(敬天新聞1月号)
神戸市にドリーム・ダンクという特定非営利活動法人がある。活動目的には「NPO法人ドリームダンクは、車いすバスケを通して障がい者と健常者のこころのバリアを取り除き、人が人に対して思いやりを持ったこころづかいや、困っている人への手助けがあたりまえのこととしてできる社会を創り出すことを、目的としています。車いすバスケの素晴らしさを伝えたい。車いす生活になった方への生きる希望になってもらいたい」とある。
NPOの清水真奈美代表理事は「神戸の小学校に、車いすバスケットチームが訪問され、車いすバスケを通じて生きることの素晴らしさや強さを考えさせられる出会いから、この活動が始まりました」と、特定非営利活動法人格を取得(平成二十二年六月法人認証)するまでを熱く語っている。中々高尚な理念であり共感できる部分がある。さて、車いすバスケに対する一般の認知度は高いものではない。
そこで日本の車いすバスケットボール競技を統轄し代表する団体である、一般社団法人「日本車椅子バスケットボール連盟」の広報から情報を探ると、同連盟には全国から七十七のチーム(うち女子チームは七チーム)が加盟しているという。また選抜した選手から構成される男女日本代表は、パラリンピックへの参加を重ねているという。特に女子チームに於いては過去に二度も銅メダルを獲得する戦績を残している。
時に東京オリンピック・パラリンピックの開催も決定し、車いすバスケも含めた障がい者スポーツに対する社会の理解と支援が広がることであろう。
NPO法人ドリームダンク 清水真奈美代表
尤も、統括団体が十二分の規模で運営されているとは言い難い。やはり地域ごとの充実した振興活動があっての統括団体といえる。その意味では、ドリームダンクと清水真奈美代表理事の草の根的な活動は傍から見れば賞賛に値するものかも知れない。しかし、ドリームダンクの地元である神戸市には、以前から「兵庫県車いすバスケットボール連盟」(兵庫県立障害者スポーツ交流館内)が行政の協力を得て活発に活動している事実がある。
同連盟は月に一度の割合で大会やイベントを開催している。特に同連盟と兵庫県立障害者スポーツ交流館の主催で毎年開催されている「のじぎく杯争奪車椅子バスケットボール大会」は、昨年で三十七回目となるなど、他の地域と比べると活動の歴史・実績は抜きん出ている。
それでは、同地域で活動するドリームダンクの存在意義とは何なのか。清水真奈美代表理事の崇高な理念にケチを付ける訳ではないが、世間に対して「障がい者支援を実践する女性」、といった見得を張りたいがためではないかと疑いたくもなる。
事実、ドリームダンクの活動を通じ神戸から車いすバスケを普及させたいという想いの割には、全く熱意というものが感じられないのだ。特定非営利活動法人の活動は、その趣旨を一般社会に理解してもらい、その活動資金は寄付や賛助金で賄うのが通常だ。なかには活動継続の為に私財を投入してでも設立した想いを完遂する運営者も少なくない。
ところが、清水真奈美代表理事に於いては障がい者支援団体を設立した代表者という聞こえのいい肩書きを得るのが目的だったかのように、既にドリームダンクの運営には興味はないに等しいと感じられる。
ドリームダンクの公式ホームページは、一昨年の七月を最後に更新が途絶えている。また山田敏史事務局長による「ドリームダンク事務局長のブログ」は、設立当初は少なからず更新を重ねていたが、徐々に更新頻度が減っていき、一昨年の二月を最後に放置状態となっていた。
面白いことに、当紙ブログが昨年十一月十五日に「NPO法人ドリームダンク清水真奈美代表理事の素性」と題した記事を配信したところ、その数日後に凡そ一年九ヶ月ぶりに思い出したかのように惚けた内容の記事を更新したことには、苦笑いするほかなかった。
外形的事実から鑑みても清水真奈美代表理事(山田敏史事務局長含め)にとっては、ドリームダンクの活動はおろか存在すら気にも留めない瑣末なものであることを自ら証明したといえよう。
ここまでなら年増の熟女が地元で名誉と賞賛が欲しくて慈善活動の真似事をしているということで、多少なりとも感謝している対象者もいるだろうからほっとくことも出来るのだが、清水真奈美代表理事の裏の顔を知ったからには看過する訳にはいかなくなった。
この表向き立派で女性実業家を名乗る清水真奈美代表理事は、各種振り込め詐欺・投資詐欺の金主だという。つまりは、投資詐欺、未公開詐欺、競馬情報詐欺、社債詐欺、会員権詐欺等々を生業とする社会のダニ連中の開業・運転資金を貸し出す、薄汚い金貸しということだ。
当然だが通常の金融屋とは毛色が違う。借主の犯罪行為を見据えて金を貸し、その犯罪収益から利益を得るということだから、犯罪を助長していることは間違いなく、事が公になれば共同正犯として刑事上の責任を問われることは免れない。
尤も犯罪意識を共有することでバランスが保たれている間は、双方の利益の為にイザコザは起きないだろう。ただし所詮は悪党である。特に借主のクズ連中は最後の最後は逃げるのがお決まりだ。なかには開き直る者もいれば逃げるタイミングを失して捕まるノロマもいるだろう。
貸主からすれば貸すより何倍もの労力が必要な回収がある以上、曰く付きの金銭貸借では分が悪い。 法的措置を講じて回収する術がないからだ。女だてらに詐欺専門の金主をやるからには、相当タフな気力を持ってないとやれるものではない。
尤もそんな心配は清水真奈美代表理事に関しては無用のようだ。毒には毒をもってではないが、清水真奈美代表理事には強面の御仁が常に脇に控え睨みを利かせているという。情報によれば愛人もかねているという。
男の名は矢野といい、元暴力団ということらしい。元が付く暴力団員は非常に難しい存在だ。単純に足を洗ったものもいれば、昨今、暴力団を取り巻く環境悪化から、敢えて看板を外すことで表のビジネスに関り、実のところ組との関係が現役以上に強固であるやり手も少なくない。
そういうことでいえば、矢野は一番厄介といえる絶縁処分をくらった元暴力団員らしい。絶縁を下した組からすれば、どこぞでのたれ死んでくれれば手間がかからないが、暴力団を匂わせ詐欺の片棒を担いでいるということなら無視する訳にはいかない。
その点については矢野も少しは考えてのことか、どうやら偽名であるとの情報もある。しかし、海千山千の詐欺師を相手に睨みを利かせるには、少なくとも暴力団であることを誇示しなければならない。
実際、しきりに山口組の名前を出して交遊を強調し、その戯言に清水真奈美代表理事も一緒に乗っかっているという。また他にも自称山口組幹部を名乗る協力者が周辺にいるらしく、より確実な回収に余念がないようだ。
ただし、これら行為が破滅へと向かうという危機感がないのであろうか。山口組は詐欺師のケツ持ちは禁止、交遊は禁止というお達しがある。矢野はもとより自称の男が危ない橋を渡っていることは間違いない。
清水真奈美代表理事にしても立場は同じだ。名立たる詐欺師連中にちやほやされ、闇社会の女帝気取りで悦に入っているかもしれないが、金目当てでご機嫌を伺っている連中の中には逮捕間近の者もいる。
或いは貸出先は横の繋がりがある詐欺師連中に集中しているというから、一斉に踏み倒される事態も生じるかもしれない。何より危険なのは考えなしに組看板をひけらかす愚か者が無茶をすれば、すぐさま当局と組織の的になることは必至である。
呑気に慈善実業家であると振舞い、一方で詐欺師の金主でもある清水真奈美代表理事の二つの仮面が、同時に剥がされるのも時間の問題のようだ。
車イスバスケに真の理解を