町長よりも取り巻きに問題有り
南有馬町議会議員名簿(議席順)
〔平成15年4月1日現在〕
議席番号
氏 名
役 職
1番
井上 安彦 総務文教
2番
溝田 孝雄 建設経済・副
3番
中村 一三 建設経済・長
5番
日向  啓 総務文教・議運副
6番
杉本 功一 総務文教・副
7番
宮嵜 和孝 建設経済・議運長
8番
平石 孝春 総務文教・長
9番
安藤 一樹 建設経済・副議長
10番
小淵 久人 総務文教
11番
本村 清盛 建設経済
12番
田中 政富 建設経済
13番
植松  凌 総務文教
14番
松永 麟藏 建設経済
15番
江島 敏彦 総務文教・議長
 南有馬町に武道館が建って3ヶ月が過ぎた。町としての落成式をしなかったため、各クラブ別々に柿落しをやったそうだ。あまり聞いたことのないスタイルだが、町長の手腕のなさをかい間見る思いだ。

 少年柔道部の柿落しは、南有馬町武道館建設記念として、第52回県下地区対抗柔道優勝大会が7月6日(日)に行われた。県下では最も大きな大会として偉いさんも沢山見えたらしいけど、町長は恥をかかなかったか心配で眠れなかった。

 まあ初夏とはいえ梅雨の際中で、本格的な暑さではなかったものの、日差しがあると、反射して審判ができない為、窓を閉め、カーテンを閉めて試合をしようとしたが、あまりの暑さの為、窓を開放して試合を行ったらしい。柿落しの記念試合ということもあって、他町村の施設にアヤをつけるのは失礼と思ったのか、表向き来賓や観客の中からは、そんなに苦情は出なかったらしいが「これだけの施設に何故空調施設がないのだろう」というのが本音だったろう。町長も本当につまらんことで町民の足を引っ張るもんよ。

 北有馬町は借金だらけで合併するところがない、とは良くきく話で、土建業者との癒着や汚れ話は幾つか知っているが、今は書かない。それよりも少子化に伴い北有馬町は町内にある全ての小学校を廃止し、1つにまとめて統合小学校を建設中だそうだが、入札において予定価格の80%で業者が落札したので、1億近く予算が余った為、小学校にエレベーターを付けることにしたという。

 教育の面から言っても小学校にエレベーターなど必要なかろうにとは思うが、『基本的には余った予算を他の工事や事業に使うことはできないが、その付帯工事になら残額は使える』のであるから北有馬町長の親心的配慮というべきだろうか。

 片や南有馬町でも武道館建設に伴い、数千万円の残額が出た。この為、空調設備をつけて欲しい、と関係者が1,000人以上の署名を集めて、町へ提出、陳情したらしいが、一蹴されたという。町関係者の話では空調設備にかかる費用は3,000万円ぐらいという。業者によっては2,000万円でも可能という話もあるので、充分予算内で設置可能なのである。
 松尾町長自身はそんなに薄情ではないらしい(その証拠に、自分の出身地辺りは綺麗に整備されている)のだが、どうやら周囲につまらん情報を吹き込むのがいて、そやつらに振り回されている、という情報もある。

 考えて見れば町内の整備も、この30年、浦田、吉川、白木野と発展し、本来町の中心であった大江は、元ちゃんやひろっちゃんがしっかりしないから、おいてけぼりで、必要あるのかないのかわからんような港の工事を掘ったり、埋めたり。
 中学校の下に下水処理場を作ってるけど、漁業組合に多額の保障金でも払ったんだろうな。
 そんなことも情報開示しなきゃだめだよ。町民は町で何が起こってるのか、何をしようとしてるのか知る権利があるのだからね。

 

 太郎氏の弟子が町議に?

エレベーター設置が決まった北有馬小学校(現在工事中)。
「北」と「南」では町政に温度差があるようだ
 ところで先月号で議員の話を書いたら、また投書があって、南有馬町有史以来の“懲役太郎”というのがいたそうだ。太郎氏は、左木隆三が書いた死刑囚の本の中にも、死刑囚の思い出話の中に出てくる程の男である。

 筆者がまだ小学校の頃だったろうか、親爺が白タクをやってた時代があった。どこからかの帰りうちへ寄った太郎氏は「おじさんパーマ屋まで行ってよ」と言ってきた。
 「パーマ屋はそこばい、歩いて行った方が早いよ」と親爺がいうと「300円払うから行ってよ、おじさん」と、必死に頼む。それでも親爺は「たったそこばい、歩いていけ」と、とうとう車に乗せなかった。
 筆者は子供心に乗せれば儲かるのに、と思いながらやり取りをきいていた。

 確かにそのパーマ屋は子供の足でも5分の所にあった。車を出し入れするだけでもめんどうくさかったのかもしれないが、あとで親爺に「乗せればよかったのに」と言ったら「たった50mしか走らんのに子供からそがん金ばもらゆいもんな」と言った。今思えば太郎氏もまだ20才前ぐらいだった。
 たった50mの距離を何でタクシーに乗りたがったのか不思議だったが、後にわかったことだが、そのパーマ屋に好きな女性がいて格好つけたかったようだ。40年前の300円は価値があった。貴重だった。そんなにしてまで……男って大変だなア。

 この太郎氏に、俺の上前を撥ねるとは何事だ、とばかり、車上狙いを繰り返していた男が、ある日よりによって太郎氏本人の車上を狙い、捕ったそうである。盗人勘では一枚も二枚も上の太郎氏である。露田の山の中の木に一晩きびられ、多額の金を払う事で次の日の朝、解放されたという。

 太郎氏に弟子入りした、という者もいたが何せ昔のことでわからない。ところがそういう男が現在、町議になっているらしい。まさかとは思うが、投書氏によると町内では知る人ぞ知る有名な話らしい。
 そんな人が町議になっていいの?いや殺人でも時効は15年、その倍の30年前の話を今更掘り返されても迷惑な話だよね。
 しかし30年前の話を蒸し返されるということはその男、余程人徳がないんだなア。町長の安易な判断で今、町民に混乱が起きている。

(つづく)

 
トップページ地方政治・地方行政一覧
©2005 敬天新聞社
info@keiten.net