こんなに立派な海水浴場なのに、誰かさん達のおかげで海の家はたったの1軒
「ハッハッハッ、美しい夕陽とは対照的?おもしろいねぇ…」と橋爪氏もおっしゃってマス
 伊豆半島といえば昔から名湯のある場所として有名である。筆者も東伊豆へは何度か足を運んだことがあるが、真に素晴らしい所である。今回の舞台は西伊豆の中心部にあたる土肥町という、のどかで小さな温泉町の話である。旅館38軒、ペンション12軒、民宿60件で総収容人員は6,000人、1年間の宿泊客数40万人、年間総売上げが60億円という観光が中心の町であるだけに、観光協会長の力が時に町長を凌ぐのだそうな。
 どこの町にもある権力者の横暴と言えばそれまでだが、強きを挫き弱きを助けるのがモットーの当紙がその情報を掴んだ以上、捨て置けぬということで取材を開始した。
 この町もそうだがバブルの景気に沸いていた頃は観光客も多く、権力者の横暴も目にも留まらず気にならないのであるが、浮かれた景気が冷えて町民の目も冷静になってくると色々な矛盾や不条理が見えてくるものである。
 早稲田だとぉ!?
「キャ〜〜!!痴漢!」(円内は野毛孝容)
 最初に登場するワルは土肥町観光協会長=野毛孝容(土肥館社長)である。観光地の協会長に相応しく博打が大好きで花札、チンチロリンもなかなかの名手だそうだ。従業員に手を出して愛人から殴られ6ヶ月の大怪我をした事もあるようだ(6ヶ月とはまた尋常ではないなぁ)。
 町議を5期も務めるほどの実力者らしいが、暴力団の結婚式に出席し静岡新聞にデカデカと載ったというからオメデタイ。普通の人が暴力団の結婚式に出たからといって、何も新聞に載ったり話題になる訳ないのだから「出席してはマズイ公職にある」ということだろう。この御仁、チョイと常識・神経がズレているか物事の善し悪しが判断できないかの何れかではなかろうか。

 もう1つこの人には疑惑がある。それは学歴詐称である。巷では早稲田大学出身ということになっているらしいが、どうやら早稲田と名がつく学校であって早稲田大学ではないらしいのである。世の中には田中角栄や野中広務のように中卒であっても世に名を成す人はいくらでもいる訳だし、何も混乱を招くような詐称をしなくてもいいと思うが如何かな?

 フジテレビが放映した連続ドラマ「はるちゃん」の土肥ロケに際し、当初は一部旅館(ふじやホテル、マリンホテル、喜代治館)がスタッフ等関係者に無料で宿を提供する事で話がまとまっていたのだが、それを強引に白紙に戻し、自営の土肥館に宿泊させて広告に利用。それら一切の費用を観光協会、旅館協同組合等に負担させたという。
 またドラマの関係者に自分の仲間の旅館、飲食店を利用させ、宣伝料兼紹介料としてリベートを受け取ったという噂もあるぐらいだから、何とも傲慢無礼にして老獪な男である。続いて放映された「旅人岬」の時も「はるちゃん」の時と同様、土肥館が独占状態だったらしい。

 また宮城県白石市とは姉妹提携市らしいが、市行事関連の視察等では土肥館しか使用しないため他の業者からは不満の声が出ているのである。
 町の行事を決めるのに、町は大抵観光協会に相談、或いは一任。観光協会から料飲組合、民宿組合、商工会組合へと手配されるシステムだから、どうしても観光協会長に権限が集中してしまうのである。
 昔は届け出た順に受け付けていたため、16軒も出ていた海の家もいつの間にか観光協会が取り仕切り、昨年は3軒、ついに今年は協会独占の1軒だけにしてしまったそうである。観光客の立場を考えれば海水浴場の規模から言っても最低数件は必要だろう。また仕入れに際しては一部の店への便宜を図っているというし、全く以って困ったものである。
 静岡一だといわれる名物の花火大会の時には通常は商工会青年部が1軒だけで屋台もやるのだそうだが、(これもまた問題だ)臨時屋台と称して一個人の屋台を出店させ「私の許可だ」と周囲を恫喝するあたりは野毛孝容という男、ヤクザ顔負けである。
 
 百年分は誰の分?
 土肥館に関して話題をもう1つ。「宮本」の前の空き地で粋松亭との境にある九十坪の土地について、明治時代より自己所有地だと主張してきた土地が、実は町有地であることが最近分かったそうである。100年もの間、町と町民を欺いてきたことになる。露見後は地代を町へ収めているらしいが、100年間も無料で使用してきた訳だから未納分は町が責任をもって解決すべきではないか。なんなら「この馬鹿者!」と一喝した上でこの際取り上げた方が町民の溜飲は下がるのでは?

 次なる登場人物は山口左右平=湯の花亭社長。この御仁については、土肥温泉旅館協同組合長という立場を利用しての公私混同話を1つ。
 観光協会、旅館組合で、静岡朝日テレビとの高額なコマーシャル契約があるそうだが、その依頼業者側代表として静岡朝日テレビとの交渉役が山口左右平組合長なのだそうだ。その見返りとして自営旅館である湯の花亭のコマーシャルを、本来の契約以上に頻繁に流してもらったり安くしてもらうという特典を受けているそうである。これって役得というより背任行為に当たらない?
癒着というのは相手と自分だけの内緒話と思っているけど、以外と本人に分からないところで見抜かれてるものですよ。誰にもバレてないと思っているのは自分だけで、しっかり町中の噂、なんてことはよくあること、御用心。

 町の指定銀行が静岡銀行だった時(その前は静岡中央銀行だったが七年前に静岡銀行にかわる)の話。指定銀行としての期限は三年間だそうだが、3年目の期限が来た時、静銀から延長の申し込みがあり、この時静銀から依頼された野毛孝容、山口左右平の2人が、金で転ぶ安っぽい議員に働きかけ静銀と2人の計略は見事に成功し、その結果静銀は3年間の延長になったという。
 後にこの件が噂になり、移動時期でもない12月に静銀土肥支店長が左遷された、というおまけまでついて町中の話題になったらしい。襖に耳あり障子に目ありとは良く言ったものだ。念の為に付け加えておくと現在は三島信用金庫が土肥町指定金融機関だそうである。
 他には屋形海岸通りを一部の人間が無断で駐車場に占用しているが、町も協会も権力者には何も言えないというから当紙が町に代りて不義を討つ、ということでこれは次回。
 宮地に議員や有力者、前町長が自動販売機を勝手に置く、というのもあった。
 
 口説き文句は
 工事請負関係者の談合問題、浅見政則という商工会議員の女性店主を口説く時のセリフが「君なら私が斡旋してやる」というものだそうだが、伊豆諸島群発地震の影響で、自分が推薦すれば県より低利の融資が受けられるよ、と言いたいらしい。どうせこんな台詞でも言わなきゃモテない男なのだろう。他人の弱みに付け込みやがって、卑怯な野郎だ。

 最後になったが松原大橋中央に若山牧水像は素晴らしいが、像の裏面の個人名はな〜に?公のものに個人名は売名行為と呼ばれても仕方ないぞ。普通は大抵町長さんがやる事だけどね。これじゃあ折角「西伊豆で夕日が沈む1番美しい所」として感動して事務所まで置いて、今じゃ土肥町のイメージキャラクターにまでなっている俳優の橋爪功氏も、真っ黒な腹の中が見えたみたいでガッカリだろうよ。
 この際、人と自然の環境汚染防止、不正追及、整理整頓、秩序維持の精神で頑張りましょう。
 
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