敬天新聞4月号 社主の独り言(辛口)

(敬天新聞4月号)


▼世の男性で家庭でのゴミ係という人は意外と多かろう。妻が体を悪くしてから、何となく負担を軽くしてあげたいなーと思って何が手伝えるか考えたら、結局ゴミ出ししかできなかったというお粗末な切っ掛けだった、私の場合は。

最初は誰かに見られるとカッコ悪いなーとか要らぬ考えが浮かぶものである。誰も見てもいないのに。男というのは本当に家庭に馴染まないものである。

「男子たるもの台所に入るな」と言われて育った時代の人は、時代が変わっても自分が変われない。本当は若い夫婦みたいに楽しそうに一緒に料理を作る姿に憧れは持っているのである。

だが、素直にできない。そのくせ、すき焼きだ、鍋だ、バーべキューだというと、一家言持っていて何故か仕切りたがるのである。そういう古い男を理解してくれるのは、もう妻しか残っていないのに、それでさえも気付かない天然記念物男に、いや化石男になってはいけないと始めたゴミ出しだった。

他にも手伝いをしてあげたい気持ちはあるのだが、何もできない。いや出来るものもあるのだが、感性ややり方が違うので逆に迷惑がられるのだ。

料理を作っても散らかすだけ散らかして、後片付けをしない。洗濯物を畳めない。整理整頓が下手。で結局、何を手伝っても喜ばれない。

ということで、せめてゴミ出しだけでもプロになろうと、細かく仕分け丁寧に出す。ゴミ袋が安売りしてたりすると、つい買うのだが、やはり安いのは良くない直ぐ破れる。

だからゴミ袋の中にスーパーの袋を入れて基本的には二重にして出すようにしている、ゴミプロとしては。それも夫婦元気にいてこそである。

先日八十九歳のおばあさんが、二十四歳の孫に「男というのはどんなにおとなしそうな人でも、結婚したらコロリと変わって、急に威張り出すの。付き合ってる時と全然違うから注意しないとだめよ。」と話していた。

そう言えば年配の夫婦では亭主の悪口を言う女性は多いし、「あの人は私を愛しているのではない。私が必要だったから一緒になっただけ」と思ってる女性は意外と多い。

男も妻を悪く言う人もいるが、男の場合は世間体で謙遜して愚妻というだけで内心は感謝してる場合が多い。私の場合、妻の悪口は他人に言わない。

人前で褒めることもしない。聞く方も相槌と内心が違うからである。それに自分の生涯の伴侶であるわけだから、良いところだけを考えるようにしているから。

批判するということは、その人を選んだ自分を否定することになるではないか。本当に嫌なら別れればいいというのが私のスタンスである。しかし、何でもないことでよく怒ることが多い。その分他の面でカバーすることにしている(と自分では思っている)。

二人のことは二人にしかわからない。それもこれも相手が元気で健康でいてこそである。長い人生には不満もあろう。不満があるということは元気であるという証拠でもある。

ついこないだまではゴミプロとして一世を風靡した仕分け自慢も、今では誰も褒めてくれないし、ゴミ量もめっきり少なくなってしまった。枯れる年頃でもある。


▼地上げには不正行為や違反行為が多く隠れている。しかし当局は積極的に摘発しない。何故なら国策的な面が多数にあるからだ。例えば長屋みたいな所や小さな家の密集地などは都会ではできるだけ安全面からも無くしたい。

しかし役所は強制的に立ち退きを要求することはできない。個々の人権が優先する。その結果成田空港みたいな、当初の予定とかけ離れた中途半端な物ができあがる。

そこで多少荒っぽい立ち退きだったり、偽造書類による二重三重の金の奪い合いであることがわかっていても、結果的にきれいに仕上がれば、役所も当局も見て見ぬ振りをする気配もある。

だから、当紙のように、幾ら違反行為を見つけたからと大きな声で騒ぐのは、時に迷惑がられる時もあるのである。それはわかる。

当紙も国策に反対はしない。寧ろ積極的に応援したいぐらいである。だが、違反行為にも限度がある。地面師同士がつぶし合いや食い合いするのは構わない。しかしそこに住んでた人たちを誘拐したり、放火したり、殺したりというのは、幾らなんでもやり過ぎである。

いくら国策であると言っても犯罪の限度を超えれば、摘発すべきである。国策地上げの蔭には必ず政治家が絡んでいると言われている。

その政治家が権力を持っているうちは手が出せないという側面もあるそうだ。政治家であろうが、銀行であろうが、一線を越えたらその責任を取るべきである。地上げ屋と言われる職業も地面師と言われる職業も金貸しと同じで薄情さがなければできない職業である。

だから外国人(外国でなら恥ずかしさが薄らぐ)である在日韓国・朝鮮人に多い、特に地面師と言われる者には在日朝鮮人が多い。その理由は地面師の手口には繭物とか持ち出し物とかあるらしいが、百人町の在日朝鮮人が開発したものと言われている。

ロッテの工場労働者を済州島から連れてきた。錦糸町のロッテの工場も同じ。だから北新宿淀橋は朝鮮ヤクザが多いと言われている。

戦後東京が連合軍に焼け野原にされて、不動産の線引きがわからなくなった土地を占有したり、戦死や疎開等で所有者が誰かわからない土地を見つけては偽造書類で本人に成り済まして強奪する輩が横行したそうだ。

そのやり方、名残りが今に残っているのだろう。当時は敗戦国として打ちひしがれ、治安を守る警察力も無力に等しかったろう。その時のことは時効だし、仕方がない。

だが、今その時の名残り、手口を引き継いで犯罪が続いているとしたら、とんでもない負の歴史と言わざるを得まい。例えば入院などで人が住んでないような土地を盗んだり、痴呆が進んでいる人に成り代わって土地を盗んだりするのである。

この連中の「元」が捕まらないのは、役割分担がしっかりしていて、捕まり役まで用意していることである。また養子で入り込んだり、婚姻であったりと、法的に入り込んだり、相続のトラブルに絡んで入り込んで来るので、当局としても手が出しにくいのである。

特に最近では食えない弁護士を法律顧問にしたり、似非同和とコラボしたりして武装してるのでややこしい。こういう犯罪と後付けでくっ付けた「差別」や「政治問題」を一緒にしてはいけない。

例えば長崎県対馬市で起こった仏像窃盗事件。単なる金目当ての窃盗に過ぎなかったのに、歴史問題、政治問題にすり替えて、英雄になろうとした泥棒がいたが、さすがに良識をもった韓国国民の「恥かしい」の声に犯罪として結論が出た。

しかし、日本人として言わなければいけないことはハッキリと日本人の口で言わなければならないのだ。


▼クリミアに駐留しているロシア軍がクリミア半島を守っているウクライナ軍を攻撃したそうだ。クリミアはロシアが誕生する前、ソ連の中の一部としてウクライナ地方の一部として一緒に、当時のソ連から独立した国だ。今はロシアとは別国である。

ところがウクライナで内乱が起きた。その反政府を支援したのが、EU連合だった。そこで情勢が不利になった政府側がロシアに救いを求めた。

ロシアは地続きのため、直ぐにクリミアに軍隊を進駐させた。そのことをアメリカやEUは抗議したが、ロシアは平然と「あれはロシア軍ではない。地元有志の武装兵だ」と自軍であることを認めない。

嘘で会っても平然と言い放つ強さは、どういう状況になっても退かない強い姿勢の表れであろう。一方アメリカ・EU連合はロシアが言ってることは嘘だとわかっているけど、それ以上強い姿勢では望まない。

他の国のことで戦争になっても馬鹿馬鹿しいと思っているからである。これからロシアがどこまで侵略するかによろうかで泥沼化になる可能性は高いが、現時点ではクリミアはロシアが編入してしまうだろう。こういう現実を見るとやはり世の中は「力の世界」であることを実感する。

日本は平和だから、亡くなった人が祭られてる靖国神社に総理がお参りに行ったことだけで、鬼の首を取ったような抗議をしたり、七十年前に慰安婦として働いたから金をくれとかいうのを金科玉条のように言う国があったりするが、もし日本が本当に富国強兵の道を歩み始めたら、一番困るのは隣国の国々であるはずだ。

反省や謝罪の気持ちがあるからこそ、国連への基金やODAに対する無償借款も先進国の中でもずば抜けて多いのではないか。ロシアプーチンの強い意志の行動の裏には、ソチオリンピックでアメリカやEUの中心国のトップが開会式に顔を出さなかった「面子を潰された」のに対する復讐もあるのではないか。

しかもホスト国として動けない時期にEUが悪戯したという思いがあったのではないか。だからパラリンピックも待たずに行動に出た。もし日本が今回のロシアのような行動を取ったらどうなるだろう。厳しい制裁を課してくるだけでなく、袋叩きにされただろう。

結局、生物の世界は軍事力(暴力)の強い国が弱い国を支配し、裁くのが常識なのである。


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