南有馬町民の皆様へ
少し鼻が高くなった松尾義博町長
 町長は大きな勘違いをしている。武道館は武道関係者だけが使用する、と思っているのだ。今の講堂使用の延長線上で物事を考えたり、若い頃から軟弱青年だった松尾町長は武道というものを全く理解できないのだ。

 いや7、8年前、前町長の下で使い走りをして「ゴマすりヨイショの男」と揶揄されようと町長命と駆けずり回った総務課長時代はまだ可愛かった。1期目も前町長の傀儡等陰口を叩かれながらもそれなりに頑張ってた。
 しかし、2期目も終盤に差し掛かり、17年の合併を前にして、もうライバルはいないとばかり、最近少し鼻が高くなってきたようだ。過去の町長に比べて器が小さいのはどこから見ても、万人が認めるところだろうが(勿論本人が一番わかっていることだろう)、 こんな男にだってまたゴマをすってまわる連中が存在するのだ。

 「自分は権力者じゃない、自分に権力は似合わない。自分は小物だ大物じゃない」と自分に言いきかせても、まわりに小判鮫共が取り巻くことで、だんだん自惚れが芽生えてくるのである。
 小判鮫共にも一言いいたいが出世欲や保身の為にゴマを擂る職員がいてもこれらは多少は許される。現に現町長のように、ゴマすりからはい上がって、町のトップを極めた果報者という見本が居るわけだから、それに続けとばかりの気持ちがあるのだろう。

 但問題なのは議員の中に町長ゴマすり派というのがいるらしいがこれは困る。君達は町民の負託を受けて選ばれし者だという自覚を持たねばならない。町政がきちんと行われているか、片寄っていないか、町民の声が反映された政治が行われているか等を町長に質すことこそ第一義ではないのか。人それぞれに意見はあるのだから、「武道館に空調設備はいらない」と自分の信念を持って反対したのなら、それはそれでよかろう。町長にゴマを擂るために、おいしい利権を貰いたい為に、勝ち馬に乗りたい為に、そんな考えなら今直ぐ議員を辞めたまえ。

 議会一般質問の中で田中政富議員の「青少年育成又多目的利用の面から見ても或いは将来の為にも、武道館に空調設備を備えて欲しい」との質問はしっかりしている。
 それに比べて町長の答弁が安っぽい。
 「一、武道館は心身鍛錬の場であり空調設備は必要ない。二、諸施設との兼ね合いがある。その他維持管理費等考えた場合踏み込めない町民の皆さん方のご理解を頂きたい」というものだ。

 文頭私が町長は勘違いしていると言ったのは、この答弁のことである。武道館が心身鍛錬の場であることは誰でも知っている。武道の先生方やその父兄が中心になって1,000名以上の署名を集めてまで要望書を出したのは自分達や子供達の為だけに奔走したのではない。それこそ普段、練習の時にそんな物は必要ない。寒さ暑さに打ち勝つことも鍛錬の一つだろう。皆さんが望んでいるのは他町から練習に来る、指導に来る或いは試合に来る、見学に来る人達に対して「現在の常識」として「備えあれば憂いなし」の精神からお願いしているのだ。

 
 おメェにだけは言われたくねーよ

 それに今時「心身鍛錬の場だから空調設備はいらない」なんていう道理を論じる首長がいるかね。こんな言葉、とうの昔に化石になったと思ってたら、まだ使う人がいるんだねー。だけど武道の先生が小さな子供を励ます意味で使うんなら兎も角、武道のブの字も知らない男が使うんだからチャンチャラおかしい。若者の流行言葉で言うなら「お前にだけは言われたくねぇーよ」とこうなる。

 それに「諸設備との兼ね合いがある」とは何を意味してるのか。この武道館は町の施設なんだよ。住民の意向によっては多目的にも使用可能だし、何よりも災害等起こった時に、空調設備のない体育館に高齢者を何日も泊めておけないだろう。予算が足りないのならわかる。国や県から予算がおりて、入札の結果、落札額は2億4,796万円、満額の約80%じゃないか。本来は満額で落ちても町が損をする訳じゃない。しかも70周年記念事業の一環として武道館建設を挙行した。今頃になって駐車場に金がかかる、ゲートボール移転に金がかかる等言い訳をしているが、武道館の予算としておりたものは武道館の為に使うべきじゃないか。

 それに「維持管理等考えた場合」というなら、原城文化センターとオアシスなど使用途は全く同じじゃないか。近場にオアシスができたら丘の上にある文化センターは殆んど使用されてないじゃないか。しかも平成13年には外壁改修工事と称して3,300万円、屋根塗装工事で290万円も掛ける始末。こんな無駄には平気で金を掛ける。

 町長には策略がある。自分の在任中、あと図書館と資料館を作りたい、実力からいって合弁後は町長になれない。それまでにどうしてもこの2つをやりたいのだ。今の南有馬町に図書館が必要だろうか。オアシスにだって文化センターにだって図書館に代わりうる場所はいくらでもある。現に文化センターなど全く使われていないのだ。箱物政治が世間に批判され、時代遅れの産物として見直される現在において、今尚、自身の名誉の為、社会に逆行するかのような政治はやめて頂きたい。

 図書館でいうなら合併する口之津町にも、りっぱな図書館はあるし、西有家町にも十数億かけた図書館建設に着手したときく。おそらく国や県は松尾町長の在任中に予算は出さないと思う。自分が気に入ったら70周年記念事業の倍の予算をかけて箱物をつくる、そんなわがままと横柄さを国や県が認めるわけがない。町民だって納得しないだろう。

 高くなりすぎた天狗の鼻をへし折るのが当紙の趣味だ、ということを再認識してもらう為にまた一つ仕事が増えてしまった。次回はゴマ擂り議員も厳しく糾弾することとしよう。町長もここにきて何を血迷ったのかねぇー。困ったもんだ。バカにつける薬はないよ。

白倉康夫

 
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