貧相 がまの油

 埼玉県は川口市の麓に一匹の醜いカエルが居た。このカエル自分が醜いかどうかわからない。
 いつものように散歩に出たら、向こうの方から凄い奴が歩いてくる。余りの醜さと迫力に圧倒されながらも恐る恐る近づいてみた。
 ギョロっとむいた目、垂れ下がったほお肉、どの角度からみても妖怪そのものである。近づいたカエルはその妖怪を見てただ冷や汗を流すだけだった。

 実は鏡に映った自分の姿を見て驚いたカエル君だったがせめてこのカエル君、冷や汗でなく脂汗を流してくれたら筑波山のがまの油みたいに売れたかもしれないのに。となぜか佐藤泰三先生のお顔を拝見していたら創作「貧相、がまの油」というタイトルと共に訳のわからない文章になってしまった。

 当紙が密かに追い掛けてた事件だったが被害者が数十人というから早晩マスコミの知るところとなるだろうとは思っていたがちょいと早過ぎてがっくり。
 というのは当紙の知人も実は佐藤先生の秘書河原に騙されてたのよ。
 騙した総額が数億円は下らないというし全額回収は無理だろうから、せめて相談された何人か分だけでもと思って控えめに動いていたら、本人は自殺未遂を3回も演出するし、佐藤事務所では「2年前に辞めている」と他人事を装うのである。昨年の12月まで毎月給料を払っていたにも拘わらずである。
 そのことを突くと「1年前に辞めてたが退職金の分割払い、という意味で払っていた」というのである。正にそれこそが被害者に誤解をうんだ紛れもない事実である。

 今回の被害者は個人の河原を信用した訳じゃない。佐藤泰三の秘書、河原を信用したのだ。先生は県下最大の産婦人科も経営してるし国会議員の先生なのだ。
 地方の人々の国会議員に対する偉人伝説は想像を絶するものがある。その伝説に勘違いしている先生方のなんと多いことよ。どちらかというと異人架空伝説の先生方が大多数だけどね。

 今回の事件はこの偉人伝説を秘書が利用して起こった。多少の欲があった人もいたかもしれないがその殆どが「佐藤先生の為なら」の出資である。果たして秘書がやったことと逃げられるだろうか。
 昔から「馬鹿と根性なしは面倒みるな」という言葉もあるのに、それを見抜けなかった佐藤先生にも監督責任はあろう。
 どうです?この際太っ腹にみんな払ってあげたら。貴方を信頼しひたすら着いてきた信者ですよ。
それとも今期限りで引退を決めてるとの噂もありますが今更「旅の恥は掻き捨て」とばかり、何が起ころうと「知らんぷり」を決め込みますか。
 “晩節を汚す”ということは、本当に悲しいことですよ。

 
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