(敬天新聞 令和7年3月号2面)
立派な大型トラックが並ぶ(株)ケイロジ
表仕事と裏仕事 |
弊紙は昨年10月号で(株)ケイロジ(滋賀県野洲市大篠原)の代表取締役である河内孝明社長が、本業である運送業とは別に、貸金業を営んでいる疑いがあることを報じた。
真っ当な貸金業であるならいいのだが、暴力団関係者を相手に金を貸しているというのである。それも地元では有名な暴力団組長に貸していると言うから尋常ではない。
ケイロジは創業27年にも成る運送会社である。8年前には同業の(株)ワークス(金沢)を傘下に収め、北陸に本格進出するなどして業務を拡大してきた。
これまで物流事業全般に加え、工事現場で使用する敷鉄板レンタル事業や家電リサイクル事業、更に不動産事業まで手掛けている。
グループ全体での売上高は五十数億円に上るというから、河内孝明社長は商才があるのだろう。しかし、そこで稼いだ金を原資に、真っ当な金融機関では融資を受けられない暴力団関係者を相手に金貸しをしているというのは如何なものか? 河内孝明社長が企業コンプライアンスを無視してまで、慈悲の心で金を貸しているのか、はたまた御守り(用心棒)代わりに成ると思って、いざと言う時の投資のつもりで金を貸しているのか、今のところ真意は定かではない。
そこで昨年、河内孝明社長に書面にて取材を申し入れたが、期限までに回答は得られなかった。真っ当な会社の社長なら、違うなら違うとはっきり弁明してくるものだが、だんまりを決め込む理由は何だろう?
やはり運送業はトラブルが付き物らしいから、後ろ盾に有名なヤクザ親分の名前が欲しいのではないか?
そんなことを思わずにはいられない情報が弊紙に届いているのである。それは河内孝明社長が、用心棒に指名したのは大阪で有名な東組の中の二代目清勇会の川口和秀会長だというものだ。
現在、川口会長は稼業から足を洗っているそうだが金のトラブルでケイロジの河内孝明社長と揉めているという噂もある。だとすれば、河内孝明社長は自業自得と言わざるを得ない。
東組と言えば、ヤクザの本場大阪で堂々と一本独鈷で名を馳せた著名な組で、今も健在である。その系列のトップを後ろ盾にしていたというのだから、ケイロジの河内孝明社長も一筋縄ではいかない運送屋ではあるのだろう。何か後ろ盾を必要とする本当の理由があるんじゃないの?
一応、警察当局への対応として、借金という形の書類は作成してあるらしい。
弊紙の質問状(クリック)
難しい転換期 |
物流・運送業界は昨年4月から「2024年問題」といわれる大きな転換期を迎えている。働き方改革関連法によって、現場の条件が変わって、ドライバーの労働時間に罰則付きで上限が設定されたからだ。
これにより少子高齢化や人口減少に伴う深刻な人手不足や燃料高騰に加え、「会社の利益減少」や「トラックドライバーの収入減少・離職」「荷主側における運賃上昇」といった問題が生じ、輸送能力が不足すると言われている。
ケイロジの河内孝明社長は外に金と気を使うより、罰則規定のある「労働施策総合推進法」に従って、社員にお金を使い社員を気遣うNОハラスメント企業に成らないと、優秀な運転手はみんな逃げてしまうかもしれないよ。
ケイロジが掲げる事業方針には「社会との共存の観点から安全と地球環境に配慮し、社会の秩序を守り、業界のリーダー企業として責任を果たしていく」と記されている。立派な行動計画も策定している。
暴対法も平成4年3月1日に施工されて丸33年が経った。河内孝明社長は、暴対法に抵触する関係者と見做される前に、しっかり猛省していただきたい。
ケイロジ行動計画 (クリック)