英霊、遺族、参拝者を冒涜
貴様の家に鏡は無いのか
 田原総一朗よ、貴様がどれほどの人物なんだ。
 視聴者である我々は、貴様の浅薄な知識や、他人の意見を頭ごなしに批判する偉そうな物言いを見聞きするために番組を見ているのでは無い。
 ゲストの政治家や専門家等の“考え”を聞きたいのだ。

 高市早苗(衆院議員)は国会議員として、また「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」事務局長として、自らの歴史認識や政治的信条を述べたに過ぎない。

 政治家が自らの政治信条を語っちゃいけないのか。
 寧ろ政治信条も語れないような議員がいたら、本紙が議員を辞めさせてやる。

 高市議員の意見がそんなに嫌なら、田原よ、そういう質問はするな。そもそも番組に呼ぶな。
 議員辞職直前の辻本清美氏を番組に招いて褒めちぎった貴様とは、考え方が180度異なることぐらい、貴様が一番よく分かっているはずだ。

 何のために高市議員を番組に招いたのか。それは当日の議論のテーマが「国立墓地建設の是非」であったからだ。
 高市議員はその反対意見を持つ者の1人として出演し、貴様から先の大東亜戦争(貴様は太平洋戦争と呼ぶが)について意見を求められたからそれに答えた。
ただそれだけである。
 それを「そんな無知が国会議員をやってるなんておかしい」とは何だ。貴様の意見と異なる意見は、全て「無知」の一言で片付けられてしまうのか。
 そもそも貴様は、自らが投げ掛けた質問の意味を理解しているのか。

 貴様は「満州事変以降の戦争は日本にとって自存自衛の戦争だったと思うか」と問うた。
 だから高市議員は「セキュリティーの為の戦争だったと思う」と答えた。
 これについては高市議員がホームページ上で詳しく述べておられるので、その一部を抜粋する。

――戦後教育を受けた私の「現代人としての価値観」や「現在の国際法」に照らして考えると、他国の領土・領海・領空内で行なう戦闘行為の殆どは(同盟国への防衛協力の場合等を除く)「侵略行為」である。
しかし「日本にとって自存自衛の戦争だったか」ということなら、そうだったと思っている。その問いは「当時における戦争の位置付け」を問われたものと理解したから。
 欧米列強の植民地支配が罷り通っていた当時、国際社会において現代的意味での「侵略」の概念は無かったはずだし、国際法も現在とは異なっていた。
 個別の戦争の性質を捉える時点を「現代」とするか「開戦当時」とするかで私の答え方は違ったものになったとは思うが、私は常に「歴史的事象が起きた時点で政府が何を大義とし国民がどう理解していたか」で判断する事としており現代の常識や法律で過去を裁かないようにしている――

 この答えの何処が無知なのか。
 それともナニかい、田原よ、貴様は米国・英国・阿蘭陀あたりに植民地化された方が良かったとでも言うのか。或いは1人も血を流さずして、双方円満に解決させる名案が、他にあったとでもいうのか。

 無いね、断じて無い。
 何故と言ってそんな名案があったら、世界中の国々は有史以来戦争をしないで済んだし、植民地化を逃れることが出来た筈だ。
 だとすれば、英語やスペイン語、フランス語等を公用語とする地域が、現在のように多くは無かった筈だが如何かね。

 さらに貴様は、高市議員に対してこう続けた。
 「こういう幼稚な人が下品な言葉で靖国、靖国って言う。僕は靖国神社はあっていいと思う。でも靖国神社に行ったら、あなたみたいな日本で下品な人間の憎らしい顔をしたのが集まっている。(祀られている戦死者が)かわいそうだ

 何だ、この言い種は。それでも司会者か。
 何を以って幼稚・下品と言っているのか。憎らしい顔とはどういう顔だ。
 少なくとも田原よ、日本国民の圧倒的多数は、公共の電波で暴言を吐いて憚らない貴様の方がよっぽど幼稚で、下品で、憎らしい顔だ、と思っているに違いないだろうよ。
 試しにテレビ朝日か、朝日新聞でアンケートでも行ってみろ。

 高市議員の国立墓地建設への反対理由は、概ね以下の3つだ。
1、 慰霊は故人の遺志を慮って(おもんぱかって)行われるべきもので、戦死した人は靖国神社で会おうとか、桜の下に会いに来て下さいと言って亡くなった。
2、 外国からの圧力で内政を扱うべきではない。これは国家と戦没者の厳粛な約束事だ。
3、 意味の無い新施設の建設は税金の無駄遣いだ。
―本紙は高市議員の考え方に大賛成だが、仮に本紙が大反対の立場であったとしても、田原よ、貴様の物言いは絶対に許さん。
 さて、鼬(イタチ)の最後っ屁で締めくくるとしよう。

 「こういう幼稚な人が下品な言葉でテレ朝、テレ朝って言う。僕はテレビ朝日はあっていいと思う。でもテレビ朝日に行ったら、田原みたいな日本で下品な人間の憎らしい顔をしたのが集まっている。(働いているテレ朝社員が)かわいそうだ」
 じゃ一旦CMです。

 
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