(敬天新聞2月号)


日本の元気が出る話

一月十四日水曜日、新橋駅前SL広場にて午後十二時から五時まで大演説会を開催致しました。

この度の大演説会は、民族運動の第一線でご活躍されております諸先生ならびに、民族革新会議、青年思想研究会、全日本愛国者団体会議、國民協議会、社会の不条理を糾す会など、多方面より声を掛けて頂きまして、諸先輩、同憂同志の皆様と共同開催することに成りました。

この度の演説会では、特に案内状を作成し参加者を募ったわけではありませんが、人と人の繋がりが人を呼び開催の主旨が広がりました。そして、団体、職業を問わず祖国の繁栄と平和を心から願う人たちが集い登壇いたしました。

今年は戦後七十年という節目を迎え、年頭より安倍首相が八月十五日の終戦記念日に合わせ、戦後七十年談話を発表すると言及しました。

しかし、反日的な国家や組織が、安倍政権のいわゆる右傾化(正常化)を、戦史を塗り替える危険な思想であると騒ぎ立て、韓国や中国はもとより、亜細亜との関係を自国の利益の為に事無く収めたい米国務省が、安倍政権を牽制し日本の動向に懸念を示しました。米国に至っては、昨年十二月、外交政策に強大な影響力を持つ米下院外交委員長エド・ロイスが竹島は「独島」であると言い出し、更に「慰安婦は強制的に動員され性奴隷として生きた」「歴史を否定する日本は弁明する余地がない」といって、韓国政府の立場を支持するとの考えを表明したばかりです。

我が国の政府は、さっそく村山談話をはじめとする歴代の政府が示した謝罪と反省の意を踏襲する姿勢を見せ、米国の顔色を窺っております。

すると米国は手のひらを返したように首相発言を「歓迎する」と転じ、日本政府は朝日新聞によるいわゆる従軍慰安婦強制連行の「虚報」を、世界に知らしめる後ろ盾と成った河野談話の見直しに、全く触れられずにおります。

このような姿勢で、ただ謝るだけの談話なら改めて出す意味など最早ありません。ただ謝るだけでは国益は守れないし、反日国家が矛を収める筈がないからです。しかしながら世界に目を向ければ、ヨーロッパはEUの動乱、ロシアの経済低迷と外交の危険性、中国の経済減速による波紋、過激派組織とテロ、米国の衰退、何を考えているのか解らない北朝鮮など、例を挙げれば限がないほど日本を取り巻く環境は厳しさを増しております。

イスラム国」のテロに至っては、日本も欧米に加担する敵国と見做されターゲットにされております。いつまでも平和ボケに浸っていると、近隣諸国はおろかテロ組織にまで難癖をつけられ金をせびられます。

日本は打ち出の小づちではありません。昨年は太平洋で法に則ってカツオ漁をしていた日本の巻き網漁船がミクロネシア連邦政府に相次いで拿捕され、裁判で争うには莫大な金も時間も要することから、止む無く解放に三億円以上もの大金を支払わされております。

我々日本国民が、国益と国民の権益を護るうえで成すべき手立てが、今まで以上に問われています。世界に蔓延る過激派組織の横暴や最新鋭の武器を前に、最早一国だけでは対処できないのが現実です。

憲法を含む安全保障の問題と歴史について、諸外国の圧力も増して今年は特に波乱の一年となりそうです。しかし、どのような問題に対峙するにしても、先ずは日本が強く正しく元気でなければなりません。そして日本国民一人ひとりが個々の抱える苦難を乗り超え、先ずは元気でなければならないのです。

世界をみれば教育も食事も行き届いていない国がたくさんあり、子供たちが毎日を命がけで生き抜いています。恵まれた日本には塞ぎこんでる暇などありません。日本は世界を元気にする力を秘めている。

そんな思いを込めて年頭の第一声となります大演説会のタイトルを「日本の元気が出る話」とさせて頂きました。

今上陛下は年頭に「戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」との御言葉を発せられました。また昨年十二月に八十一歳のお誕生日をお迎えになられ「先の大戦では三○○万を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう、常により良い日本をつくる努力続けることが、残された私どもに課せられた義務であり、後に来る時代への責任であると思います」

「そして、これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう、切に願っています」と、このようにおっしゃいました。

本当にこの御言葉に尽きる一年であると思います。

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