日本大学のN方式入試 よもやの大失敗に終る

(敬天新聞3月号)


日本大学が本年度から一般入学試験において新に導入した、統一入試N方式の入試が二月一日に実施された。

日本大学によれば、全国の主要都市に地方試験場を設置(札幌から福岡の全国十七試験場)すると共に、学部間併願のほか、同一学部内の複数学科への併願も可能(入学検定料割引)とし、受験生の経済的負担や試験場選択の幅を広げることで、移動・宿泊等での体力的負担にも考慮した画期的な受験方式だという。

受験者数の目標を一万人としたころ四千人程度しか集らず、自画自賛の『日本最大級の統一入試』は、初年度から大きく躓いた。

その要因としては私学経営で最も重要な学生確保を御座なりにし、田中英寿理事長を中心とした株式会社日本大学事業部が目先の収益を追求した結果だとする声が教職員の共通の思いのようだ。

日大事業部の現状はというと、田中理事長の庇護の下、井ノ口忠男の地位は日増しに増大しているという。何でも、昨年末に開催された日大事業部取締役会で、井ノ口の月給が現行二十万円から五十万円に引き上げられたそうだ。

呆れることに、本来為らば取締役会に出席する立場にない井ノ口であるが、堂々と出席し自らの月給引き上げを承認させたというのだからやりたい放題である。

一方、日大事業部から広告出稿を受けている株式会社エルフ・エージェンシー(大阪市北区)も「効果が薄い、料金が高い、ミスが多い」といった非難の声は封じられ、日大の予算を食い荒らしているという。

知っての通りエルフ社の代表は井ノ口の実姉である橋本稔子である。日大教職員や学生の為に機能すべき日大事業部が、田中理事長一派の私服を肥やすが為の組織に成り下がっては、受験生からソッポを向かれるのも当然のことだ。

さて、肝いりで始めた統一入試N方式の入試が大失敗に終った数日後、田中理事長の醜聞記事が大手週刊誌文春に掲載された。タイトルは「JOC副会長・田中英寿日大理事長と広域暴力団トップとの写真流失で、東京オリンピックは大丈夫?」という写真記事だ。

九十八年九月、住吉会福田会長の会長就任祝いの席での一枚という写真には、福田会長と田中理事長、もう一人目元を伏せた男性が肩を並べて納まっている。


日大の広告予算を漁る橋下稔子代表


因みに、第三の男の正体は日大理工学部の現事務局長の加藤和英だと判明した。その加藤和英事務局長については偶然にも「日大詐欺物語 」として、日大の名刺を振りかざして企業から金を巻き上げていた連中を当紙で記事にした経緯がある。

その中で詐欺師連中が常に使う名刺が当時日大豊山高校加藤和英事務長だった。当時の当紙取材には詐欺師と仲間であることを否定したが、あれだけ名前を使われ、被害が出たにも拘わらず、詐欺師連中を訴えなかった。

結局、事件化することもなく詐欺師たちも何処かに消えていなくなり有耶無耶となってしまった。

話を戻すが、田中理事長は相当昔の写真とはいえ、現在は日大理事長であるとともに五輪主催国となったJOC副会長ということで、暴力団との密接交際が明らかになった以上、進退を含めて最低でも説明を尽くす責任がある。

しかし、田中理事長は日大広報を通じて「古すぎる話で全く覚えがない、従ってコメントもしようがない」と、木で鼻を括った対応しかしていない。

考えれば、この文春記事が受験日以前に報道されていたら、N方式入試は大打撃を受け更に悲惨な結果になったであろう。単に予定通りの掲載だったかもしれないが、受験生の心情を汲んで入試後の掲載といった文春の武士の情けだったかも知れない。

田中理事長は真摯に反省し今からでも過去の暴力団との不適切な交際を自ら吐露すべきである。一度この手の写真が公になれば、後発として続くのは常だ。

田中商店と揶揄される程に日大を牛耳っていると自他共に認めているようだが、反田中体制への機運は内外で高まっていることを自覚する時である。

現に文春記事が切っ掛けとなり、その数日後に「東京五輪はヤクザオリンピック」というタイトルで、米国最大級の老舗ニュースサイト「デーリー・ビースト」が記事を掲載している。

勿論、発端は文春の田中理事長と福田会長の写真ショットである。そのとばっちりを食ったのが森喜郎元首相である。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長でもある森元首相が、田中理事長以上に過去の脛の傷を蒸し返されている。

尤も、米国発信の同記事をいち早く取り上げたのは、小沢一郎大好きの日刊ゲンダイであり、記事の内容が東京オリンピックを貶める喧伝記事にも等しいこともあって、日刊ゲンダイが煽る「世界に衝撃を与えた」というほど、大きな騒ぎには発展していない。

また、同組織委員会の会長要請を複数の財界人から断られ、森元首相に三顧の礼を尽くして就任してもらった経緯もあり、この程度で辞任することはないであろう。今後、何らかの幕引きが必要ということになれば、田中理事長のJOC副会長の職を解くという落とし所があるかも知れない。

何れにせよ、この先も醜聞報道が続くことは間違いないようだから、田中理事長一派の天下も風前の灯火といえよう。

さて、日大関連記事を随時報じている当紙には様々な情報が寄せられる。その一つに以前に井ノ口の推薦で日大事業部に入り込んだ●●の、最近の動静に関するものがあった。

西貴志は早稲田大学出身という触れ込みだったが、現実は国立市あたりの高卒で何処にでもいるブローカーというのが本当らしい。早々に化けの皮が剥がれて日大から身を引いたか追い出されたかで、その後の情報はなかった。

その西貴志が、現役プロゴルファーの谷原秀人氏が主催する慈善団体『一般財団法人グリーンシードファウンデーション』に潜り込んでいるというのだ。

同財団は現職や元職の国会議員が最高顧問や特別顧問に就任しているという話だ。有名ゴルファーと政治家の後ろ盾を受けた慈善活動は、ブローカーの●にとっては最高の舞台なのかも知れない。谷原プロをはじめ関係者はくれぐれもご注意を。

眼光の鋭さはヤ○○そのもの、日本大学理事長田中英寿

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