虚言癖の持ち主を市長に戴く日高市民が気の毒でならない。平14年3月30日付け朝日新聞
 

 日高市長=関眞が遂に名義貸しを認めた。
 名義貸しとは言っても、いま永田町で大流行の『秘書給与詐取』ではない。当紙が過去3回(平成12年5月号、同13年9月号、同年12月号)に亘って報じた川越の農地購入に絡んで、金融業者に名義貸しした事実を認めたのである。
 その事を報じた平成14年3月30日付け『朝日新聞』紙上(画面上)に於いて、関は「名義使用を黙認したのはミスだった」と、積極的には関与していないかのようなニュアンスでコメントしているが、ならば何故黙認したのか…?
 常識的に考えれば、自分の名義を勝手に使われて黙っている人はいない。黙認は加担に等しい。
ましてや関は市長だ。
 「名義貸し」の事実が明るみに出れば、自分にとってマイナスである事ぐらい理解していた筈だが、それだけのリスクを背負ってまで黙認を続けた理由は何なのか?
 まさか何の『得』も得られないのに、わざわざ『黙認』というリスキーな道を選んだというのか…?
 いずれにしても、当紙の2年にも及ぶ追及で包囲網を狭められ、関が逃げ場を失ったことは間違い無い。
 元土地所有者は、既に恐喝容疑で告訴状を提出している。今後この問題が大事件へと発展する事は必定である。捜査当局による徹底的な真相究明を期待する。

 ところで、この問題に関しては前述のように3回に亘って当紙紙上で報じて来たが、あらすじが分からない読者の為に、もう一度その概略を説明しよう。
 先ず、自称土建会社社長の村岡武春(同県東松山市松山町3-457)という人物が大河原女史に近づき融資を懇願。
その際に、彼女が所有する計2,200坪の土地を担保に西部金融(飯能市柳町1-14、社長=大本將太郎)から融資を受けるように勧め、佐藤土木工業の佐藤一雄(東松山市松山町1-13-10)が間に入って西武金融に紹介。
 結果6,000万円の融資を受けた大河原女史は1,800万円を村岡に、3,000万円を佐藤に融資。残りの1,200万円は相続税の納付等に消えた。
 ところが、6,000万円だった筈の借入金がいつの間にやら7,800万円に増えているので、どういう事かと大本に尋ねたら「担保に取った土地を整地した」と答える。
 土地の持ち主である大河原女史が頼みもしないのに勝手に整地して、しかもその莫大な費用を自分が経営する西部開発(住所は西部金融と同じ)で立て替えたというのだ。
 しかも1,800万円の工事費のうち1,200万円分は、佐藤土木興行が仕事をしたという。言うまでも無く、佐藤一雄は大河原女史から3,000万円を借りている男である。
 しかも後に判明したことだが、佐藤は1,200万円の工事費を受け取っていながら、実際には全く工事を行っていない

 結局、村岡、佐藤両者から大河原女史への返済がなされなかったため、この担保土地は大本に取り上げられてしまう。
しかしこのままでは、さすがの大本といえども、この土地を自分の物にはできない。何故ならこの土地は『農地』だからである。農地は農業従事者ではない大本の名義にはならない。宅地ではないから家も建てられない。要するに一銭にもならないのだ。
 そこでいよいよ日高市長=関眞の登場である。日高市長就任以前から農業を営んでいた関であれば、この土地を自由に売買する事ができる。つまり大本ではカネに替えられない土地も関が加担する(名義を貸す)ことによってカネになるのだ。
以上が概略である。

関眞市長

ところで、かつて関は、当紙の公開質問状に対して「栗の栽培のために件の農地を購入した」と答えた。
ところがその後、当紙取材班と面会した際には「大本に騙されました。勝手に名義を使われて非常に困っているところです。私は寧ろ被害者です」と態度を豹変させた。
 更にその直後、日高市総合センターで行われた「市長との対話集会」では勇気ある市民の質問に対し「栗の栽培の為に購入した土地であり、名義貸しをした事実は無い」と、答えを二転三転させ、今回とうとう名義貸しの事実を認めた。
 そもそも、日高市総合グラウンドに隣接する約二町歩の山林地等、自宅から近い場所に自分の土地を所有する関が、わざわざ川越で栗の栽培をすること自体不自然なのである。

 また、西部金融の大本は昨年8月、豊島区が日高市に所有する保養所の土地売買に絡んで競売妨害で逮捕されており、更に同年11月にも、整理回収機構からの競売を逃れようと土地賃貸契約をしたように装って入札妨害したとして逮捕されている。
聞くところによると整理回収機構は、この川越の農地購入に絡んで関が大本に名義貸しをした事が、西部金融の財産隠しや資金回収の妨害に該当するか否か調査中というから、今後の展開が楽しみだ。
 また飽くまでも噂だが、大本から2,000万円のカネが関に流れたとも言われている。大丈夫かな?関眞くん…。
つづく

 
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