世界文化遺産登録富士山の麓を汚す
産廃業者伊東商店のPCB汚染疑惑

(敬天新聞3月号)


不法投棄と土壌汚染

▼2月16日、大手小売店ダイエーの建設用地から有害物質の六価クロムなどが検出され問題となった浦安市で、今度はPCB(ポリ塩化ビフェニル)による壌土汚染が発覚した。新庁舎の建設用地から、基準の八倍ものPCBが検出されたという。

不法投棄されたコンデンサー(蓄電器)から漏れ出したものだ。同市は昨夏に調査を行い検出を把握していたそうであるが、六価クロムを検出したときも、市民らから指摘を受けるまで公表せず問題になった経緯があり、今回も公表が半年後となったことで市民に対する安全認識が問われているという。


PCBの危険性

▼PCB(ポリ塩化ビフェニル)は環境や人体に重大な影響を及ぼす毒性の強い有害物質として国から特別管理産業廃棄物に指定され、勝手に移動したり、捨てたりすることを禁じられている。

嘗て電力会社ではPCBが電気の絶縁性に優れていることから電柱の変圧器で使用していた。しかし、発癌性もあることが分かってからは、PCBの使用されていない変圧器への交換が進められてきた。そのため、多くの変圧器が回収されたと推察できるが、その取扱いと処理が許されているのは国から特別な許可を得ている限られた業者だけである。

当然、そこら辺の産廃業者が引き取り、適当にスクラップにでもしたらPCBが漏れ落ち土壌汚染することになって、近隣住民の生命に重大な危険を及ぼすことになるから、その取扱いについて厳しく法規制してるわけだ。目先の金のために、適当な業者によって違法処分されたのでは、あまりにも近隣住民が背負うリスクが大きすぎる。

ところが、我が国ではこういった毒性の強い有害物質の廃棄に関しては、後進国並みの感覚なのか、取締りが緩いのである。TSKの跡地と隣地(DHC)に在ったPCBが何処に行ったのかを記事にしても、一向に当局も関心はない。


当紙への内部告発

▼そんな折、山梨県の富士山の麓で産廃業を営んでいるという伊東商店株式会社(伊東重光社長・山梨県南都留郡忍野村)に関する内部告発が当紙に寄せられてきた。

この情報によると、伊東商店が取引先から回収したPCB使用の変圧器等を重機で粉砕し、PCBを含有する絶縁油をそのまま垂れ流して土壌を汚染させ放置しているということだ。その現場と思われる写真も寄せられている。

そこで、当紙では伊東商店に情報の真偽を質すべく取材を申し入れたが返答はなかった。伊東商店の大手取引先と思われる「ファナック」にも質問状を出してみたが、やはり回答はなかった。

また、監督官庁や地元行政に対し調査、指導のお願いを申し入れたが今のところ結果は出ていない。もっとも、行政は話は聞くが、その後については、「あったかなかったか報告しない」というのが原則であるから、行政からは情報は表向きは入らない。

逆に「敬天とは何者だ?」という情報集めをしている飼われた司法警察官か警察OBらしき者が動いているという話が聞こえてきた。

伊東重光社長は地元暴力団にも顔が利くし、警察にも顔が利くという噂がある。また裏の顔として、総連にも民団にも顔が利くという。それは本人の器量だから多いに結構であるが、それと違反を放置していいということには繋がらない。

しかも世界文化遺産に登録された日本の誇りである富士山の麓でPCBを違法廃棄されたら、日本の名誉ばかりか富士の名水にミソがつくだろう。

PCBは昔の電信柱の上に載っていたたトランスの中に多く使われていて、昔の鉄屑屋はこのトランスの鉄だけ取って、後はそこら辺に捨てていたという話もある。

しかし、何度でもいうが、PCBは生体に対する毒性が高く、体内組織に蓄積されやすい上、発がん性・皮膚障害・ホルモン異常を引き起こす恐れがあることが明らかとなっていることから、現在はその取扱いについて厳しく法で規制されている。

日本を象徴する富士山が世界文化遺産に登録され、山梨県並びに周辺地域では環境対策に一層の尽力を図っていることだろうから監督官庁・当局には迅速な調査・対応を求める。

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