地方議員の体たらく水戸市議松本勝久先生のご都合主義!?

(敬天新聞11月号)

低レベルの政争

国政では、憲法と国防を巡る安全保障、原発を含むエネルギー政策、景気経済の立て直し、被災地の復興、北朝鮮による拉致被害者を救済すべく日朝交渉など、重大な懸案が山積しており、国会議員の先生には一層奮励努力して頂かなければならない。

然しながら、国会では政治とカネの問題で、ウチワだの観劇会だのSMバーだのと、低レベルの攻防で政権が争われているのが現状だ。

目下、私達の生活にとって、より密接な問題を担っている県政や市政に携わる地方議員も、様々な問題を抱え一時の猶予も無い筈だが、低レベルな争いと議員の体たらくが目に余る。

東京都議会で塩村文夏議員が質問中に「早く結婚したほうがいいんじゃないか」等とセクハラ的な内容の野次を浴びた女性蔑視ヤジ問題や、兵庫県議会議員であった野々村竜太郎が、政務活動費の不正使用を問われ、泣きわめき取り乱す前代未聞の会見を開いたこと、同じく兵庫県議の桐月一邦県議が、所属する会派の宴会で「女性は金で買うもの」と発言し、同席した女性県議に抱きついたというニュースは記憶に新しい。

 

知性も理性も感じさせない低レベルの問題ばかりで、こんな奴らが私達の生活の行く末を担っている議員であるとは情けない限りだ。

政務活動費の私的流用や視察旅行とは名ばかりの慰安旅行にゴルフコンペ、地元業者との癒着による開発予定地の用地買い漁りや公共事業の斡旋など、国会議員や県議になるより「市議に留まっていた方が旨味がある」とは、嘗て当社の地元(戸田市)で市長を裏から操り、市議会で幅を利かせていた重鎮先生の言葉である。

少子高齢化、増税といった深刻な問題が生活に圧し掛かる中、知性も理性も感じられない馬鹿な議員や血税を食い物にする政治屋は、徹底的に排除しなければならない。

水戸市議会議員・松本勝久先生

機能不全の水戸市政

そんな折、茨城県の水戸市議会が議長ポストを巡って混乱し、本会議にまで支障をきたしているという投書が届いた。

市民を蔑にしたバカな争いで大切な議会運営に支障を来すべきではない。そこで、寄せられた投書に基づき、心無い議員らによって機能不全に陥っているという水戸市政、水戸市議会を調査、追及することにした。

水戸市と言えば今年八月、市内の乗馬クラブで敷地内を通る市管理の農道と水路が許可なく池に作り替えられていたことや、一部の地目が農地であるのに許可なく馬の飼育場にしていたことが分かり新聞各紙が報じ問題となっていた。

何れも農業委員会に農地転用届けを申請し許可を受けなければならない。この乗馬クラブの経営者は同市農業委員会の笹沼恭一会長である。当然、農地法を理解し、このような不正を監督する立場にある御仁である。 ところが、問題発覚後に転用許可を申請し、それを農業委員会が何のお咎めもなく認めてしまった。それだけではない。問題発覚後に行われた農業委員の改選で再選されたばかりか四期目の会長を務めることになった。 この問題発覚の直前には農業委員が農地法違反と収賄容疑で逮捕されるという不祥事を起こしたばかりである。このように水戸市の農業委員会が機能不全に陥っているのは、笹沼会長の農地転用問題を問えない前例を、水戸市議会議員である松勝親分こと松本勝久先生(七十四)が過去に作っていたからだ。

松勝親分は昭和五十四年に初当選を果たし現在は九期目で、自民党系会派・改革水戸の会長を務めるベテラン議員だ。平成二十二年八月のこと、松勝親分は所有する農地に転用許可を得ずにビルを建て、事務所や自宅の庭として約三〇年間も違反状態で使用していたことが発覚して騒ぎとなった。

長年に渡り固定資産税を過少に支払うなどの違法行為として新聞各紙で取りざたされた。本人は気がつかなかったと悪意を否定したが、現職の農業委員でもあったから、制度を熟知する立場にありながら違法行為をするとは「市民の全体の代表者として、品位または名誉を損なう行為」と痛烈な批判を受けた。

ところが、問題調査にあたった市議会政治倫理審査会が、違反は認められなかったとの見解を示し不問にした。理由は、問題発覚後に「畑」から「宅地」への地目変更が登記されていることから違反とはいえないというものだ。

問題発覚後に出した農地転用の届けを農業委員会が認めたということだ。この松勝親分の例があるのだから、農業委員会の笹沼会長の乗馬クラブが、無許可で開発していたことが問われないのは当然だ。

また、十月二十四日読売新聞(地方版)が、六月に水戸市の農業委員と不動産業者ら六人が、農地法違反と贈収賄で逮捕された事件で違法転用された農地について、農業委員会が転用許可の取り消し処分と畑の原状回復を断念したと報じた。

その結果、違法に宅地開発された土地は予定通り売買され、逮捕された不動産業者は利益を得られるという事だ。

この事件は、市内の女性(九〇)が所有する二つの広大な農地を、住宅として分譲する目的であるにも拘らず、農地を資材置き場にすると虚偽の申請を農業委員会に行い、不正に農地転用の許可を受けたとして不動産業者と土建屋の他、便宜を図る見返りに現金三百万円を受けとったとして十二期三十六年のベテラン農業委員・本田幸雄(七十九)ら計六人が逮捕された事件で、十月二十二日水戸地裁が有罪判決を言い渡したばかりである。

本田は農業委員の中でもボス的存在で、農地の転用を認めるかどうかを審議する農地部会の前に「今回は自分の関わっている土地を出すからお願いします」という根回しの電話を他の委員にしていたそうだ。

また、根回しは他の委員もやっていることで、審議はほとんど無いに等しい状態であったという。当局が逮捕に踏み切ったのは贈収賄があったからだろう。それでも不当な農地転用を監督する立場にある農業委員会は処分を下さなかったという事だ。

つまり、水戸市では、例え逮捕されて有罪判決を受けても、安く買い叩いた畑を住宅用に分乗しボロ儲け出来るということだ。このような不条理がまかり通るなら、農業委員や議員の関係者で不動産業を営む者もいるかもしれない。

他市では違法行為であっても、水戸市では、後から出した申請で合法と認めてしまう不条理がまかり通っている。

農業委員とは特別職の地方公務員で、農業委員会で農地の転用許可申請の審議などを担っている。そして、農地法の適正な運用を促す立場にある筈だ。いったい何の為の農地法と農業委員なのか。

処分を断念するということは、やっちまったものは仕方がない、後の祭りだということか?というより水戸市の場合は、松勝親分や笹沼会長の農地無許可転用を不問にした事例がある通り、みんな同じ穴のムジナで、逮捕された本田は農業委員三〇年以上の経歴だというし、松勝親分と農業委員会を仕切っていたというから、皆のネタをシッカリ握っていることもあり、報復の暴露を恐れて互いに誰も事件を追及出来ないというのが本音だろう。 二面につづく

敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発