居酒屋チェーン川中商事が裏金作り?黒字経営を装う会社の売却話に御用心

(敬天新聞10月号)

裏金作りの投書

大阪市曾根崎に本社のある居酒屋チェーンに叶中商事(川中和幸社長)というのがある。

嘗ては、設立から七年で三五〇店舗を突破した成長企業と囃され、「竹取御殿」や「桜坂」といった個室居酒屋と称する店舗を全国展開していた。芸能人がプロデュースしたという居酒屋も幾つか手掛けており、元横綱・若乃花関の「若の台所」やタレントの藤森慎吾がプロデュースしたという居酒屋チェーンも話題になったことがあった。しかし、何れも悪い噂が絶えなかったそうである。

その川中商事に纏わる投書が当紙に送られてきた。裏金作りや粉飾決算の疑惑を告発する内容だ。要約すると、取引先の酒屋から、酒代の売上金から三%のキックバックを商品券で受け取り、側近のH氏に金券ショップで換金させ、裏金を作っているということだ。

更に、その裏金を売上げに計上し赤字店舗の粉飾を行っているそうだ。売上げが四〇〇億あった時は、商品券の額が一〇億円を越えていたという。

他にも工事代金を業者に上乗せして払ったように見せかけ、差額をバックさせたりしていたそうだ。そんなことを繰り返しているから、過去には脱税に絡み、内部の者から恐喝を受けたりしていたそうである。

そこで、情報の真偽を確認する為に川中和幸社長に質問状を出したら、社長本人から回答書が送られてきた。一応すべて事実無根であると否定する内容であった。その間、川中商事に電話取材も行った。電話で対応したのは総務課長のヒロナカ氏である。偶然にもイニシャルが「H」であるから、投書にあるH氏ではないかと尋ねてみると、「確かに私はHです」と投書の登場人物であるとも無いともいえない答えが返ってきた。

さらに「商品券」を上司の命令で金券ショップで換金しているかと尋ねると、あっさりと換金していることを認めた。但し、商品券で支払うお客がいるので投書が意味するキックバックの商品券ではないという。

当紙が川中社長に出した質問事項


売却話が舞込む

そんな折、今度は川中社長が会社を売却するという情報が入ったので、再びヒロナカ氏に売却話は本当か?と尋ねると、総務課長でありながら全く知らない寝耳に水の話であるということだった。ところが、それから数日たった頃、川中社長が辞任し、会社を売りに出してるという情報が入ってきた。事実であれば、ヒロナカ氏も飛んだタヌキ野郎である。

酒屋から酒の仕入れ代の三%をキックバックさせて、懐に入れると言うのは、%の数字はともかく裏金作りの王道みたいなものだから、よくあるパターンで理解できる。問題はそのキックバックで儲けた裏金を、なぜ赤字店の補填に使うのかが理解できなかった。赤字対裏金の比率効果を考えて、赤字店を潰せばいいだけのことである。そこで、当紙は一つの仮説を立てていた。売り上げを大きくして、売却を考えていたのではないかということだ。売却情報が寄せられたのは、そんな矢先のことである。

近頃は、どんどん出店を増やして、儲かってるような形を作ったら売り飛ばすというのが、流行っている。中国辺りの共産党幹部で、国の金をネコババした富裕層に売りつけるのである。国の金をネコババしたのはいいが、どう使っていいかわからない金余り富裕層が中国には多くいるらしい。マネーロンダリングにも一役買うのであろう。その仲介的な役割を果たすのがカンボジアやタイやシンガポールらしく、最近の優れた事件屋は、こういう国々を諸点に活動するのだそうだ。

川中商事については、 売値は五〇億円で、フェイスブックのM&A交流サイトで相模原市に住む高林某と言う人物が売却先の募集を呼びかけているという情報があった。また、外資系との交渉が進められているとの噂もあった。

投書の内容が事実で、粉飾したことがバレれば、当然買い手も、賠償訴訟を起こしてくることだろう。また、一人だけ勝ち逃げ、売り逃げしようとすればこういう内部告発、情報漏洩は噴出するものだ。

今はワンマン社長で、部下はひれ伏しているかもしれないが、会社ごと売られた時、残った社員は新会社の社員だから、元社長に忠誠を誓う必要もなくなる。商品券換金係だった総務のヒロナカ氏も、もう換金して回らなくてよくなるから、気持ちも楽になる。改めて真実を語る日がくるかも知れない。

川中社長は、ベトナムなどの海外進出に成功した企業家として、都内でベトナム進出セミナーの講師として弁舌を振るっているようだけど、真っ当なビジネスを考えている企業戦士を前にして、誇らしげに経営理念など語れる身分ではないのではないか?国税、当局は調査する価値あるよ。

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