富士薬品内部資料公開 同社資金の行方を追跡

(敬天新聞6月号)

富士薬品が注視する敬天ブログ

当紙は富士薬品(さいたま市=高柳昌幸社長)関連の資料を大量に入手している。もしかすると、高柳昌幸社長をはじめ新旧役員らも、目にした事も手に触れた事もない資料も含まれているであろう。

資料が語り示す真実は絶対的な説得力がある。ここ最近は、ウェブサイト「敬天ブログ」にて集中的に順次公開しているが、まだホンの一部でしかない。

それでも、富士薬品の前社長である高柳貞夫氏が嵌った奇怪な不動産取引、加えて現社長の高柳昌幸氏による事後処理の内幕が、赤裸々に明かされるものである。

富士薬品と内外関係者にしてみれば、資料の流出経路もさることながら、同資料掲載時のアクセス数と検索キーワードを見る限り、敬天ブログを注視せずにはいられない状況にあることは確かなようだ。

当然、資料の内容次第では当時の立場の違いから、一喜一憂しているところだろう。

中には、確実に事件化となるであろう内幕を暴く資料も含まれており、喉元に刃を突き付けられる恐怖を感じている当事者もいるはずだ。

不動産のど素人であった前社長を食い物にし、担当していた専務を自殺に追い込んだ連中なのだから、当然の酬いともいえる。

加えて、薬剤師として技術畑を歩んできた現社長は、前社長以上に不動産には疎く世間知らずでもあった。

其処を突いて骨の髄までしゃぶり尽くそうとする連中を糾弾することに、躊躇は無用だと考える。

何時の日か当紙の糾弾が富士薬品再生の切っ掛けとなったと、理解される時がきっと来ることだろう。


富士薬品マネーに群がった悪党

さて、これまでに敬天ブログに掲載してきた資料は、富士薬品が手掛けた不動産取引に関連したものが多い。

ただし、富士薬品を食い物にしていた連中にとっては、単純な不動産取引を仲介するだけでは物足りなくなったとみえる。

否、余りにもクズ物件を次々と持ち込んだことから、前社長が閉口する前に目先を変えたともいえる。

どのみち銭を集るのが目的に違いはなく、不動産絡みに付加価値を付けることで、より多くの資金を吐き出させようと知恵を巡らしていた模様だ。

実際、富士薬品が直接関与していないと思われるところで、富士薬品マネーを原資とした怪しげな取引が行われていたと疑われる資料もある。

それが、「アイ・ティ債権・資金相関図」と題された資料だ。今のところ精査中であり公開は控えるが、大変興味深い内容となっている。表題となっているアイ・ティ債権回収株式会社(独立系サービーサー)は、 一昨年に自己破産(負債額十五億円)している。

同社を囲むのは、パチンコ屋にその子会社、エセファンド業者、そして暴力団である。

高度な暴排コンプライアンスが求められるサービサーが、何やら曰く有り気な連中に囲まれる相関図であるが、意味を深読みするまでもなく、破産するべくして潰れたと納得できる。

ここには富士薬品は影も形もない。しかし、同資料は間違いなく富士薬品関連資料として当紙が入手したものである。

その裏付けの一つとして、同資料に付帯された別資料(掲載)には富士薬品の不動産取引の一つであるTSK関連で、重要な立ち位置にあった大津洋三郎氏(三立興産株式会社)の名が記されていた。


調査中に別件の悪党に辿り着く

また、この資金相関図には当紙が別件にて調査を始めた内容も含まれていた。

富士薬品ばかりに目を奪われていたなら、危うく見逃すところであった。

今更であるが、澱んだ場所には其処に似つかわしい悪党が集るものだと、改めて思い知った。 富士薬品マネーは、深謀遠慮を巡らす様々な連中らの手に渡り、その都度、犯罪性を帯びながら薄汚れた銭へと変貌を遂げているようだ。

元々は堅実であったであろう薬売りの手から離れた銭は、例えるなら逆マネーローンダリングで、闇深くに吸い込まれてしまったといえよう。

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