(ハリマビステム)に持っていかれる」と嘆き、「市長は地元業者は能力無しと烙印を押して、市の委託業務から締め出し、入札さえもさせてくれない」と、怒りを露にしていた。 他には、三鷹駅周辺の放置自転車撤去の作業代に、毎年数千万円も供出していながら一向に改善しないのは、税金の無駄遣いとの指摘もあった。 さて、聞くところではハリマビステムの鴻社長は、利益還元を積極的に行なうなど、身内(社員や株主)に対してとても情に厚い経営者と、もっぱらの噂である。ならば、裏の大株主といってもいい三鷹市民にも業績成果に見合った還元はされているのでしょうか? |
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