敬天新聞9月号 社主の独り言(辛口)

(敬天新聞9月号)


▼朝日新聞がやっと慰安婦の強制連行問題で間違いを認めた。「ねつ造でない」ということで、謝罪はしなかった。しかし一部では日本の良心と奉られ、朝日新聞は左側陣営の教科書とされてきた。

そしてそれらを根拠に河野談話が作られ、韓国に言われなき謝罪や賠償を求められ、何度も莫大な金を毟り取られ批判され続けてきた。そういう歴史を振り返ったとき、単に間違いを認めただけで、事足りるだろうか。

この間違い記事を三十年間も放置したことが、我が国にどれだけの被害をもたらしたのか考えたことはあるだろうか。いや、三十数年前国立府中大学で同期だった中核派のリーダーは「反対の理由はいらない。ただ体制に対して全てを反対するだけで目的は達成する」と言っていた。

彼らなりに明確な理想を持っていたかどうかは知らない。その時の彼らはとにかく国がやることはすべて反対することで、体制を倒すという目的だったようだ。国が受ける被害、損害など考えない。寧ろ、被害、損害が甚大なほど、目標達成という考えだったのであろう。そう考えれば朝日新聞が謝罪しないことも頷ける。

朝日新聞は「故意ではない」というが、「故意に等しい間違い」である。「ねつ造ではない」というが、「故意に等しいねつ造」である。何故かと言うと、嘘話であった「吉田清治発言」を疑ってる有識者は何人もいた。

それにも拘わらず、新聞社の使命であるはずの裏付け調査や検証を全くして来なかった。日本を代表する大新聞である、その気になればいくらでも出来た筈である。

それが何故急に今なのだろうか。朝日の間違い記事が基で、韓国の朴クネ大統領が予想以上の反日行動に出て、今までにない日韓外交関係に発展しているので、焦りを感じたのだろうか。

或いは「売国」を商売にしていることに良心が痛む者が現れ、内紛が生じているのだろうか。私も何人か朝日の事件記者を知っているが、その人たちは個々にはそんなに売国的とか赤いとかいう印象はない。

最近つくづく思うのは、新聞社も会社法人システムということである。一般の人は大手新聞社は社会的公器、真実の追及、正義の使者等の代弁者であるという見方をしている人は多い。

しかし現実の新聞社の実態は、ビジネスによっては特ダネを握り潰すこともあったり、政治や役所の都合のいい代弁者であることも多く、メディアとして独自の動きをしないことはよくあるのである。いやビジネスを中心に考えての広報宣伝会社、と言っても過言ではないのだ。しかも内容によっては、上場会社を潰すことなど容赦もないぐらい影響力を持っているから困るのだ。

そんな強大な影響力を持つ朝日新聞が、吉田清治という男の創り話を三十年間も二重、三重に、あたかも真実のように報道すれば、まさかと思っていた人達でさえ、「ひょっとすれば、本当だったかもしれない」と信念がぐら付いたに違いない。

吉田発言とは、済州(チェジュ)島で徴用工などを連行する現場の責任者を自称していた吉田という男が慰安婦が強制連行されたというもの。 この吉田証言がきっかけとなり、慰安婦問題がクローズアップされることになるのだ。吉田は一九八三年、「公式には、朝鮮人徴用と言っていましたが、業務上、わたしたちは、『朝鮮人狩り』と呼んでいました」と話していた。

朝日新聞に、吉田の証言が初めて載ったのが、一九八ニ年九月である。済州島で十数回にわたり、九百五十人の女性を慰安婦にするため、強制的に連れ出したと証言したのである。

しかしこの証言に疑問を感じたフジテレビは独自に取材を重ね、済州島に戦中から暮らす人を訪ねたそうである。当時六歳で済州島に住む海女(七十七)は「そんな話、今まで聞いたことないよ」と話したというし、当時十六歳、済州島で海女をしていた女性(八十七)は「村から五十人も連れて行かれたら、私が知らないわけないでしょう」と話したという。

その一方で、朝日新聞は一九八ニ年以降も、吉田証言を基にした記事を繰り返している。一九八三年には、土下座している写真も紹介している。結局、朝日新聞側は、一九九〇年代まで、確認できただけでも十六回、吉田証言を記事にしたと報じている。

朝日新聞の慰安婦関連の記事は、一九九〇年代前半に多くみられるようになり、一九九ニ年、宮沢首相の訪韓五日前にも一面に記事が載った。そして、宮沢首相は晩さん会でのスピーチで、「反省とおわびの気持ちを申し上げたい」と話し、また、韓国国会での演説で、「誠に申し訳なく思っています」と繰り返し謝罪した。

そして、その翌年には、慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者が主としてあたり、本人たちの意思に反して集められたとする、いわゆる河野談話が発表されたのである。その後、一九九六年には、国連で、この問題が取り上げられ、慰安婦は性的奴隷制だと日本を批判したクマラスワミ報告が出された。

フジテレビの石原正人政治部長は「国連の報告書などが、慰安婦の強制連行を認定する重要な根拠として、吉田証言、河野談話を挙げている。さらにその後、日本の教科書にも、この慰安婦の記載がなされるなど、日本の外交、そして、教育に、大きな影響を与えたのは間違いない」と話している。

最初に報じられてから、三十ニ年後に取り消された、吉田証言をめぐる記事。朝日新聞社は、「紙面で詳しくお伝えした通りです。編集部門の責任者が『裏付け取材が不十分だった点は反省します』と述べています」と他人事のようなコメントをしているのである。公称七百万部、実数は二百七十万部という、これが朝日新聞の真の姿である。

▼山手線の中でバカ女に遭った。二十代前半と思われる三人組の一人は股下五センチぐらいの昔で言う「シミーズ」見たいな服を着ている。「シミーズ」は服の中に切る下着である。そのまま着て歩ける範囲は家の中である。まーそれをファッション化したもののアレンジ系ではあろうが、パンツやブラジャーが透けて見える。

それも優先席に座っている私の目の前に座った。赤いパンツが丸見えである。隠そうともしない。優先席だから老人か身体に不自由な人が座る席である。他の二人もミニではなかったが、透けた服だった。そういうのに限ってブスである。ところが本人達は美人と思っているらしい。

「オレオレ詐欺で十億も稼いだ人がいるんだって」、「すげー、かっこいい」、「ドバイに連れて行ってくれねーかなー?」とかでかい声で話すのである。その恰好でドバイに行って殺されて来いと思いながら話を聞いていた。

学校も親も社会常識というのを教えてこなかったのだろうか。周りにいる大人たちも目を閉じたり聞こえない振りして、過ごしていたが、余りに常識ない言動に何人かの人はこのバカ女を睨みつけていた。その人たちに共通するのは「ご老人」だった。正義感が強いのか、日本の未来を案じるのか、常識のない若者に一喝したかったのだろう。私は私でこう考えていた。

おそらく注意をすれば、開き直って「おじさんに関係ないだろう?」と口答えしてくるだろう。それならいきなり蹴飛ばそうか、でもそうすれば捕まるのはこちらで、二十日間拘留されてもたまらんなー。ここは我慢で、知らんふりをしてた方が得策か。でももし誰か勇気あるおじいさんが注意をしてトラブルになったら、二の矢は私が行くべきだ、とか考えながら電車にはカメラが付いているのかなーと辺りを見回していた。

それに今の時代、誰もが携帯で直ぐ写真撮るから、正しい行動でも非は暴力となるのである。二十年ぶりに若者の赤いパンツを見たがバカ女め、という思いが強かったせいもあって、何とも思わなかった。やはりそういうものは二人だけで心寄せ合い静かに見るものである。またもう二人は普通の席に座りに行ったが、そこで足に何かクリームを塗りだした。

片足を胡坐かくようなかっこで、もう一方の膝の上にあげ、汚い足の踵から塗り出し、そのうちスカートをたくし上げ、太もも辺りまで塗るのである。この豚女の一人は青いパンツ、もう一人のカバ女は黄色いパンツを穿いていた。信号機バカ女トリオである。

こういうのは注意もできない。恥ずかしいことを教えることもできない。別に法律を違反してるわけじゃない(厳密には風俗を乱してる違反になると思う。)から逮捕もできないということだろうけど、日本も何処へ向かって行くのだろうか。

▼今や猫も杓子もスマホである。名前は知っているが使いこなせない。しかし確かに便利そうだ。何でも直ぐその場で探すのである。使いこなせたら楽しいだろうなという気持ちはあるが、覚えようという気持ちはない。

だいたい携帯なんて用事がある時、話せれば十分である。みんな何を見てるんだろう?歩いてる時も、電車に乗ってる時も。酷いのは自転車に乗ったまま使っている者もいる。一時もスマホから目を離さないスマホ中毒である。六十九年前アメリカが日本に対して行った三S(セックス・スポーツ・スクリーン)作戦が今頃花開き骨抜きにされたのである。洗脳とはかくも恐ろしいものである。

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