数々の違法行為に水戸市が行政指導
『無認可(幼稚園』やら『不法(投棄)』やらアンタはつくづく裏街道好きな男なんだね、鈴木先生
 先月号に引続き、茨城県議会に巣食う勘違い野郎、鈴木孝治県議公明党=のネタをもう1つお届けしたい。

 今回は、この鈴木が創価学会員のお先棒を担ぎ、とんでもない“フライング”を犯してしまった事件の顛末についてである。

 さて、鈴木が犯したフライングとは一体如何なるものなのか?その点については後で述べることにして、その前に、この事件のもう一方の主役である水戸(茨城県)のあるゴミ収集業者が行なった違法行為の数々について、先ずは触れておくことにしよう。

 その業者とは、お膝元の水戸市だけに止まらず、ひたちなか市や土浦市、はたまた遠く北海道の苫小牧市に於いても「古紙のリサイクル事業」を手広く展開する『小野寺グループ北関東通商(株)』(以下「北関東通商」)=小野寺和喜代社長=である。

 この小野寺という男は、水戸市が年間1億8,000万円もの委託料を支払っている「再資源化事業協同組合」副理事長まで務めているというのだから、同社は、言わば地場の有力企業の1つなのであろう。

 それにしては北関東通商のやり方はハチャメチャ過ぎる。水戸の市議会に於いて、「違法行為のデパート状態」と揶揄されたことからも判るように、同社が行なった違法行為は1つや2つに止まらない。その中から主要なものを幾つか取り上げてみたい。

 先ずは「国有地の不法占拠とゴミの不法投棄」である。

 同市内大串町の北関東通商の営業所に隣接して「釜井戸ため池」と呼ばれる約992坪程の国有地が存在する。北関東通商は、この「ため池」を、所有者である国や機能管理権を有する市にも無断で埋立て、そこに収集した大量の古紙などを何食わぬ顔で放置し続けて来たのである。

 その結果、積み上げられた古紙の山は、ナント6〜7mの高さにまで達していたというのだから驚きだ。

 旧「常澄村」当時には、農村公園として整備する計画まであった(その後撤回されたが)ため池も、今や見る影もない。

 次に「煤煙と悪臭の垂れ流し」である。  

 北関東通商は、前出の営業所の敷地内に設置した焼却炉で、リサイクル不能な紙やビニール製の紐(古紙を回収する際に当然ついてくる)といった一般廃棄物を日常的に焼却処分していた。

 ところがこの焼却炉、水戸市のごみ対策課曰く「煤煙対策が取られておらず焼却炉としては認定し難い。言わば野焼きに近い状態」という非常にお粗末な代物であったが故に、毎日のように黒煙と悪臭を周囲に撒き散らす始末だった。ある住民の「煙で視界ゼロに近い日もあった」という証言はやや大袈裟かもしれないが、かなり深刻な状況だったであろうことは容易に察しがつく。

 近隣住民の中には、「風邪でもないのに咳が止まらない」「悪臭が原因で頭痛がする」などの健康被害を訴える者が相次いだ。

 また周辺の道路を、古紙を収集してきた大型トラックが日常的に占拠してしまう為、児童の通学などに相当な支障を来たしていた。

 最後に「違法なゴミ置場の建築」である。

 水戸市の最南端、茨城町との市境に森戸町という地区がある。北関東通商は、この森戸町のとある農道を不法に占拠し、しかも建築確認を取らずにゴミ置場を建築、使用してきた。同地区の住民213名から撤去を求める請願書が市議会に提出され、平成11年9月の定例議会に於いて全会一致でその撤去が採択されたが、同社はこれに応じようとはしなかったのである。

 
 キレると何するか分からない?

 これらを始めとする北関東通商の“やった者勝ち”的手法が、いつまでも黙認され続ける訳などなく、住民の訴えを受けた水戸市議会「総務環境委員会」が、平成12年5月9日に現地視察を実施する運びになったのは、当然のことと言えよう。

 ところが、視察前日の5月8日になって、突然鈴木(漸く真打ち登場)から同委員会に一本の電話が入った。それは、驚くべきことに、「現地視察をやめろ」という内容の電話であったのである。  

 
当時の状況が、5月16日と翌17日付け「赤旗」に掲載されているので、その一部を抜粋しよう。
《…前日の8日午後5時すぎに鈴木孝治県会議員から水戸市議会事務局に電話がありました。『総務環境委員会が北関東通商について現地視察を行なうが、なぜするのか。3年前にため池の払い下げの手続きに入ったので、違法性はない(注:払い下げの申請を県に対し行なったのは事実だが、実際は隣接地権者達の同意が得られず頓挫した。故にこの表現は適切ではない)。なぜ緊急にやるのか。キレると何をやるかわからない人だ。やめたほうがよい。総務環境委員長が委員と連絡を取り合って検討し、結論を私に知らせて欲しい』との内容でありました…》
 

 無論、鈴木は「逆ギレした小野寺社長に、委員会の面々が襲われでもしたら一大事だ」などという老婆心から電話を入れた訳ではない。要するに、この視察が呼び水となって、北関東通商に対する行政指導云々が水戸市議会に於いて審議される、そんな事態に発展する事を恐れただけなのだ。

 しかし何故に、鈴木はこうまでして北関東通商に肩入れをする必要があったのであろうか。その答えは、この件を執拗に追う赤旗の取材で明らかとなる。  

 賢明な読者諸兄は既にお気づきのことだろう。小野寺社長を含む数名の同社役員が、何と創価学会員だったのだ。それも末端の学会員などではない。小野寺社長の実弟で同社の副社長なる人物は、水戸市内の常澄(つねずみ)という地区の地区部長を務め、しかも北関東通商所有のビルで定期的に創価学会の会議を開いていたというのだから、その入れ込み様が窺い知れるというものだ。

 小野寺社長は常日頃周囲の人間に対し「俺は公明党とは“ナアナア”の関係なんだ」と豪語して憚らなかったというのだから、鈴木が小野寺社長の“お先棒”を担がされ、水戸市議会に介入したことは明々白々と言えよう。

 
 公益そっちのけで学会員の利益優先
「犯罪の陰に創価学会あり」なんて囁かれる前に、風紀委員会でも作ってみたら?太作君

 しかし結局の所、何一つとして鈴木の(そして小野寺の)思惑通りには運ばなかった。「市議会に対する不当介入だ」と憤る委員達によって現地調査は予定通り実施され、その結果北関東通商の違法行為は白日の下に曝されることとなる。

 そして同社は、市議らからの「適切な処理を求める要望書」の提出を受けた県と市によって、様々な行政指導を受ける羽目となったのである。

 一方、当の鈴木県議は、共産党市議団が開いた記者会見の場で、水戸市議会に介入した事実が暴露されてしまったばかりか、本来味方であるべき公明党の市議達からも「我々を差し置いて勝手な真似をするな!」と、ソッポを向かれてしまったというのだから、正に自業自得とはこのことだろう。

 現在の状況を、共産党・田中真巳市議に電話で訊ねてみた。
田中氏によると「その後北関東通商は問題の焼却炉の使用を中止しました。また、ため池への古紙の不法投棄も現在は行なっていませんし(6〜7mもあった古紙の山も撤去したとのこと)、一部改善がみられた事は確かです。
 しかし、ため池の不法占拠は相も変わらず続いたままですし(トラックや木枠等を放置)、森戸地区の違法建築物の撤去も未だに行なっていません」という状況らしい。
 
 そういえば、「ヤフーBB」の顧客情報流出事件に絡んで逮捕された(恐喝未遂容疑)2人の容疑者も創価学会員だとか…。鈴木先生、創価学会の尻拭いも結構だけど、程々にしないと今度はアンタの手が後ろに回ることになりますよ。

 池田太作(自称大作)先生の“名前”を汚さないようにネ・(つづく)

 
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