(敬天新聞 令和7年3月号 4面)
▼青森県八戸市内の「みちのく記念病院」で起きた入院患者の殺人事件だが、殺害された患者の死因を肺炎と偽って診断書を作成したとして、理事長と主治医が逮捕された。二人は兄弟である。
何でこのような事をする必要があったんだろう。院内で患者同士の殺人事件が発覚すれば、入院患者が減るという計算が働いての行動だったのだろうか? しかも認知症の疑いで入院していた医師の名前で作成された死亡診断書が100枚も見つかったというのだ。この兄弟は何が目的だったんだろう?
一般人が絶対的に信じている病院でこんな事があっていいのだろうか? 医は仁術とまでは言わないが、殺人事件を病死にすり替えるような医者が経営する病院は絶対に許してはならない。
しかし、その病院が無くなれば、その地域に住む人たちが困るだろうから、逮捕された者、或いはそういう姿勢に協力して来た者だけは排除して、倒産しないよう行政が知恵と力を貸すべきである。
精神科病院では患者自身が、何を診察されているのか理解できないため、違法的な診察が行われていると聴いたこともあるが、今回の事件は全く内容が違う医療行為である。何故このような行為を行ったのか、しっかりと捜査して欲しい。
医者は人の命を預かる職業であるから、普通の職業以上に、経営者、先生方は良識を持って欲しいものである。患者は医者の先生に対して全幅の信頼を置いてるからこそ、開腹の執刀を任せられるのである。その患者の気持ちを裏切るような者が医者として病院を経営されたら、患者は地獄である。
それにしても箸で刺して殺したような殺人事件を、肺炎で亡くなったという診察書類を書いても、素人が見ても直ぐに分かるだろうに。どういう風に誤魔化して来たんだろう。100枚も嘘の書類を作成してたと言うぐらいだから、今まで見つからなかっただけで、過去にも何回もやってた可能性は十分に考えられる。この際徹底的に調べて欲しいものである。
たまたまみちのく記念病院で、とんでもない不祥事が見つかったけれど、色んな病院でもこのような不正が行われているのだろうか。
例えば整形外科のシミ取りの施術なんかでは、本来は医師の免許を持っている医者だけが出来る施術であるが、熟練の看護婦がレーザーを当ててシミを取ってるという病院も多い。中には腕の悪い医者より技術のある器用な看護師が上手かったりする場合もあるらしいが、このくらいは愛嬌なのだろうか。
ただ今回の事件を深読みすれば、家族から見捨てられた人たちが強制入院させられる終末病院での出来事が表に出たケースではなかったか? 20世紀のブラックボックスが開けられたケースかもしれない。
▼アメリカのトランプ大統領が、ロシアのプーチン大統領とウクライナ抜きで停戦について話し合いを始めた。
三年前には、世界の殆どの国はウクライナ支援国が多かった。そしてロシアのプーチン氏に対して今も「戦争犯罪者」として、国際刑事裁判所から逮捕状が出ている筈である。
世界の多くの国が参加する国際機関での決まりでさえも超大国が無視しても誰も批判はできないし、批判したところで効力はないようである。
トランプ大統領が出現する前までは、アメリカの大統領と言えども、世界の秩序を乱すような行為は、この50年は無かった筈である。ヨーロッパ列強が世界を植民地にしていた時代から、もう遥かに時代が過ぎて、国際的なルールも出来てきた筈である。またそれらに対する投資や援助金も国の豊かさによって寄付が決められてきた。
それが第一次トランプ政権の時に、アメリカは他国の利益になるような、或いは他国を利するような制度には反対すると言って、国際的な決まり事から、悉く(ことごとく)離脱した。とにかく自国に利益にならない国際的約束事に対しては全て離脱したのだ。
昔は自国だけが強くなって弱い国を自国領にしていくとか、その国の財産を没収するとか、植民地政策が主流だったが、それは行き過ぎと言う事で、先進国が後進国を援助する形に変わってきた筈である。
そしてその先頭を切って、世界中の貧しい国に対して、一番の寄付・支援をしてきたのがアメリカだったが、その寄付行為も自国に見返りがない寄付行為は一切辞めてしまった。国の公務員も200万人を9月までに全て解職にすると宣言し、すでに実行に移し始めている。
行動力があると言えば、桁違いの行動力ではある。たった二人で国を動かす勢いである。片やイーロン・マスク氏はビジネスで大成功した民間人である。そんな人間を政界の中枢に置いたら、自分にもっと有利な法律を作って行くことだろう。
イーロン・マスク氏はホワイトハウスでの会見に自分の子供を肩車して出席し、公私混同の姿勢丸出しである。ウクライナとロシアの戦争終結に関しても、ウクライナの考えを無視して、ロシアに気を使っているようにも見える。
この戦争に対しては明らかに非はプーチンロシア側にあったのではないか。EU諸国は間違いなくそのように見えたからこそ、ウクライナを支援して来たのではないか。それが分かっているわけだから、少なくとも平等な立場から仲裁に入るべきであると思う。
自身の利益を目的に、力でごり押しの仲裁と言うのは、いずれ新たな亀裂を作ることに繋がるだろう。
▼太陽も月も東から出て西の方に沈んで行くが、雲は西へ流れて行く時もあれば、東へ流れて行く時もある。朝と夕方によって違うのか、その日の天候によって違うのか、季節によって違うのか、この歳になっても、よくは知らない。
雲を眺めてる時は、何かを考えてる時か、ぼーっとしてる時が殆どだから、形が変わって行く雲を眺めながら、雲の正体って何だろう、と思いながら見ているだけである。
空が透き通って見えるような薄い雲もあれば、入道雲のような厚い雲もある。自分の真上にあるような月が同じ時間帯に私の田舎である長崎県の南島原市からも見えるらしいから不思議である。東京中でなら、何処から見えても、何となく理解できるが、九州の果てから見えるのである。と言う事は多分、本州の果ての青森からでも同じ時間帯に見えるのではないか。
太陽は昼間はまぶしいから見ることはできないが、沈む直前の夕日は比較的見る事が出来る。しかも夕日は比較的近くに見えるのである。大きくて真ん丸い太陽が宇宙に浮いているのだそうだが、そんなに遠くにあるようには見えない。日本海に沈んでいく太陽など船で行けば近くまで行けそうな気がする。
だいたい何で、地球にしろ、月にしろ、太陽にしろ、宇宙に浮いているんだ? 地球がぐるぐる回っていても全く逆さまにもならないし、水も零れない。宇宙と言う場所は、「どんな重いものでも必ず浮くところ。そして空気は無いから直ぐ死ぬところ」と学校で習ったから、イメージは分かるが、地球が時速1700キロの速度で回ってることも雰囲気的には分からない。そんな速さで回っていたら、振り回されて何処かに飛んで行ってしまうだろうに、そういう気配は全く感じない。不思議だらけである。
あと何十年かすると宇宙に旅行が出来る日が来るんだろう? それを思うと、松本零士さんという漫画家は凄いな〜。「宇宙戦艦ヤマト」なんて全く未来を予言した漫画だったけど、そっくりそのまま未来事実として当て嵌まる漫画だったんだな〜。只の空想漫画と思っていたけど、すごい。あんな潜水艦みたいな船が宇宙空間みたいなところを行き来する時代が本当に来るかもしれないな〜、と最近は考えるようになりました。
とは言っても、月末になると色んな支払いに追われて、現実の世界に引き戻されるのが大人の社会です。子供の頃、陽の当たる縁側に座って、金魚鉢で飼ってるメダカを見ながら饅頭を食べてた頃が懐かしいな〜。