出るわ出るわ疑惑の数々…
補助金の着服・横領、裏口入学、外為法違反、売春、売春斡旋、愛人、隠し口座、業者との癒着、町の私物化等々、まさに疑惑の総合商社=丸木県議
 ―“告発”丸木清浩の悪業と女性スキャンダル!

 こう題された告発文が、先だって本紙宛てに送られてきた。差出人は「埼玉社会浄化運動委員会」。その正体は皆目見当がつかないが、その中で“韓国売春特別大使”とまで揶揄されているこの御仁、何を隠そう、学校法人『埼玉医科大学』(埼玉県毛呂山町大字毛呂本郷38)の理事長(=埼玉県議)である。

 埼玉医大といえば、全国に先駆け「性同一性障害」の患者に外科的治療(性転換手術)を施し、一躍天下にその名を馳せたかと思いきや、今年2月には、死亡した女性入院患者(当時14歳)への投薬ミスが問われた民事訴訟で、遺族に対し約6,260万円の賠償金の支払いを命じられる等、何かとお騒がせの大学なのである。そう言えば、国税当局から六億近い申告漏れを指摘され、重加算税を含む約2億円を追徴課税されたこともあったっけ。

 さて、余談はこの位にして、話を元に戻そう。この告発文の中には、丸木県議への中傷としか受け取れないものも、数多く含まれている。

 例えば『(補助金を)飲食、売春に着服、横領とやりたい放題』に始まり、『裏口入学では1人5,000万円と話し、全国(特定)の予備校と裏契約。韓国に運ぶ。愛人名義、外為法違反』やら、『医学会と称し、年数回韓国ソウルに行き、ロッテホテルを根城に店の馴染みの女性と売春。人気俳優より有名で多くの人が知るところである。その他2人の愛人を囲っている』、そして『隠し口座40億円プールか?』といった具合である。特に愛人云々のくだりは、ご丁寧にも、愛人の名前だけに止まらず、愛人が経営するクラブの名前や電話番号、はたまた愛人との間に出来たとされる2人の子供の性別と年齢まで記すという、念の入れようなのだ。

 
 毛呂山町を私物化
国への大事な“パイプ役”を務める有力者?の山口代議士
 しかしその一方で、『ゼネコン等で裏金作り。田中電気中澤社長中心に裏金を丸木理事長に還流』『仲間の県議や土屋前知事をたびたび(愛人がソウルで経営するクラブに)案内、買春を斡旋して機嫌取り!』といった、一概に中傷と言って片付けられない内容のものが、幾つか含まれている。特に「田中電気」の件は、以前からさいたま市議の間で噂になっていた。

 埼玉医大や、丸木県議が理事長を兼任するその関連団体=社会福祉法人『毛呂病院』は、ここ数年次々と施設を新設してきた。

 ところが、これら施設の電気設備工事を、『埼玉田中電気株式会社』(さいたま市南区辻1-3-18、中澤護社長)が半ば独占的に受注しているというのである。ある市議は本紙の取材にこう語る。「丸木さんの所は田中電気しか使いません。ゼネコンともこの条件で契約しているらしいですよ。(補助金で賄われた)工事代金の一部を、田中電気に“キックバック”させているという、専らの噂です」。これが事実であれば、正しく補助金の横領だ。

 ところで、突然降って湧いたかのように思われがちの、今回の丸木県議に対する告発文騒動(本紙に寄せられたものと類似した内容の告発文が埼玉市議の間でも出回った)だが、実はそうではない。丸木県議(そして埼玉医大)のお膝元、毛呂山町の町議=長瀬衛氏は8年も前から、“丸木埼玉医大”による町の私物化を糾弾し続けている。長瀬氏が指摘するその実態とは以下の通りだ。

 @埼玉医大は、古くから毛呂山町の町道敷地約1,500坪を不法に占拠、その土地の上に、何食わぬ顔で病院などの様々な施設を建ててきた。それにも拘らず、町側は長年に亘ってこの状態を黙認し続けてきたというのだ。

 Aこの町道の不法占拠問題の解決を図るという触れ込みで、町は、前出の毛呂病院が所有する畑地(約4,000坪)の一部約800坪と、この町道敷地を等価交換した。ここまでは特段問題はない。

 ところが町は、この畑地の残り約3,200坪を「防災公園として活用する」という名目で、坪当り約33万円という高値で毛呂病院から買取ったのだ。当時の隣接住宅地の相場が坪約30万だったというから、これが如何に常識外れの高値であったかが判る。

 B町は、埼玉医大の敷地外にあった丸木県議の自宅を根拠もなく同医大の管理建物と解釈。25年間にも亘り、固定資産税と下水道負担金を減免してきた。以上がその内容である。

 
 “有力者”との不適切な関係
この人物については今さら説明不要だろう。娘ばかりではなく仲間にも利用されていたとしたら本人の資質に問題アリ?
 さて話は変わるが、以前から一部関係者の間では、丸木県議と県の有力者達の“不適切な関係”つまりは過剰な接待が、しばしば取りざたされることがあったと言う。有力者とは、土屋義彦埼玉県知事(当時)を筆頭に、衆院議員の山口泰明(=埼玉医大顧問)、そして埼玉県公安委員会委員長(当時)の原宏(=同理事)たちのことである。

 これは飽くまで余談ではあるが、土屋知事と山口代議士は、川越の鰻屋で頻繁に会合を重ねていた時期がある(そう言えば、丸木が事務局長を務める「埼玉県日韓親善協会」の顧問が土屋で、相談役が山口だった…)。それが埼玉医大に係る密談であったかどうかはいざ知らず、この店の女将と土屋知事の仲が一時噂になったこともあったが…。

 話が少し脱線した。先に進もう。

 さて、接待攻勢の甲斐あってか、丸木県議は土屋、山口、原という県内有数の権力者達を手中に収め、強引なまでの手法で大学経営を推し進めることができたのである。

 時には、県からの補助金を“引っぱる”為に、補助金を出す部局そのものを新設させるという、荒業を繰り出したこともあった。

 国からの補助金が必要な時には、山口を通じて国に対する働き掛けを行い、またある時には、原が持つ公権力を巧妙に利用することにより、反対勢力を封じ込めてきたのだ。

 しかし今、“土屋王国”の崩壊と共に、丸木の牙城も足許から静かに崩れ始めている。埼玉県内にばら撒かれた告発文こそが、その「証左」ではなかろうか。

 但し、王国サイドも、ただ手を拱いてはいない。復権のためか、土屋前知事が又候あちらこちらの会合に顔を出し始めたと聞く。

 土屋義彦、当年78。丸木に“金玉”を握られたこのエロジジイが返り咲きを果たすようでは、埼玉県民の良識が疑われるというものだ。                    
(つづく)

 
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