【ビルメンテナンス業界事件簿】
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三鷹市が変わる | ||
東京都三鷹市が、委託業務の発注方式を見直す方向で動き始めた。 指名業者らによる談合や一括丸投げ等の不正行為、又はダンピングまがいの受注と、其に伴う業務の手抜きなど、その防止にかける手間には大変な労力が必要となる。 又、発注者側の問題として、贈収賄などの不祥事も後を絶たないこともあり、誰もが認める、特に納税者が納得する『適正な入札契約』の実現が、いかに困難であるかが解かるというものだ。 十数年もの間、主要な委託業務を全て特定の業者と随意契約を結んできた三鷹市が、これ迄入札改革に取り組んできた他の自治体と肩を並べるほどのレベルに到達できるのかは、かなり疑問ではあるが、新市長の誕生のもと生まれ変わることに期待をしたい。 さて、三鷹市で我が物顔で振舞っていたハリマビステム(代表=鴻義久)だが、同社が“くいもの”にしている自治体は何も三鷹市だけではない。 株式公開を果たしているとはいえ、一企業がいかにして半ば独占的に自治体を囲い込めるのか、同業他者にとってもその“営業力”は、驚異であると共に苦々しくも感じていることだろう。 ならば、自治体は委託先である業者の選定にも、今一歩踏み込んだ考えをせねばならない。 実際の業務遂行が、受注業者の区別関係なく、市民の手によって行なわれているのなら、わざわざ遠くの業者を引っ張り込まずとも良いことになる。 |
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酒と女と金 | ||
さて、早い所では15年度の入札がぼちぼち始まり出した。当紙にも既に幾つかの談合情報が寄せられてきている。 長期化する不景気が反映しているのか、昔ながらの和気相合とした談合も最近では影を薄め、共闘から離れ独自路線へと変る者、中には結託すると見せかけて裏切るといった者まで出てくる始末である。 同店は、日頃から山下がひいきにして個人的に通い続けている店だが、その支払いは入札時に於ける協力の見返りとして、他の業者に押し付けている所謂“ツケ回し”で精算しているのだ。 ところが、山下の余りに横柄な態度と言動に、とうとう5人の怒りが爆発し、皆で山下を吊るし上げてしまったのだ。 十数分後、店に戻った山下の手には何やら長い棒の様な物が握られていたが、それが日本刀であることに5人が気付いたときは、既に遅かった。 さて、山下が“切れやすい”と言うならば、違う意味での“切れ者”も是非紹介したい。 大和興産の社長は、この手の業界裏事情には疎いらしく、瀬山の背信行為に全く気づいていないらしい。調子に乗った瀬山は、自らペーパー会社を起こし、そこの伝票を巧妙に使用することによって、更なる裏金ルートを開拓する程で、その増長は止むことがない。瀬山はこうして手にした悪銭を用い、東京多摩市と大和興産が支店を置く熊本市に、夫々愛人を囲って、ひとり悦に浸っているというから羨ましい……いや許せない。 特に熊本市の愛人宅に通うにあたっては、現地の受注物件(全て地元業者への丸投げ)の視察を名目に、多数の取り巻き業者を引き連れての出張扱いというから、会社も随分と舐められたものだ。 こういった輩が、指名業者の看板を掲げ、市民の血税を奪い合っているのが、悲しいかなビルメン業界の現実である。 |
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