最近ではV.I.Pというより「オーツーアイ」という名前での営業が多いので、皆さん気を付けて下さいネ。
(山本和憲V.I.P社長)
 アポイントメントセールス業者『(株)ブイアイピー』(以下「VIP」)の勢いが弱まってきた。一時は飛ぶ鳥を落とす勢いで売上を伸ばしていた同社だったが、近頃どうも芳しくない。
 メディア各社による悪質商法特集番組等(含・本紙糾弾記事)の警鐘で、消費者が同業種に対する予備知識を備え警戒を強めたためであろう。

 現在までに本紙には、VIPに関する様々な情報や相談が寄せられている。本稿を作成中の今日も、ある若者から相談のメールが寄せられた。
 「しつこい勧誘電話に根負けして、つい会う約束をしてしまったんですけど、御社(本紙)の記事をインターネットで読んで目が覚めました。どのようにして断ればよいでしょうか」といった内容だった。
 即座に「無視するのが一番」とのアドバイスを返信した。
 一般的な若者であれば、アポ業者の巧みな話術に翻弄されるのも無理も無い話だ。

 同業界には、一度会うと約束したものを消費者が断ると「貴重な時間を割いて会う約束をしたのに、一方的に断る行為は営業妨害につながる」などと、無茶苦茶な論理で消費者を脅す営業社員もいるそうだが、営業妨害なんて全くのデタラメ、単なる脅しなので青年諸君ご安心を。ぜひ堂々と断って頂きたい。

 また、VIPは全国にある各営業所の一部を、以前の派手な建物からこじんまりとした雑居ビルに移しているという情報も各地から寄せられている。
  無知な若者を勧誘し、二束三文の会員権やダイヤモンドのローン契約(100万円〜250万円)を口八丁手八丁で締結させるのだから、やはり同社にとってはイメージが命である。その肝心要の言わば“虚飾”の部分に掛けるお金が無いのだから、同社の行く末は推して知るべしと言える。

靖国通り新宿5丁目交差点にあった、ド派手な看板の「OZクラブ」も、現在ではこの西新宿6丁目のビルにひっそりと佇んでいる。次はどこに引っ越すの?ジプシー山本くん!

 更に、紙面中央に掲載した文書(HP版では省略)がVIPの今後を物語っている。
 これは本紙ホームページ掲示板への書き込みだが、労働基準法違反の真偽はともかく、こういった内部の情報が元社員によって暴露されること自体が、組織や個人が“落ち目”の状態にあることを示している。
 三浦アヤ女史の営業力で栄華を極めたVIPも、今は昔。
 “奢る平家は久しからず”とは正にこのことなのである。
  ネ、山本カズちゃん!
〔つづく〕

 
トップページ悪質商法(悪徳企業)一覧
©2005 敬天新聞社
info@keiten.net