(敬天新聞 令和7年4月号2面)
突如閉店した銀座高級クラブ「ノクターン」
銀座のトンビ |
東京都中央区の銀座といえば、ハイブランドのブティックや老舗百貨店が立ち並ぶ日本屈指のショッピング街で知られている。
その一方、銀座は日本を代表する華やかな夜の街。成功を誇る全国各地の成金たちが集い、散財することで名を馳せる場所でもある。
そんな銀座で、新たな詐欺騒動が持ち上がっている。銀座のトンビに油揚げをさらわれたのか、騙されたのか分からぬが、高級クラブの元ママとオーナーがトラブルに成っているというのである。
今回の舞台は、今年1月突如閉店して様々な憶測を呼んでいた高級クラブ「ノクターン」と、姉妹店「アラベスク」「バチカ」で、主役は元ママの尾西美香(源氏名=舞花)と、オーナー畔柳氏。そして、暴力団の名を騙る竹森某とその舎弟だという迫丸某。事の発端は、2年前に銀座から夜逃げした舞花ママが、突然戻ってきたことから始まる。
かつて舞花ママは経営していた店舗の資金繰りが悪化し、逃げるように銀座を去っていたのである。ところが、戻ってきた彼女は暴力団関係者を名乗る竹森某や迫丸某を連れ、銀行に預けられていた1億円以上の資金を差し押さえたというのである。これによって働いていたスタッフの給与が未払い状態に成った。問題は、その預金は彼女が夜逃げした後に、畔柳氏によって蓄えたられたもので、彼女には一切権利がないことである。
この理不尽な動きに対して、働いてたホステスや黒服など100名近くのスタッフが畔柳氏側を支持し「どの面下げて帰ってきたのか」と、舞花ママ側への批判が相次いだのである。
対して舞花ママ側に付いている竹森某と迫丸某は、SNSやAIを駆使して畔柳氏を攻撃する動画をネットに流し、舞花ママの方が正しいみたいな話を流布したのだ。
だが、迫丸自身が元警察官でありながら前科持ちの詐欺師だったことが発覚。さらには、この背後に広域暴力団の企業舎弟と言われる大物詐欺師「N」の存在も浮上し、騒動は一気に犯罪の色を濃くした。
日本屈指の繁華街 夜の銀座
騒動の行方 |
冒頭の「銀座のトンビ」という表現は、銀座の夜の街で人の金や利益を横取りするような詐欺師や悪党を指している。「トンビが油揚げをさらう」ということわざがあり、これは「不意をついて他人の利益をかすめ取る」という意味を持つ。このことから、銀座でカモを見つけて巧妙に金を巻き上げる人々を「銀座のトンビ」と呼ぶのだろう。今回の騒動も、まさにその典型例といえる。
現在、警察が動き出し、詐欺・特別背任などの容疑で関係者への事情聴取が進んでいるそうだ。暴力団関係者が絡んでいるため、担当は組織犯罪を取り締まる四課と思われるが、内容が詐欺・特別背任だから、知能犯罪を専門とする二課との連携が必要だろう。でないと口から生まれた詐欺男たちが相手だから、犯罪の本質を見逃してしまう恐れもある。
銀座は、日本中の成金が集まり、贅沢と幻想に浸る街。そして、そこには常に詐欺師たちが潜み、獲物を狙っている。舞花ママの帰還が何をもたらすのか、そしてこの騒動がどんな結末を迎えるのか、今後の展開が注目される。つづく。
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畔柳氏を攻撃する舞花ママ側迫丸のYoutube