山上明美女史が経営していた昌永商事。過日の雪印乳業の不祥事で、一気に利益拡大と思いきや…

 先月号で久々に掲載した戸田市ネタ、題して「戸田市制施行35周年記念クイズ戸田市政を牛耳る闇将軍・名前に『田』の付く3人衆はだ〜れ?」は、またまた多くの反響(投書)を頂きました。
 投書の中にはクイズの正解はこれだ!とばかりに、名前に『田』の付く3人衆の実名と、関与した事件を具体的に書いたものや、中には掲載内容がよほど胸に突き刺さったのか、当紙を中傷する投書も1通ありました(○○さん、無記名だけどバレバレだよ。報復手段を現在検討中なのでお楽しみにネ )。

 さて、そんな大反響の最中、戸田市だけでなく全国の皆様をアッと驚かせる情報が入ったのでお知らせしよう。
 当紙第43号(平成12年9月20日号)以来糾弾し続けてきた、戸田市議で川岸町会長福田延之(自民クラブ九期)が、突如その一家と愛人共々失踪してしまったのである。
 事の発端は、どうやら愛人である山上明美女史が代表取締役を務める明治乳業総代理店=昌永商事(戸田市中町1-11-3)が10月31日をもって倒産したことが原因らしい。
 昌永商事と言えば、長年に渡り戸田市の財政を潤わせてきた戸田競艇場内にジュースの自動販売機を置いたり、戸田市観光協会の売店や、戸田市・蕨市・川口市の三市老人会の店舗や、三市身障福祉会の売店で弁当を売り、さらに戸田スポーツセンターの自動販売機や戸田市役所内売店のお弁当など、公的な色の強い場所での利権を手広く手がけてきた会社である。

 しかし、その強力な経営手腕の背景には、常に市議であるノブちゃんの影が付いて回っていた。事実、市役所内の食堂や売店で話を聞いてみると、市議であるにも拘わらず、ノブちゃん自ら昌永商事の商談話を持ちかけて来たそうである。

こんなに悲しいお手紙を書くことになろうとは…トホホ。

 また、古い話だが戸田競艇場内に於いても、ノブちゃんがカップラーメンを独断で昌永商事に売らせ、保健所に叱られてしまったというエピソードもある。
 そんなこんなで一見繁栄していたかに見えた昌永商事も、ここに来て遂にその裏での杜撰な乱脈経営が浮き彫りとなってしまった。
 ノブちゃん一家が失踪したらしいという一報を聞き付けた当紙取材班は、半信半疑ながら、早速真相を突き止めようとノブちゃんの自宅を訪ねてみた。
すると、雨戸は締め切られ、電気のメーターは止まり、人の気配は皆無。玄関に携帯電話の番号が書かれた貼紙があったので電話を掛けてみると、借金取りであることがわかった。
 すぐさまその足で昌永商事を訪ねてみたが既に蛻(もぬけ)の殻で、リース業者を名乗る御仁が「くっそー、やられた!」とその場に立ち竦んでいた。いったい何が起こったのか!

―昌永商事の従業員として長年その明美社長を支え、福田延之後援会でノブちゃんを支援してきたK氏ならば何か知っているかも、と思いK氏宅を訪ねてみた。
すると「突然、社長の行方が分からなくなって…残ったのは昌永商事の借金だけで、この家も取られてしまうんです…」とK氏も途方に暮れている。
 ならば自宅は?と思い、さいたま市根岸3丁目にある山上明美の自宅に行ってみたが、此処も、なにやら怪しげな貼紙が至る所に貼られ、既に何者かに占有されていた。
 更に、明治乳業に電話で問い合わせたが「我々も山上社長に姿を消されて数千万円の損害を被っているのです」とのこと。
 景気の低迷した昨今、倒産する会社はそう珍しくはないが、倒産した会社の社長である山上明美だけではなく、なぜ市議であるノブちゃん一家まで失踪しなければならないのか…?

 その答えは、ノブちゃんが所有者である川岸1丁目の自宅と福田ハイツ、山上明美の所有する根岸3丁目の自宅、昌永商事従業員K氏の自宅、これらの登記簿の中に隠されていた。
 これらの物件は、全て昌永商事が抱える借金の担保に入っており、債務額を合計すると、ナント○億円!にもなる事が分かった。

主がいなくなった山上邸(左)には、既に新しい入居者が…。(と言うか占有者だけどネ)家にはこんな貼紙(右)がされていた。
上の資料は、ノブちゃん宅の登記簿の写し。(紙幅の都合上、必要箇所を切り取って1つにまとめた)本紙面の内容を裏付ける重要な証拠である。

 ノブちゃんに個人で多額の金を貸しているという人も出てきているし、今後も更に被害は拡大しそうだ。
 ノブちゃんが失踪前に、株を買わないかと知人宅を訪れ、金策をしていたという話も耳にしているし、本妻との離婚届けを出しているという役所内の噂も合わせると、これはもう計画倒産→夜逃げ!としか思えない。

 ちょうど1年くらい前、元市議=永井忠次氏宅を訪れたノブちゃんが「俺もいよいよ潮時だな」と言っていたというが、その記憶が呼び起こされる…。
そんなに困っていたのなら、当紙社主に相談すれば良かったのに……。今になって思えば、あのベンツS600もかなり見栄を張ってたんだなぁ…。もっと身の丈に合った車に乗ってりゃ良かったのに、あ〜あ。
 いい歳して近所の人や親戚まで騙して無理を重ね、最終的にはボロボロ。
 結局、今まで当紙が訴え続けてきた『福田延之は議員たる資質も資格も無し』ということを、図らずもノブちゃん自らがその行動を以って証明することになるとは、人生とは皮肉なもんだねぇ。
 昔から言うでしょ「社主の意見とナスビの花は千に一つも仇はない」ってね。当紙社主があれほど忠告したじゃない「無駄な抵抗はよせ」って。ひとの言う事は素直に聞くモンだよ。
 ん?待てよ。ってこたぁ当紙による糾弾と今回の福田一家失踪は関係あるってこと?チョイとお前さん、止めとくれよ、なんでもかんでも人のせいにしないでちょうだいな。
 確かに、せっかく名誉毀損で当紙を訴え、逐一を町会に報告していた割りにはアッケない結末だったかもね。でもそれは、ご自分達がお蒔きなすった種でしょう。ウチ(当紙)は……、ねぇ…、真実を報道したまでですから…。
 ともあれ、他の議員の先生方もご注意あそばせ。

 と、いつの間にやら近所のイヤミなオバさん口調になってしまったが、今回の夜逃げドタバタ劇で、意外にもノブちゃんへの同情論が少ない事が分かった。
 なんだかんだ言っても市議を九期も続けてきたぐらいだから、権力や利権話で押さえつけていたにしろ、もう少し味方が多いのかと思っていたが、フタを明けてみたら何てこたぁ無い。かなりの人達が批判的な意見をもっており、町会の人たちにも相当な不満が鬱積していた事があらためて分かった。
 こんな輩でも、嘗ては藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受賞したことがあると聞くが「その資格はありません」と自ら国に返還したほうが良いのでは?
 いや、褒章なんかより、だいたい逃げ回っている市議に給料が出る事のほうが問題だ。オレンジ共済の友部と同様、本人が辞めない限り、いくら議会で話し合っても辞職を『要請』する事しか出来ない。つまりクビにはできないのだ。これはおかしい。

 誰も連絡がつかないからこそ、文字通り『失踪』なのだ。縁起でもない事を言うが、仮に今、大地震や大火災が起こって『有事』になったらノブちゃんは駆けつけることが出来ない。
 市民の生命と財産を守るという使命を忘れ責務を放棄する輩に、なぜ給料を払わなければならないのか。
 戸田市は全国に先駆けて「議会で罷免を決定できる法律」を、市の条令でも良いから早急に立ち上げて施行すべきだ。それこそが、戸田市にとってマイナスイメージの醜聞をプラスイメージのニュースに変える唯一の手立てである。
 12月の定例議会を間近に控え、前代未聞の現職市議失踪騒動が世論の注目に晒されるのは時間の問題だろう。議会関係者には寒さの厳しい冬となりそうだ。ヒュールルー…
 〔つづく〕

 
トップページ政治家一覧
©2005 敬天新聞社
info@keiten.net