みずほFG塚本会長辞任では終れない S氏提供資料に秘められたみずほ問題

(敬天新聞1月号)


懲りないみずほ

みずほ銀行が暴力団組員らへの融資を二年間放置していた問題で、金融庁が先月二十六日、みずほグループに対し、問題となった提携ローン業務の一ヶ月間の停止と、経営管理体制の強化などを求める業務改善命令を出した。九月にみずほ銀行に業務改善命令を出したばかりで、三か月という短期間で追加の行政処分を出すのは異例である。

これを受け、みずほFGは、塚本隆史会長が三月三十一日付で辞任し、佐藤康博社長(みずほ銀行頭取兼務)が報酬全額カットの期間を半年から一年に延長する社内処分を発表した。みずほは平成十年の経営統合以降、金融庁から銀行法に基ずく業務改善命令を受けるのは八件目である。

金融庁が処分に至った問題とは別件の、みずほ銀行に絡んだ数々の不正追及を行ってきた当紙からみたら、今回の処分でみずほグループに真の反省を促し、顧客の信頼回復と再起を期待するのは間違いである。

みずほ銀行の不正融資問題は、提携ローンの客の中に暴力団関係者が含まれていた等という二億円の不適切な融資といった単純な問題だけでは止まら無いからである。そして、当紙に寄せられている情報もまた、敬天対策ということで知ることとなったが、メガバンクみずほが抱える不正としては、氷山の一角に過ぎないだろう。

裏融資や似非ファンド、暴力団など反社会勢力への融資、利益供与の話に必ずと言っていいほど名前が出てくるのが、みずほ銀行の元審査役の及川幹雄氏である。みずほ銀行の裏の汚れ仕事を一手に任されていた人物だ。


及川幹雄氏

みずほ銀行と及川氏が、顧客から訴えられた裁判では、及川氏は出廷せず一億円余の損害賠償支払いが命じられている。みずほ銀行は関与を否定し、及川氏個人の犯罪とされているようだ。ならば、みずほ銀行は及川氏を刑事告訴して銀行の潔白を証明しなければならない立場なのに行っていない。及川氏とみずほ銀行の間に何らかの裏事情があることの証左ではないか。


みずほ及川幹雄の代行S氏

また、みずほ銀行の裏仕事を全てを知っているのが及川氏であることを裏付ける情報として、みずほの問題対策のために及川氏からの依頼で動いていたと自ら語る佐藤昇氏から数々の資料提供と話を聞く機会を得た。事の発端は、当紙に対するフリージャーナリストからの取材依頼であった。

取材内容は「敬天新聞のみずほ銀行追及記事を止める為に、みずほ銀行側から一億六千万円が出ているそうですが話を聞かせてください」というものである。

また、「その一億六千万円が大津洋三郎という人物に支払われたというが知っていますか」というものである。当紙にとっては全く寝耳に水の話であった。大津洋三郎は事件屋として時々名前は耳にしていたし、当紙の不正追及記事でも登場したことがあるが、知り合いでないばかりか会ったこともない人物だ。

また、みずほ銀行側の使者として当紙記事の削除依頼に訪ねてきた人物もいなければ、お金を届けに来た者もいない。そこで、一億六千万円の真相を究明すべく調査をする過程で及川氏の依頼で、一億六千万円を大津洋三郎へ届けたという佐藤氏に辿り着いたわけだ。

佐藤氏は週刊新潮はじめ各誌がみずほ銀行の不正を報じる中、みずほ銀行元行員の及川幹雄氏の知人でマスコミ対策や右翼対策を依頼されていた人物として登場してくるS氏である。


敬天対策に一億六千万円?

佐藤氏によると、大学時代のゼミの先生の紹介で「高尾正志」と知り合ったそうだが、この高尾氏から平成二十三年八月に銀座のバーで初めてみずほ銀行の行員であった及川氏を紹介されたそうである。

そこで佐藤氏が金融業者であることから及川氏の代わりに佐藤氏の会社潟~リオントラスト名義で暴力団への融資を実行してほしいと依頼されたそうである。要はみずほ銀行が暴力団に直接お金を出せないので名義を貸して欲しいということだ。佐藤氏は依頼を引き受け後日、みずほ銀行本店前にて及川氏から二度に分けて、一億四千万円を受け取ったそうである。

しかし、佐藤氏は暴力団排除条例の施行の時期と重なったことから思い止まり、暴力団へお金を渡さず及川氏に全額返金したそうである。(資料)このような縁で及川氏から、何かとみずほ銀行の裏仕事について相談されるようになったのだという。そこで、これらジャーナル対策で名乗り出てきたのが大津洋三郎であり、記事を止めることを条件に及川氏から預かったお金を大津氏に届けたということだ。

そして、みずほ銀行の不正を追及している当紙や国際新聞、週刊文春を名乗る中西某といったジャーナル対策について相談を受けるようになったそうだ。

みずほ銀行から当紙の記事を止める為に大津氏へ一億六千万円が渡ったというが、佐藤氏に詳細を尋ねたところ、佐藤氏が及川氏から預かったのは一億一千五百万円で、更に五千万円を取られたという話を後に及川氏から聞かされたので、一億六千五百万円が大津氏に渡っているのだろうという話である。

因みに後の五千万円は、佐藤氏が及川氏から頼まれて購入した約一億二千五百万円のサハダイヤの株が暴落し、換金して返金したのが約五千万円で、及川氏はそのお金を大津に渡したと話していたことから、約一億六千五百万円が大津氏に渡っていると話している。

因みに佐藤氏は『大津氏と高尾氏は仲間で、中西氏はその子飼いである』ことから、みずほ銀行を強請るマッチポンプであると指摘している。


真実は如何に

しかし、佐藤氏の話を裏付けるには、みずほ銀行の裏対策に暗躍した及川元行員の証言が不可欠だ。だが、及川氏は表社会から身を潜めだんまりをきめ込んでいる。

それが、みずほの意向による意図的なものなのか、資金を出した者、資金を受けた者、それらの使者から身を守る為なのか?及川氏が表で真実を語ることを願う当紙のような者もいれば、抹殺を願う者も少なくないだろう。

現在、佐藤氏の証言と提供書類をネット記事で公開しているが、全て佐藤氏の虚言であるとの反論も寄せられている。勿論、当紙も現金が意図する流れと書面に記された名目が必ずしも真実であるとは思っていない。佐藤氏に嘘偽りがあれば何れ自分の首を絞めることとなろう。

しかし、佐藤氏は相手が誰であろうと何処へでも説明に出向いて白黒つける覚悟があると言っている。佐藤氏の発言と提供書類の公開で、そこに付随する各人の思惑が、これから浮彫となってくることだろう。

そして、これらの事案は、及川氏と同じ第一勧業系であるみずほFGの塚本会長が引責辞任しただけでは、みずほグループが浄化されるにはまだまだ程遠いことを示し、本当に正していかなければならない悪しき体質の片鱗に過ぎないことを申し添えておく。

みずほグループの浄化と、縁もゆかりもない輩による「敬天とめます消します詐欺」に名前を騙られた当紙の名誉のために真相を徹底究明していくことにする。


その他、資料ホームページにて公開中!


敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発