歌舞伎町の有名詐欺師、佐藤泰一 取込み詐欺一発で三千万円荒稼ぎ

(敬天新聞10月号)

安易な記事削除要請にうんざり

最近、弁護士から当紙へ送られてくる書面は、その殆どがネットにアップした記事の削除要請である。内容は判で押したように「記事内容は事実無根で名誉毀損、業務妨害にあたる。削除しなければ訴訟を提起する」といったものばかりだ。

記事といっても短いものから長いものまで様々だ。何回か連載するものもあれば、一回こっきりの記事もある。中には、書いた本人ですら記憶が薄れている、四年も五年も前の記事の削除を求めてくる例もある。

何を今更とも思うが、書かれた当時は追及から逃げる他なかったのが、悪運よく持ち直して過去記事が重荷になって削除を求めて来るのが大半だと思っている。

そんな輩には、新たな火種を自ら起こし、更に燃料を投下したに過ぎないことを自覚するべきと忠告しておく。

そもそも事実無根という指摘そのものがおかしい。当紙は作り物の小説を掲載している訳ではない。勿論、掲載内容の一部に事実誤認からなる誤った記述も、たまにはある。当然、指摘を受ければ訂正や削除に応じている。

それを一部の誤記を拾い上げて事実無根だと記事全体の削除を要請してくる弁護士先生の見識には呆れて物も言えない。高い弁護料を貰って仕事をしているのならば、もう少し丁寧な仕事をして頂きたいものだ。

記事中のどの部分が事実無根に当たるのか、何をもって名誉毀損というのか、業務を妨害(当紙は悪事を封じ込めたと認識)されたと言うなら、実害の一つでも説明するべきである。

報道の自由を阻害しかけない削除要請の重要性を、改めて考えて貰いたいものだ。尤も、依頼者の悪事を熟知した上で、事実無根という虚偽の理由で削除を要請して来る悪徳弁護士も、けして少なくはない。



新宿職安通りに面したビルを根城にする佐藤泰一

アイエイムエイ佐藤泰一は有名人

さて、過去に削除に応じた記事で「佐藤泰一(アイエムエイ・サイエンスカンパニー)情報募集中」というものがある。掲載時期は四年も前である。

歌舞伎町を根城にするバッタ屋(取込み詐欺)で、ヤクザ界隈でも有名な佐藤泰一の情報を呼び掛けた、箸休め程度の短い記事だ。因みに、佐藤泰一の記事は後にも先にもこれ一本だ。

ただし「この手の詐欺師(佐藤泰一)は本来当局が捕まえて、八十歳くらいになるまで刑務所から出してはいけません。釈放する時は口を糸で縫って、喋れないように手術してから放り出すべきです。それでは死んじゃうよ、というなら、鼻から点滴ぐらいでいいんじゃないの? 」と、敬天テースト溢れる記述であった。

当時、どのような経緯で削除に応じたかも記憶は定かではないが、多分、詐欺師と名指ししたことよりも、この辺りの記述が問題になったかもしれない。

過日、この佐藤泰一に騙されたという某業者から相談を受けた。どうやら、当該記事が他サイトに転載され残っていたようだ。それを見た某業者が、当紙に連絡してきたということだ。

直接話を聞いた上で、結論から言えば佐藤泰一(アイエムエイ=歌舞伎町二丁目・新宿日章ビル八階)は取込み詐欺の常習者で間違いないということだ。騙された業者とアイエムエイの取引は、今年一月末のアイエムエイからの見積依頼から始まった。

業務用空気清浄機の製造販売手掛ける業者に、アイエムエイがエアコン四台の見積りを入れ、業者が対応すると直ぐ様に購入希望の連絡を寄越してきた。業者は初めての取引ということで納品後の即払いを求め、アイエムエイも合意した。

二月の初回取引は、商品を納品し指定通りの入金があった。そこからアイエムエイの注文が一気に加速する。

騙された業者の脇の甘さに驚き

初回取引終了後「東北の設備会社からエアコン設置の依頼が相当ある。ゴールデンウイーク期間に工事をしたいので、三月及び四月に大量の注文をしたい」という説明であった。

また「今後の取引に際しては支払い条件を末締翌々月払いとして欲しい」と、業者に提示したという。初回取引とは違い、大口の取引となることから業者は社内で稟議したという。

しかし、大手の信用調査会社にも記録がなく、最終的にはアイエムエイのホームページの内容から判断して取引を決めたということだ。そのホームページには「株式会社アイエムエイは創業より約十二年、お客さまへの信用だけを第一に考えて邁進して参りました」とある。資本金は六千万円で年商は九億七千万円、一流企業が主要取引先として掲載されている。

これら記載内容を判断材料にして、翌々月払いの大口取引に応じたというのだから、説明を聞いた時は、業者の担当者に「呆れますね、素人なんですか」と、思わず本音が出てしまった。

実際に、大口取引開始から最初の支払日が来るまでに、三月にエアコン六十三台、四月には同百五十一台と、合わせて三千万円相当の商品を、アイエムエイの求めに応じて納品している。

そして、三月末までの納品分の支払日である五月の頭、当然だが入金はなかった。この時点で、佐藤泰一がアイエムエイを畳んで夜逃げ・雲隠れでもしていれば、直ぐにも事件になり警察から追われることになる。

しかし、詐欺師が本領発揮するのは騙した後からなのだ。逃げれば追われる、ならば逃げずに支払う意思を示しつつノラリクラリと対処する。

歌舞伎町ヤクザ界隈でも名前が通っている佐藤泰一にしてみれば、ホームページの煽り宣伝でコロっと騙される業者など、赤子の手を捻るより簡単なことだろう。

教科書通りの言い訳を駆使する

それでも請求を続けるしかない業者は、アイエムエイへの日参を始めたが、佐藤泰一のペースに振り回されているのが現状だ。両者のやり取りを聞くと、佐藤泰一の曲者振りがよくわかる。

支払いの意思だけは明確に示すが、資金不足を理由に、いざ時期や方法の話になると有耶無耶になる。手形を割るとか、上手くいけば一千万円位用立てしてもらえるとか、三日後に支払えるので準備中とか、支払う意思と姿勢だけは崩さない。

尤も、その為に金策で仙台にいるとか、帰りの予定が立たないとかで、業者とは直接会わないばかりか、電話での会話すらせずに、殆どがアイエムエイ社員を挟んでの伝言交渉だ。

金策出張の言い訳に詰まると、出張先で倒れて病院に入った、帰京したが親族でトラブルが発生した等々、子供騙しの言い訳で逃げるのだ。余りの不誠実な対応に、業者が少しでも切れるものなら、払わないとは言っていないと逆切れするともいう。

佐藤泰一は、高度な交渉術を駆使している訳ではない。幼稚で稚拙な言い訳が、効果的に通用することを熟知しているに過ぎないのだ。

だからこそ、取込み詐欺といった古典的詐欺を、長らく続けられるということだ。はっきりいって、交渉を続けたところで疲弊するばかりで回収は不可能だろう。

先ずは民事訴訟を早急に提起するべきである。佐藤泰一は、騙し取った二百十四台のエアコンの殆どを、設備会社を通じマンション等のリニューアル用に設置すると、注文時に説明していた。ならば、設置したエンドユーザー情報が必ず有るはずだ。

尤も、まとめてコンテナに積み込んで海外に流していれば、行方不明というこになる。何れにせよ、納品の事実と購入の事実が明確である以上、法廷で真実を引き出すことは、難しいことではない。 単に「納品したエアコンは何処に設置されたのですか」と、問えばいいだけの話だ。既に、アイエムエイが取引先といっていた設備会社は、ペーパーどころか存在すらしていなかったことが判明している。

アイエムエイの注文書に記されている一点一点を丁寧に突いていけば、商品を騙し取るが為の嘘であることが捲れるであろう。

勿論、それを証拠にして刑事告発をすれば、犯意の有無が特定しにくく立件が難しいからと、一介の商取引には捜査介入を躊躇する警察も、腰を上げざるを得ない。

最後に、業者が佐藤泰一に支払いを請求した折に、銀行から融資を受けて支払いに充当できないかと聞いたところ、メイン銀行はゆうちょ銀行と答えたそうである。

その理由が「融資は受けないから」と、胸を張ったという。ならば無借金経営で、年商九億七千万円を稼ぎ出す超優良企業ということになる。たかだか三千万円なら、多少金利が高く付いても朝飯前に調達出来る筈だ。嘘に嘘を重ねて行くと、仕舞には墓穴を掘るという分かり易い例だ。

それにしても、預金上限額が一千万円のゆうちょ銀行がメインバンクだと堂々と名乗る企業を、今回初めて耳にした。詐欺師の世界は奥が深い。

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