「議員に幾ら金を使っても無駄だと言う事が分った」

 悪びれもせず、こんな発言をする理事。したり顔で納得する理事。何れにしても無策が故に慣行として金のばら撒き中毒の東京ビルメンテナンス政治連盟(以下ビル政連)理事の面々。

 国は平成18年6月を念頭に法改正への対応を検討していく大事な時期である。この体たらくでは協会の政治組織であるビル政連は、いっそ解散した方がましだろう。

 
 
ビル政連の金はアンタだけの金じゃないんだぜ!片野忠彦君!
 ビル政連の16年度最後理事会での片野元理事(オーチュー)の退任挨拶が、「議員に幾ら金を使っても無駄だと言う事が分った」である。

 常識ある人間なら責任を感じて、金を返してもらうか、弁済する。片野元理事がこれだけの事を分る為に幾ら使ったのか、会費を納めている会員にしてみれば迷惑甚だしい。

 荒川区長への贈賄事件、親密だった中西一善衆院議員(泥酔での痴漢騒ぎ)の辞任。16年度のビル政連は、業界の内外に何かと話題を提供した。

 その様な状況の中での片野発言は、正に、無神経と言うか、付ける薬が無い。

 一体、誰に、幾ら払い、何を期待したと言うのか。どうせ期待したのは時代錯誤の予算アップ、指名業者選定とかその程度だろう。払う方も払う方なら貰う方も貰う方である。

 片野グループ(21世紀を考える会)が協会で力を持ったのは、平成13年度の役員選挙で3人を新たに出し、合計6人の派閥を形成した時からである。

 各自治体が緊縮予算、インターネット入札の導入検討というような当時の時代背景に、官公庁主体の片野グループは危機感を感じ、利権を貪り続ける為、協会・ビル政連での形振り構わぬ権力強奪を考えたのである。

 片野グループは、当時、全国ビルメンテナンス協会の会長病(何度立候補しても落選)であった狩野(太平ビルサービス)協会名誉会長に付け入り、狩野氏の鞄持ち・一戸(興和ビルメンテナンス)氏と画策に奔走した。

 その結果が平成15年度人事の一戸東京ビルメンテナンス協会会長、関谷(富士興行)東京ビルメンテナンス政治連盟理事長なのである。

 片野グループとしては、少しうるさ型だが、人一倍強欲な濱田(明和産業)氏を取り込めば、後は遣りたい放題、金も使いたい放題だった。正にその結果が昨年の不祥事なのである。

 ところで、片野グループの関谷氏、片野氏は、ビル政連の理事を前期で退任した。

 しかし、実質ビル政連の会務責任者の幹事長として片野氏の側近=石橋(ビルテック)氏、また、協会の方は、片野氏自身が2期4年務めた経営研究委員会・委員長のポストを濱田氏に譲ったものの、官公庁契約小委員会の委員長に関谷氏と関係浅からぬ鈴木(プロスペック)氏、同委員会の委員に朝日(オーチュー)氏と言う様に、しっかりと片野グループは影響力を温存した布陣を今期も懲りずに敷いた。

 勿論、濱田氏、鈴木氏ともビル政連の理事は引き続きである。

 石橋氏は、不良品の膏薬(どこにでも付くが直ぐ剥がれる、裏切る)、濱田氏はマネーロボ(金の為なら頑固、頑固)、鈴木氏は御存知「軒下借りて…」。

 一戸会長兼理事長さん、何れにしても、今度の東京都議選に備えた布陣なのだろうが、くれぐれもこの3人に好き勝手は止めさせて下さいよ。あ、駄目か、一戸会長と片野氏は深い絆で結ばれていたもんね。ずばり、不祥事体質が改善出来る迄ビル政連の活動を自粛すべきだろう。

 【ビルメンテナンス業界専従取材班】
※次回は、第70回定時総会を傍聴しての直言を予定

 
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