強 欲
市民・業者・同僚議員を騙して逃げた史上最低モラルの戸田市議=福田延之

 さて、前回大々的に報じた戸田市議の福田延之こと我らがノブちゃんが、十月末、突如としてその一家と公然の愛人である明治乳業の戸井…アレレッ?イヤ失敬、間違えた。
 明治乳業総代理店=昌永商事代表の山上明美と失踪して、かれこれ2ヶ月が経とうとしている。 当紙第1報の後、大手新聞各紙で連日報じられ、遂に議員辞職と相成ったノブちゃんなのであった。
 地元の皆さんには耳にタコの出来る話だが、全国の当紙愛読者のために、先ずはざっと辞職までの経過をお伝えしよう。

 愛人の経営する昌永商事が倒産し、友人知人から言葉巧みに借りまくったお金と、市の利権とも言える昌永商事の営業権を勝手に譲渡して得たお金をガッポリ持って失踪してしまったノブちゃんは、当紙が失踪を報じて間もない11月21日、巷では失踪騒ぎで持ち切りだったことを知ってか知らずか、議会事務局に電話でもって、ノウノウと11月分の報酬が振り込まれてないと問い合わせて来たそうである。

 この時、報酬が振り込まれる口座が裁判所により仮り差し押さえ処分となっていることを知らされ、納得いかないと憤慨していたそうだ。12月定例議会の前日、27日には議会事務局に電話で議会欠席を伝えたらしい。
 失踪前に、町会員には旅行に行ってくると告げてあったそうだけど、まさか本気で旅行に行っていたとは思えないが、本人の言動からすると、この時はまだ、ほとぼりが覚めたら帰ろう程度の甘っちょろい考えだったのだろう。
 しかし、連日の新聞報道と、上手いことやったはずの営業権譲渡も詐欺容疑となったことで、自分のやったことの重大さに気が付いたのか、翌28日の議会初日、自分の住民票の町田市への転出届けを、真面目で気の弱い義弟の内田健一氏(仮名)に代理で提出させたのである。奇しくもこの日は、所属する会派である自民クラブで除名処分が決定した日だった。
 そして翌29日には、ついに辞職願が議長宛で市役所に郵送され、3日の本会議で辞職が承認された。―というのが大筋である。

 さてノブちゃんの失踪で1番ショックを受けているのは、やはりノブちゃんが町会長を務める川岸の町民=福田延之後援会員で、何があっても信じて応援し続けて来た人々である。
 お金を貸した被害者の多くはノブちゃんの幼少時代を知る人物であり、最後まで市議として福田延之を信頼していたからこそ、100万単位のお金を貸してあげたのである。貸したという数人に会ってみたが、敵対する立場にあった当紙取材班を、実に暖かく迎えてくれた。
 ノブちゃんよ、今もしも本紙を手にしていたらよく考えろよ。貴様に数100万円も貸しているにも関わらず「貸した自分にも非があるのだから、今はお金を返してと言うよりも本人に会って、お互い助け合ってきた仲間だったのに何故こんなことをするのか聞かせてほしい」という優しい人達が沢山いたぞ。
 そんな人達から巻き上げたお金を持って、貴様は逃げ続けるつもりか。まぁ、中には貸したお金を取り立ててくれたら100万円あげますという人もいたけどね。

 
 被害者続出
藍綬褒賞受賞記念の1枚。こんな写真を撮った事、今ごろきっと後悔してるんだろうなぁ…土屋知事は。

 しかし、いろんな噂が飛び交うものだ。
後援会員の某氏が亡くなり、葬儀が行なわれた際、その葬儀に関わる業者への支払いの一部をノブちゃんが預かり、そのお金も着服して失踪したというのである。葬儀の数日後、遺族に業者からの請求があって発覚したらしく、事が明るみに出て波風立つのが嫌で、遺族が穴埋めしたらしい。
 遺族が「二重払いした」と愚痴を言っていたという証言もあるが、このことに付いては12月8日に行なわれた町会役員会で遺族が「解決済みである」と釈明したそうである。噂が事実ならとんでもない話であるが、ことの真偽は定かではない。
 失踪する間際に1万や2万のお金まで借りられるだけ借りまくり、寝たきりのお年寄りの家まで御邪魔してお金を貸してくれと迫ったそうだから満更嘘でもないようだ。

 そう言えば『同僚議員の中にもお金を貸している人が居た』と大手新聞で報じられているが、どうやらお金持ちそうな数名が被害に合っているようだ。
 同じ会派=自民クラブの仲間では、葉巻の似合いそうなダンディー榎本(榎本喜代志先生)が2,000万〜3,000万円ほど、それから元市議で、ノブちゃんがベンツを盗まれた時はベンツ捜しをさせられ、ゴルフに行けばバックを持たされたという飯田肇氏のお父様である飯田良雄氏が500万円ほど貸しているらしい。
 そして特に、ノブちゃんの失踪でショックを受けているのが、議員歴11期目(任期満了で44年、ヒェ〜ッ!)の戸田市議会の重鎮、土屋義彦を埼玉県知事にした男、政治のエキスパート、明治百年恩赦の生き証人、メ、メッ、メス、召田均(メスダヒトシ)先生である(遂に書いちまった、恐いよ〜)。

 召田先生は、戸田市中小企業融資制度でノブちゃんが借りたお金の保証人になっているとか、選挙前に1,000万円貸したとか言われているけれど、以前行なった当紙の取材に対して「福田市議に貸した事実はない。馬鹿馬鹿しい話だ」と、ある人を通して返答が来ているので、それを信じるしかないが、世間の噂はしきりである。
 今回の騒動が原因なのかどうかは知らないけれど、召田先生はノブちゃんの辞職願が審議された12月3日の本会議の朝から体調不良を訴えて、翌日の4日には戸田中央病院に入院してしまったそうだ。
 野党議員の中には「症状は軽く、追及逃れの入院では」という意見もあるそうだが、いずれにしろ病床にある人を追い討ちするのは如何なものかな。
 それにしても、議会の傍聴席から見下ろす、残された自民クラブの3人の後ろ姿は何時になく小さく見えて寂しそう。何故か公明党の神谷雄三先生が、ここぞとばかり傍聴の妨げになるくらい大きな声でゴチャゴチャ私語をしており、横柄な態度に見えた(傍聴席主婦の会話)。
 念の為に言っておきますが、たまたま当紙に登場する議員は自民クラブが多いけれど、決して自民クラブが嫌いだからではありません。『愛多ければ憎しみ至る』というでしょう。本当に良くなってほしい、頑張ってほしいと願っているからこそ、悪いものは悪いと指摘するのですよ。

 
 15km圏内?

 さて、こうしてノブちゃんの足跡を辿って見れば、議員の利権というものが良く見えてくる。公共的な所に、自分の愛人が経営する事業を強引に押し込んで事業を拡大するやり方で伸びてきた訳だけど『おごる平家は久しからず』、栄華の後には必ず衰退が待っているのが世の常。だからこそ『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という戒めと教えを兼ねそえた素晴らしい言葉が日本にはあるのです。
そういう意味では今回のノブちゃん失踪劇は、多くの教訓を我々市民に与えてくれたのかもしれない。

 最後にノブちゃんの“旨い話”に乗せられて、お金を貸してしまった皆さん。特に川岸町会の人は、自分の側にも多少の欲と負い目があって、表に出せないという人が多く、その実態が今一つ見えていませんが、決して泣き寝入りしないでください。
 市民の生命と財産を守るべき立場の市議が、これほどまでに市民を欺き生活を脅かしたのだから、悪いのは福田延之です。先ず警察に相談に行くことをお勧めします。
 警察の見解は「お金の賃借は基本的には民事だから警察は介入できないが、被害者が余りに多ければ検討の余地があるかもしれないので、皆さんで来てください」ということですので、町会などの会合で被害者の会結成を検討してみては如何でしょうか。
 また、地元の柵の強い小さな町で先頭を切って名乗りを上げるのは、特に商売を営んでいるような方には勇気の要ることなので、もし飯田良雄氏がお金を貸している被害者の1人であるのならば、市民の為に一役買ってみては如何でしょうか。
 うまく行けば来年の補欠選挙では前回の補欠選挙に続いて、またまた息子の飯田肇氏は圧勝し、自民クラブの議席も守れて一石二鳥となるのでは…。
 立ち上がれ!リターン・オブ補選キラー飯田肇。

◇今月のおまけ
 ノブちゃんが失踪前に、自分の経営する会社である 福延運輸のトラックで夜な夜な荷物を運んだと言う情報がある。作業日報によれば、業務以外の時間に30キロ走った形跡があるとのことなので、片道15キロ圏内に荷物を運んだことになる。
 また埼玉県比企郡吉見百穴のあたりに潜伏しているとの投書があったが、ここは1月に行なわれた市議選の際、後援会の婦人部員を招待して飲食した場所らしい。
心当たりのある良い子の皆んなは、冬休みのあいだに調べてみよう!
〔続く〕

 
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