詐欺師集団
そんなに銭が欲しけりゃ、市長を辞めてからサギでもドロボーでも好きなだけやるがいい。(関眞日高市長)
 日高市長=関眞(埼玉県日高市大字高萩94番地)の首がいよいよ危うくなってきた。
 西部金融(株)・西部開発(株)(同県飯能市柳町1番14号)代表を務める大本將太郎(自宅・日高市大字旭ヶ丘56番地)が、競売妨害で埼玉県内の警察署に逮捕されたのだ。長年“悪の権化”として市長と二人三脚を組み庶民を欺いてきた悪の片割れである。
 この男、どうやらこの手のプロで、叩けば累犯が山と出るらしい。再度、日高市長の土地乗っ取り疑惑を検証して見よう。

 既に当紙平成12年5月号でも報じたことだが、簡単に言うと川越市在住の大河原という未亡人が土地を担保に西部金融(大本將太郎)から融資を受け、返済できなかったため土地を取り上げられた、という話である。
 と言うと、どこにでもある普通の話で、大河原女史がお金を返さないのが悪いみたいに聞こえるが、そんな単純な話ではない。
 その裏側に隠された二重三重のカラクリについて、少々説明を加えねばなるまい。

 先ず、自称土建会社社長の村岡武春(同県東松山市松山町3-567番地)という人物が大河原女史に意図的に近づき融資を懇願。
 その際に彼女が所有する計2,200坪の土地を担保に西部金融から融資を受けるようにけしかけ、佐藤土木工業の佐藤一雄(東松山市松山町1-13-10番地)が間に入って西武金融に紹介。
 結果6,000万円の融資を受けた大河原女史は1,800万円を村岡に、3,000万円を佐藤に融資。残りの1,200万円は相続税の納付等で消えていったという。

 ところが、6,000万円だった筈の借入金がいつの間にやら7,800万円に増えているので、どういう事かと大本に尋ねたら「担保に取った土地を整地した」と答える。
 土地の持ち主である大河原女史が頼みもしないのに勝手に整地して、しかもその莫大な費用を自分が経営する西部開発で立て替えたというのだ。
 しかも1,800万円の工事費のうち1,200万円分は、佐藤土木興行が仕事をしたという。言うまでも無く、佐藤一雄は大河原女史から3,000万円を借りている男である。
 佐藤にしてみれば、自分が大河原女史を西部金融に紹介し、その土地を担保に同女史が借入れた6,000万円の中から3,000万円を借りたのだから、地主の依頼も無しに大本の指図で担保の土地を整地すること自体おかしな話である。
 しかも後に判明したことだが、佐藤は1,200万円の工事費を受け取っていながら、実際には全く工事を行っていない。
 結局、村岡、佐藤両者から大河原女史への返済がなされなかったため、この担保土地は大本に取り上げられてしまうのである。

 
 舌は何枚?
『土地を担保にお金を借りると、自動的に整地代として1,800万円が加算されます。呉々もご注意を!』と、看板に書くべきだ。(西武金融)
 ただ、このままではさすがに悪の天才=大本といえども、この土地を自分の物にはできない。何故ならこの土地は『農地』だからである。ご承知のように、農地は農業従事者ではない大本の名義には逆立ちしても成り得ないのであり、宅地ではないから家すらも建てられない。
 要するに一銭にもならないのだ。

 そこでいよいよ日高市長=関眞の登場である。関は日高市長就任以前から筋金入りの“どん百姓”だったらしい(あら、表現が少々お下品だったかしら?御免あそばせ)。
 その後農業協同組合長まで登りつめたのはいいが、同組合による数々の不正が大本の耳に入り、それをネタに大本が関組合長に融資を依頼(強要?)。農協が融資したカネは大本から返済されないまま処理されたという。2人はその頃からの腐れ縁とのこと。

 どん百姓の関ならば、この土地を自由に売買する事ができる。つまり大本ではカネに替えられない土地も関市長が加担する(名義を貸す)ことによって打ち出の小槌に変わるのだ。
 ところで関市長、当紙の公開質問状に対して「栗の栽培のために件の農地を購入した」と答えているが、日高市に住んでいる市長さんが何でわざわざ川越まで通って栗の栽培をするの?
 市長さんは日高市総合グラウンドに隣接する約2町歩の山林地など、自宅から近い場所に自分の土地をたっぷり持ってるんじゃないの?市長職ってそんなにヒマなの?
 それにこの土地、市長さんは栗山にするために購入したのに、大本が勝手に1,800万円かけて整地したんだって。市長さんが栗を植えやすいように大本に頼んだの?それなら名義貸しより、もっと重い罪になるよ。

 また、当紙取材班や街宣部が市長と面会した際には「大本に騙されました。勝手に名義を使われて非常に困っているところです。私は寧ろ被害者です」と答えておきながら、その直後に日高市総合センターで行われた「市長との対話集会」では、勇気ある市民の質問に対し「栗の栽培の為に購入した土地であり、名義貸しをした事実は無い」と答えたり、いったいどっちが本当なの?
 近所のおまわりさんに舌を1枚チョン切ってもらったほうが良いんでないの?

 いやいや「俺は日高の市長だ!日高市民である大本を庇い守るのは市長として当然だろう。川越の一市民(大河原女史)の権益なんざぁ関係ネェーよ!騙される奴がバカなんだよ!」ってか?
 「オイオイそりゃないだろう。仮にも市長がそんな考え方じゃマズいんじゃないのか?これだけ二重三重に罠かけられりゃ、普通の人なら誰だって騙されるってもんよ。しかし日高市長のお前さんがそこまで突っ張るんなら、分かった、ワシも川越の市長として市民の生命と財産を守る責任がある」という舟橋市長の男気溢れる声が聞こえてきそうだ。

 そこで大岡裁きを得意とする土谷知事が登場。「オイコラ関ッ、てめえッチは市長の分際でありながら詐欺の片棒を担ぐとぁー、どういう了見でぇーいっ。誰が見たってこの話、市長が加担した地べた乗っ取り事件じゃねぇーか。おう、わかった。おめえさんがそこまでシラを切るんなら、え〜い、目ン玉ひんむいてこの『彩の国さいたま』のマークをよ〜く見やがれいッ!善良な埼玉県民は騙せても、お上の目は節穴じゃねぇー。お天道様にツバする悪党野郎め、潔くお縄を頂戴しろいッ!」
 と、いつの間にやら遠山の金さん風になったけど、土屋知事のイメージ、どちらかというとベランメェ調の金さんって感じだけど皆さんは如何ですか。お楽しみ戴けましたでしょうか。
 ここまでは読者の皆さんに報告してきた事ですが、当紙の取材力が凄いのはここからですよ。

 

 新井繁次

この事件の舞台となった大河原女史の土地。悪党連中のせいで、土地もお金も未だに戻って来ない。
 この件の取材責任者は、当紙街宣部顧問の小林道之助。この事件を1年半追いかけ、取材対象者は50名を下らない。
 関係者はもちろんの事、地元警察、県警、警視庁、地元市議、県議、さいたま地検、東京地検、農業委員会、他町村農業委員会、担当弁護士、弁護士会、各市役所、監察委員会、公安委員会、監督官庁多数と、ありとあらゆるところに相談に出向いた。
 しつこさ、慎重さ、丁寧さが信条の小林顧問の取材がここにきて俄かに実りそうな気配である。 というのも地元警察がなかなか受理しなかった告発を「さいたま地検」が受理したのだ。大河原親子を救いたいという小林顧問の執念が、さいたま地検に通じたのであろう。

 地元警察には、既にこの件で四回も被害相談に行っている。これほど明らかな詐欺行為が何故立件されないのか、という相談だ。
 ところが取材を進めていくうちに、もっと悪い奴がいたことが分かったのだ。
 川越市に新井繁次という不動産屋がいるらしいのだが、この男こそが大河原女史の土地乗っ取りを最初に画策した張本人だという。

 「地元に大河原という世間知らずの未亡人がいるんだけど、くっついたら直ぐ土地が取れるよ。俺がやりたいんだけど、地元だからマズいんだよな」と村岡武春に情報を提供し、そそのかしたのが新井繁次だったのである。
 村岡は新井の言葉どおり大河原女史に近付き、直ぐに男女の関係になるや、先ずは遺産相続した息子の土地800坪を息子の承諾無しに新井繁次に売るのである(実は当紙が以前にも報じた、前記2,200坪の土地に隣接するこの800坪を騙し取ったのが事の始まりだったのだ。大河原親子は合計で3,000坪を騙し取られていたのである)。
 新井繁次は躊躇する村岡に「母親の委任状を騙して取って来い」と叱咤激励?したという。結局は坪8万3,000円で売買が成立するのであるが、このカネはもちろん大河原親子には一銭も入っていない。

 ところがここに来て、この件で川越地検(正式名=さいたま地検川越支部)が捜査しだしたのである。とは言っても『大河原女史から土地を奪い取った村岡や新井をとっちめる為』ではない。
 実は川越地検が動き出す前の段階で、大河原女史は『新井繁次が村岡をけしかけて、私の土地を乗っ取らせた』として新井を相手取った裁判を起こしていた。結果的に大河原女史の言い分が通り、新井はこの裁判に負けて800万円の損害賠償金を支払っていた。
 新井にしてみればこの敗訴は痛い。金額的にはもちろん、自分が悪党である事を裁判所が認めたのだから世間的にもみっともない。
 そこで新井は「自分は村岡にダマされてボロ土地を掴まされた。悪いのは村岡で自分は寧ろ被害者だ」と逆に村岡を詐欺で訴えたのだ(そういえば、どっかの市長さんも大本に勝手に名義を使われたとか言い訳してたっけ…。悪党は言う事が似てるなぁ)。
 何故、何年も経った今ごろ?の疑問もあるが、答えは川越地検が出してくれるでしょう。

 ところでこの新井繁次という男、川越市ではなかなかの「顔役」らしく、川越警察にも「顔が利く」という街の噂である。
 例えば暮れには餅をついてやったり、お中元にはスイカを届けたり、幹部の異動や昇進時には御祝儀を忘れないという。
 川越署も捜査に影響を受けない許容範囲内の関係ならいいけど、人の口に戸は立てられない、というから「噂」にはくれぐれもご注意を。

 筆者の知人にも警察を利用した悪いのがいたよ。飯野量弘という同和の幹部を名乗ってた男だけど、ある警察幹部に情報を提供しながら、その見返りに個人の前科前歴書を調べてもらいその確かな証拠を基に恐喝してた男だった。
 確か東京地検から罰金未払いで身柄収監で終われてたけど、その後どうなったかなぁ?そういえば広域暴力団にも追われてたなぁ。
 あ、もっと大事な事を忘れてた。当紙社主の金を500万持ち逃げしたんだ、このクソ野郎は。お陰で社員一同給料も貰えず、女房には逃げられ、ひどい目に遭ったものだ。今度どこかで見つけたら、八つ裂きにしてやる。

 
 違約金名目
関みたいな男が市長になれるぐらいだから、市民の皆さんでも簡単になれます(日高市役所)
 話が逸れたが、かように情報を得る為に変な奴に近付き過ぎると、それこそ腐れ縁になりますよ。腐れ縁とは腐った縁のことですからね(当たり前か…)。
 新井繁次と川越署の縁は腐った縁なのか良縁なのか知らないけど「新井繁次は川越署に顔が利く」という街の噂は、見方を変えると「街の一私人が公的機関を私利私欲のために有利に動かす事ができる」と世間が言ってるようにも聞こえるわけだから、決して川越署にとっては名誉な事ではなかろう。
 特にこういう輩は、川越署の方では「他の市民と同列の扱い」という認識にも拘わらず、本人が市井で大袈裟に吹聴してまわってる可能性大なので厄介だ。

 ところで、川越市議に新井喜一という男がいるらしいのだが、この男の闇の後援会長がどうも新井繁次らしい(両方とも新井姓だが他人)。
 また後援会幹部に吉田勇という男がいるのだが、この男は「新井繁次のテコ」との評で、いわゆる子分ってやつだ。後ほど“ナルホド”っていうくだりが出てくるのでお楽しみに。
 日高市長が絡んだ農地乗っ取り詐欺事件の話に、川越の新井喜一市議が何で関係あるの?とお思いでしょうが、しっかり結びつくんですよこれが。

 実は川越農業委員会は、この2,200坪の不自然な農地の売買に二の足を踏んで、県への申請にわざわざ「熟考の必要有り」との添え書きをしていたのだ。日高の人間がわざわざ川越まで通って栗を栽培することを不審に思ったのだろう。
 その後、関市長の行為は「農地の代物弁済の為の不正な名義貸しである」という情報を入手した某氏が、政治団体を使って関市長を糾弾させるのである。
 困り果てた関市長は大本に相談。関は違約金名目でこの某氏に2,000万円を払うのである。
何の違約金かというと、農地法第3条を取得する為に嘘の売買契約書を作った訳だから、当然途中で破棄(解約)することになる。関市長の名義貸しは事実だから、違約金名目は「犯罪情報を聞きつけたダンマリ料」の表向きの表現だろうけどね。
 だが、この時お互いの弁護士が立ちあって書類を交わしてあるので、川越警察も事情は知っているが二の足を踏むのである。

 そもそも、何故この某氏は情報を知り得たのか。
 それは『大本と、その指図で動いている佐藤に好きなようにされ、土地を騙し取られる』と恐怖を感じた村岡が某氏に相談したからだ。村岡にしてみれば苦労した割には余りにも自分の儲けが少なく、面白くなかったのだろう。
 それに、騙す目的で大河原女史に近付いたとは言え多少の情は移るもの。大河原女史の土地を取り戻してあげたい気持ちと自分がもっと儲けたい気持ちが重なり、某氏へ相談したものと思われる。
 最終的にこの全ての土地は、お金を返せない事を理由に代物弁済として関市長の名義に変わるが、確認書を交わす段階でも先の2人の弁護士が立ちあっているのである。
不自然な売買である事は川越署も分かっているが、もう少し様子を見たいのだろう。そんな悠長なことを言ってたら、善意の第三者に売り飛ばされて、土地は大河原女史の手の届かないところに行ってしまいますよ。

 
 農業委が豹変

 と言ってたら2,200坪の内の700坪が、現に第三者に売り飛ばされてしまった。これだけイワクつきでキナ臭いと世間に思われている土地を買った人物がいるんです。
 その男の名は吉田勇。川越市議新井喜一の後援会幹部で新井繁次のテコと噂されているあの男だ。
 そしてこの土地売買に関して「農地法第3条(農地の所有権を移転する為の許可)を早く通せ」と川越農業委員会に対して圧力をかけた疑いがあるのが新井喜一市議である。
 何故なら、それまでこの土地については「所有者がハッキリしないので調査の為に保留」という態度を取ってきた農業委員会が、2ヶ月過ぎたあたりから「これ以上延ばすと買い手側に損害が生じるから通さざるを得ない」に豹変したのである。

 面白い話はまだまだ続きます。関市長が農業協同組合長を務めていた当時、大本が射撃場を経営するにあたって開業資金を融資させたという噂があった。その時、関組合長にバックマージンが流れたかどうかは定かではないが「杜撰な融資に問題があった」として関係者が責任を取ったのは事実だ。
 その後、何年も経たない内にこの射撃場は倒産。ところがこれにも面白い噂があって『本当は計画倒産でそのときに農協から引っ張った銭を隠しておいて、それが現在の金貸しの原資になっている』とも言われている。無論、真偽の程は定かではないが、仮に単なる噂であったとしても、こういう噂が一部に広まること自体が大本の人柄を端的に表しているのでは?

 ちなみに、現在この射撃場跡はどうなっているかというと、広大な敷地の中に埼玉医大のDNA研究所がポツンと建っているだけ。
 この研究所から出される生活廃水はバキュームカーで処理場に運ばれ、そこで処理を施したものを小畔川に流しているが、小畔川流域の川越市民はこれに猛反対している。また、将来的には高麗川に流そうと企んでいるのかもしれないが、こちらも坂戸市民を始めとする高麗川流域住民が反対している。
 今のところはDNA研究所だけだからバキュームカーで間に合うかもしれないが、病院も含めた大学全部が引っ越してくる事が既に決定している。病院規模も600床というからさあ大変だ。この排水の問題をどう解決するのだろうか。
 関市長の寛大な?許可の背景にはまたぞろ産廃、建設工事等で大本の影がちらついて見えるという。
 2人の腐れ縁や大本が主導的な立場ということを考えれば、関市長は何か弱みを握られてるんじゃ?本当はもう大本から逃げたいんじゃないの?全てを吐露して楽になった方がいいよ。
 それに昔はともかく、今は市長なんだから、狭山の○○市長みたいに恐喝の片棒を担ぐマネは止めた方がいいよ。

 
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