「ヤメロー、出て行ってくれ〜」とうろたえる仁平くん

思わずガッツポーズをする仁平くん。しぶい!
「魂が抜けちゃうでチョ」と仁平くん
ゾロゾロと駆け付ける愛宕署員
 
 どちらが嘘?食い違う仁平と富田の関係

 チンケな小悪党のために紙面を割くのは勿体無いのでいい加減に止めたいのだが、このまま野放しにしておく訳にもいかず、今回も「米軍基地で仕事をさせてやるから」と、言葉巧みに国内の業者から銭を取る、(株)ユアネックス(中野区本町3-29-10)会長・仁平稔の悪事を検証していこう。

 さて前号でも触れたが、仁平が在日米軍(以下「在米」という)事業について語るとき、富田某という爺さんが登場する。仁平によると、この爺さんと共に戦後何十年にも亘り米軍の事業に携わってきたというのだ。

 噂によるとこの富田某という爺さんは、戦後、駐留米軍相手の事業の基盤を築いて、後に田中角栄の『刎頚の友』と呼ばれた国際興業小佐野賢治の番頭だったというのである。

 前号でこの富田氏に少し触れたところ、思わぬ反響があった。闇の紳士はもとより、各方面の方々から問い合わせがあった。何でもこの富田氏は詐欺師の間では有名らしく、M資金話を持ちかけてはあっちこっちで多額の出資を募るベテラン詐欺師(?)だというのである。

 そこで本紙は、仁平の米軍与太話の裏付けも含め、富田氏に接触し話を聞いてみることにした。

 本紙は、富田氏が『(株)コスモF.P.』という会社の顧問をしていて、朝7時頃に行けば会えるという情報を得て、実際に会ってみた。在日米軍基地内での入札参加資格を有する『山口コーポレーション国際事業部』(西新橋2-18-6堀部ビル)と同じ建物の2階にその事務所はあった。

 富田氏は悪名高い噂のイメージとは異なり、小柄で人の良さそうな70過ぎの爺さんであった。名は富田弘で、様々な会社のアドバイザーをしているらしく、時々山口コーポレーションに建築業者を紹介することもあるという。

 富田氏によると、仁平とはまだ知り合って1年半くらいで、「在日米軍の仕事がしてみたい」という数ある業者の一つとして知り合っただけなのだという。小佐野賢治とも全く面識がなく、関係無いそうだ。ただ米軍相手の貿易・運送関係の仕事に携わっているのは事実で、その為に、仁平のような悪徳ブローカーに名前を使われることが多々あり、非常に迷惑しているのだという。

 平成11年には突然東京地裁から呼び出され、行ってみると、在日米軍で仕事をさせてやるといって金を取った詐欺会社の裁判で、米軍の仕事はどのような手続きで行われるのか説明を求められたとのこと。結局この時も、富田氏の名前と会社の住所を騙り詐欺をしていた全く面識のない奴が逮捕されたらしい。

 仁平はまさにこの時の詐欺師と同じではないか、と憤りを発していた。富田氏は既に、警視庁国際捜査課に相談済みであるといって刑事の名刺を見せてくれたが、真相は如何に?

 
  仁平にモノ言えぬ山口コーポレーション

 話の途中、在米基地の入札参加資格を有しているが故に、自社の如く仁平に名を語られた『山口コーポレーション国際事業部』の和田部長も交えて、話を進めた。山口コーポレーションも富田氏と同様に被害者意識は強く、仁平に対して抗議を申し入れているところだという。

 そして「山口コーポレーションと仁平とは全く関係ない」ということの証明として、筆者の前で仁平から詫び状を取りたいので立ち会って欲しいとの申し入れがあり、筆者はこれに了解して同社を後にした。

 そんな出来事があったその日の午後のことである。突如、山口コーポレーションに仁平が現れたとの情報があり、現場に急行した。

 仁平が観念して謝罪文を書きに来た…のかと思ったら大間違い。気の弱い和田部長に、「なんでお詫びしなければならないのか」と捲し立て、和田部長を言い包めているところだった。

 九州男児で「曲がったことが大嫌いである」とパワフルに語る山口社長とは似ても似つかない性格で、既に仁平の術中にはまっている様子であった。

 駆けつけた筆者に、後ろから「和田部長!はっきり詫び状を書けと言わなければ駄目じゃないか!山口社長の意向に反することになるぞ!」と喝を入れられる始末。後ろで平常心を装い業務をしている女の子の方が、遥かに威風堂々としているのであった。

 実際、従業員の女の子たちの方が説得力のあるしっかりとした話が出来るのである。そんなことだから仁平に「詫び状だけは書けない」と言い負けてしまうのである。

 それにしても仁平という男は、在米事業参入話を信じて500万円余りを支払った被害者=平林建設株式会社・代表平林慶則(長野県東筑摩郡生坂村5523)との業務契約書の解約を進めているということで、逃げ切れると高を括り、開き直っているのだろうか。

 
  この期に及んで寝返った平林建設の大罪

 本紙に対しても仁平は、「もう(3回も)書いて世に出してしまっているのだから、今更どうしようもない、好きなように書いてくれ」と開き直って言うものだから、ではお言葉に甘えて書かせて貰おうと筆者がカメラを構えたその瞬間、態度を豹変させ「撮らないでくれぇ〜」「何をするんだぁ〜」と騒ぎ始め、挙句の果てに「出てってくれぇ〜」とカメラに恐れおののくのである(写真参照・仁平君はマッカーサー元帥のお友達らしいから、ひょっとしてカメラに写ると魂を抜かれると信じている世代なのかなぁ?)。

 筆者も、仁平の会社や自宅で「出て行け」と言われれば出て行くが、山口コーポレーション内で仁平に自社の如く「出て行ってくれぇ〜」等と言われる筋合いはない(そもそも山口コーポレーションに来てくれと言われて、仕方なく出先から駆けつけた立場だ)。

 この騒ぎで110番通報が入り、警察官が自転車とパトカーでゾロゾロと駆けつける事態にまでなってしまった(愛宕署は迅速で素晴らしい)。

 しかし、相変わらず山口コーポレーションの和田部長は曖昧だなぁ。そんなに仁平との無関係を本紙に証明したいのならば、仁平が筆者に出て行けと言った時に「出て行く必要はありません」、或いは仁平に「アンタも出て行け」と言ったのなら良かったが、仁平が自社の如く「出て行ってくれぇ〜」と言っていることに何も言えないということは、やっぱり仁平の仲間じゃねえか、と言いたくもなるぞ。

 しかし平林建設の専務・平林恭治という男も、だらしのない男である。

 自分が仁平に騙され、会社のお金を数百万円も取られてしまって困り果て、あっちこっちに何とかして下さいと頼んで回っていたにも拘らず、仁平に「同和を使って公共事業が出来なくしてやる」とチョコッと脅かされたら、共に事業参入計画を計ってきた下請け業者等の意見を一切無視し、仁平と業務契約の解約を図り蓋をしてしまおうというのだから…。平林建設の皆さん、こんな役立たずの専務など解任したほうが会社の為だと思うよ。

 次回は(株)ユアネックスのもう一人の代表・新清(江東区大島6-14-3-807)に迫ってみよう。
(つづく)

 
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