拝啓 師走の候、読者の皆様如何お過ごしですか。東洋大シリーズも回を重ねる毎に情報提供が増え、現在投書が山積しています。つきましては何回かに亘りこれらの投書を元に東洋大の闇を探って行きたいと考えています。尚、この場をお借りして数多くの情報をご提供下さった皆様方に厚く御礼申し上げます。

本紙編集部

 
皆さんも封書に限らずメールでも電話でも、不正に憤ったらご一報下さい
 
 セクハラ監督

 今まで東洋大学に関しては、田淵常務理事と塩川総長の横暴を糾弾してきた訳であるが、今回は大学内で出回っていた怪文書を以下に注釈を添えて原文のまま紹介する。

 田淵の子飼いで汚れ役といわれる、東洋大学・空手部監督の○○という人物に対する文書である。

 
 臀部に秘部突き?

《セクハラ監督は追放せよ 監督の座と小石川合宿所の寮監の座を続けるため誇りを持て! 問題の田淵順一常務理事に組みした恥知らずの男

 先般(3月23日)我々は貴学生部正木課長補佐に対して産経新聞系「夕刊フジ」の動きを伝え、注意を喚起していたが、何ら改善の方向性がみられないことに対し、重大な決意をもって再度勧告する。

 すなわち、貴学生部内の平成15年度忘年会が都内池袋で催されたといわれるが、そのあとの某居酒屋に流れた2次会の際に、貴学生部の管理下にある体育会空手道部の○○○○監督が店内トイレット付近で居合わせた男女二人組みの女性の方に対し、かなり酩酊していたとはいえ臀部付近を故意に触れたことからトラブルとなり、翌日池袋署で先方男女と共に監督は事情聴取を受け、先方には示談金5万円を支払い、和解の形式で一応落着となった。

 しかし、池袋署では今後の再発を予期して指紋の採取を行ったのである。まさしく恥ずべき行為であると云わなければならない。》

 いや、痴漢か。空手部監督、日々の稽古の受け突きが癖になってるのと同様、痴漢も常日頃の習慣から酔っ払うとつい人前でも披露しちゃうんですか。

 こういった事件の報道を聞く度、思うのだが「痴漢常習者」以外の一般の男性の思考回路なら、普通、酔っ払ったからといって突然目の前の見ず知らずの女性の胸や尻を触ろうなんて発想には至らないのではないだろうか。酔って、一緒に飲んでいた女性に大胆な行動に出て翌日になって後悔する、というのならわかるが、相手は見ず知らずの他人なのである。

 以前、歩行中の女性の胸を突然鷲掴みにして逮捕された議員がいたが、こういう人間には傾向があるように思われる。自分より弱い者、大人しい者は軽視するという傾向である。だから電車の痴漢は大体おとなしそうな、か弱そうな女性を狙う。間違っても、ちょっとカバンが当たった位で騒ぐような女の子には近づかないからシラフの時の痴漢は成功率が高いが、酔っ払うとタガが外れて「いつもの計算」が出来なくなってしまうのではないか。

 …であるから、「酔っ払って信じられない行動を」というのは嘘で、行動自体は日常茶飯事(通勤時間)に行っており、酔っ払った事により、単に「犯行の手口が粗雑になって犯行場所をわきまえずやってしまった」というのが真実ではないだろうか。

 例えば、空手の選手が万が一泥酔して街中で喧嘩になった時、同じ打撃系のボクシングスタイルで喧嘩をする事はあっても、やった事の無い柔道の払い腰やトモエ投げで相手を倒そうなんていう発想は絶対浮かばない。人は日々慣れ親しんだアクションでないと咄嗟に出来ないものである。

 
 痴漢空手師範代

 《しかしながら、この事件が今日まで新聞報道されなかったためか、貴学生部はこの不祥事をひた隠しにして不問にしているのは何故か。大学は痴漢行為を黙認するのか。

 昨今、亜細亜大学の野球部、国士舘大学のサッカー部とたてつづけに痴漢行為や婦女暴行などが新聞紙上に大きく報道され、また、本学においても、卒業生で体育会ボクシング部OBのプロボクサーの犯罪が報道されている状況であり、社会の目は厳しく体育会学生の健全化が強く求められている時である。

 あの高名な経済評論家であり、早稲田大学の教授をつとめたエリートの植草一秀も、女子高生のスカートの中を手鏡を使用したり、カメラ付き携帯電話で撮った件で有罪の判決を受けた事件でもわかるとおり、女性へのセクハラ行為など、女性への心無いワイセツ行為は絶対に許されない。女性の心理的負担を考えればその責任は極めて重いというべきである。

 ましてや空手部は学生部所管の伝統ある公式競技部である。教育上からも、また、学生スポーツの健全性の見地からも、その影響は計りしれない。》

 聖職者の痴漢行為が連日報じられる今日、どっかの大学の学生やOBが痴漢したくらいでは我々も驚かなくなってしまった。信じられないような事件も、日常化すれば我々の感覚を麻痺させてしまう。

 しかし、指導する側の人間がそういう問題を起してはまずいであろう。正規職員であれバイト感覚の部活動の監督職員であれ、青少年や若者の教育・指導に携わる人物がこれでは、説得力も威厳もあったものではない。もとより、教育に関係の無い職業であったとしても痴漢行為そのものが犯罪ではあるのだが。

 
 「ヤクザに知りあい」自慢
○○君あかんて、女は札束でビンタしてなんぼやで!
 《この○○○○監督は、前回の衆院選挙の際には田淵常務理事の依頼に応じて、自民党・東京2区選出の元議員・深谷隆司支援のため選挙権を持つ上級生3名に小石川の合宿所に住民票を移させ、深谷隆司への投票を命じた件も明らかになっている。

 更に、○○○○監督は日頃より暴力団関係者と深い関わりを持ち、酒食あるいはボクシングの観戦や関係者を空手の試合に招待し、あるいは“義理事”といわれる冠婚葬祭にまで参加し具体的な組名を挙げ、これを誇らしげに学内外で吹聴している。》

 …恥かしい話だが、この男にしてみれば本当に誇らしいのだろう。恐らく学内の同僚には歳も弁えず吹きまくっている筈だ。「何かあったら俺んとこ来い。ヤクザ関係顔効くから何とかしてやっから」などなど。

 同僚の人達が一番何とかしたいのは「貴方」なんですけど…、というのも解らずに。

 
 ザ・内弁慶
独裁者から痴漢まで卑劣漢ぞろいだな、おい(豊島区駒込1-31-8)
 《学生スポーツの指導者としての立場を忘れ、周辺にも威圧的態度を取り恐れられているが、貴学生部はなぜ放置し、然るべき処分をしないのか。伝統ある空手部が存廃の危機に立たされていることを深く認識し、速やかに毅然たる処置をとるべきである。すでにマスコミもこの事実を把握している以上、報道の対象となることは間違いない。》

 先日ニュースで「養護施設の職員間で2人の強い奴が、1人の弱い奴を脅して30万円分のステーキを奢らせた『恐喝』事件」というのが報道されていた。真に嘆かわしく卑怯な話である。この養護施設で虐める側だった強い奴も一歩外へ出れば単なる腰抜け弱者に違いない。職場の雰囲気を考えずに自分の主張をゴリ押しする無神経さがあれば、「職場」なんていう小さな世界ではいつでも「強者」になれる。

 こういった職場内の下らないパワーゲームは、実力主義で報酬・評価が変わる成長企業では殆ど見られない。こんな下らない事やってる暇が無いからだ。何となくダラダラしてても当たり前に給料貰えて、誤魔化し誤魔化し生きていける組織ならではのものである。

 こういう奴は上に対しては忠誠を尽している様に見せるのが本当に上手いので実態は判明し難いが、やはり管理者の無能にも原因はあろう。

 東洋大学の学内暴力団・○○○○が何れ問題を起こすだろうから、その時は田淵・塩川らの無能を徹底追及できるように、学校職員の方々は態勢を整えておいた方が良い。

 
 小社会の強者

《我々の団体の親族も貴大学に存学している立場であり、忠告する。

 1日も早く○○○○監督を解任せよ!!もし何の回答も寄せない場合は貴大学教授会と夕刊フジにも報道を促すことを通告する。

 これは、我々の活動目標の一つである社会正義実現の見地から勧告するものである。―平成17年4月校憂会有志パーティ》

 …以上のような内容であった。これは4月に送ってきてくれたものだが、それ以後、最近まで徐々にエスカレートした面白い内容になっていく。また、それらの中にも職員らしき人物が書いた告発文書・怪文書から「これは学生が作ったのでは?」と見えるイラストを多用した手書きのアジビラまである。この○○や親分の田淵・塩川に関するものが多いが、中にはその反対派に対するものも含まれている。

 いわゆるアジビラというものは、多くは共産党好きな少々暗めの学生の子達が大学時代の思い出の為に皆で和気藹々と「左翼」ごっこしながら手分けしてビラ作って、学食や図書館・サークル棟等に撒かれる事が多い。主義主張がどうこう言っても学生さんのやる事だから、割りにスイーツで切実な事は少ない。

 しかし、我々の糾弾対象になる大学は何故か、職員の人達の作る「叫び」の様な切実なアジビラが氾濫している事が多い。

 どの大学も「職場」という小さな世界で脅したり騙しあったりの椅子取りゲームを繰り返し、必ず「独裁者」と呼ばれる人間が大学利権を牛耳っている。

 先程の繰り返しになるがそういった小社会はつまらないパワーゲームにより、弱者と強者を作り上げている。風通しが悪く弱者の声はトップには届かない。一般の真面目な職員は日々鬱憤が溜まるため、段々やる気をなくすし、不真面目で自己主張だけ強い「小社会強者」は、こんなもんでいいだろ、とやる気のなさに拍車がかかり、本来、日々前進しなければならない企業活動・経営努力が停滞、もしくは後退をし始める。こういう組織はいずれ内部から崩壊する。

 ただ、この東洋もそうだが、この手の大学の多くは公的な補助金というもので厚く保護されている。切り取り捨てるべき腐った組織なのに、公金というカンフル剤で延命措置がとられ、その為にもまた、無駄に税金が垂れ流されるのだと思うと歯噛みしたくなる思いである。(つづく)

 
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