当たるも八卦 当たらぬも八卦 高島易断の未来を占う 第3回 ■■■■■■■■■■■■■ |
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襲名ご自由に | ||
更に、高島易断というのは、タロット占い・トランプ占いと同じ単なる占いの一ジャンルであって、誰かが高島易断占いをする人々を統括している訳ではないので、「総本家・総本部・本家・宗家」等の飾り文句は、知っている人が見れば「タロット占い総本部・トランプ占い総本家」と名乗るのと同じくらい滑稽であるが、名乗っても誰からも咎められたりしないということ(一部の登録商標を除く)。 高島易断というのは明治時代の実業家高島嘉右衛門が書いたベストセラーの占い本の名前であり、著者が占いを商売にするのは許さない、と言っていたのに、当時の詐欺師や山師が、著者の死後こぞって自分の商売の看板に勝手に使ったのが「商売」としての高島易断の始まりだったということ。 そのような事が重なり、現在では高島を名乗ってもどこかの「高島さん」の権利を侵害するものではないという事等を報じた。 | ||
神聖館とは | ||
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 木村が神聖館として活躍していた昭和後期は、現在ほど企業からマスコミへのパブリシティ活動が盛んではなかった。ところが木村は、海外遠征運命鑑定や大物政治家との雑誌対談など奇抜なイベントを仕掛けてマスコミの注目を集めた。現代で言えば細木数子のように巧みに芸能人とも接点を持ち、それを上手く利用して業界の雄へと伸し上がって行ったのである。 また、マスコミによる権威づけがなされたことも味方したのか、「神聖館こそが本物の総本部」というイメージまで持たれるようになった。 しかし、成功して交際範囲が広まると、それだけ多くのトラブルにも巻き込まれるようになった。ある商取引で騙され数億の借金を抱えてしまったのだ。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
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盃 事 | ||
「確かに、私は刺青をしており、ある親分と義兄弟の盃を交しています。しかし、易者という仕事の性質から暴力団とある程度関係を持つことは止むを得ない面があるのです。昔から易者は、縁日などで他の露天商などと一緒に占いなどのことをし、その際には揉め事などの仲裁役を頼まれたりするという関係もありましたし、地方で会場を借りて相談会をやる場合にも、いわゆる顔役と称する人達と円満な関係がなければ相談会を妨害されたり嫌がらせを受けたりして、スムーズに相談会を行えなかったりするのです。 また私がつきあいのあるのは露天商の関係のいわゆるテキヤと呼ばれる人達でこれらの人達の中には人間的に尊敬できる人もおり、『暴力団』と一括りにしてしまうことには抵抗を感じざるを得ないのです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
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七代目? | ||
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直系って? | ||
まともな占いか、そうでないかの一番分かり易い見分け方は「誇大広告」か否かであろう。謙虚に、真摯に“易占”に徹している人なら「高島易断占いの○○の店」と正直な看板にするだろう。単なる占いなら敢えて「私が本物です。総本部・総本家・宗家であります」等と大げさな看板は必要ない。普通の占い料金なら厳めしい権威付けは必要ないのだ。
現在、神聖館のサイトには自己紹介としてこんな文言が書いてある。 ――最近高島(高嶋)易断という名前を名乗ってお寺とか、自分勝手に祭壇を作っているまやかし的易断が多々見受けられます。世の中には本物もあり偽者もあります。高島易断神聖館は初代「高島呑象」の唯一の直系です―― だ・か・らー、「まやかし的易断が見受けられる」と警鐘を鳴らすところまでは良いんだけど、最後になって「我こそが唯一の直系の…」って締め括ろうとするから、余計に怪しく見えると思うんだけど、読者の皆さんはどう思いますか。 〔以下次号〕 |
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