(敬天新聞2月号)


日本の元気が出る話

新しい年を迎え、今年も元気な日本と皆様のご多幸をご祈念いたしまして、「日本の元気が出る話」大演説会を開催いたしました。

この度の大演説会は、国を憂い民族運動の第一線でご活躍されております諸先生ならびに、「社会の不条理を糾す会」に参加しております超党派の皆様方に、ご支援ご協力を賜りまして開催することが出来ました。お陰様で良いスタートが切れました。

今年も一年、明確な国体観をもって、国民の生命と財産を脅かす悪党退治に邁進いたします。寒い中、長時間にわたり見守って下さった全ての皆様方に感謝申し上げます。また、日本を愛する全ての皆様にとって、今年一年が元気で過ごされますよう心よりご祈念申し上げます。

さて、今年は年頭より中国の景気減速や原油安で、世界の金融市場が不安定になっていると報じられました。今後の日本経済と私達の生活にどのような影響を及ぼすのか余談を許しません。

また、昨年11月フランスのパリでイスラム過激派組織に属する犯罪者集団による同時テロが起きてから、年末にかけてトルコなどでもテロが相次いで起きています。今年1月14日には日本にとって最大輸出国で親交の深いインドネシアの首都ジャカルタ中心部で自爆テロが起こり、多くの犠牲者を生みました。

テロの脅威は日本にも差し迫っているように感じます。テロだけでなく中国の覇権主義や北朝鮮による核実験など、国防や外交の問題に目を向けると、様々な懸案が山積しています。昨年は戦後70年の節目の年で、安保法制が特に取り沙汰された年でもありましたが、今年も引き続き、この国を、国土を、国民を、如何にして守るのか決断を迫られる年となりそうです。

そのためにも、この国の行く末を担っている国会というものが重要であり、夏に控えている国政選挙が重要な意味を成してきます。新年早々より国会が開会されておりますが、社会保障と税制改革について議論が進められています。

国の行く末に消費増税がどうしても必要だと言うのならば、多少の増税は国民の一人として協力せねばならないと思っています。しかし、議員として相応しくないような者が未だ多く存在し、毎月多額の歳費(月給与・129万円)と期末手当(ボーナス・635万円)を得ながら、のらりくらりと国会に在籍しています。日歯連による多額の迂回献金が発覚した石井みどり、政治資金を巡り多額の収支報告未記載が発覚した小渕優子、投資詐欺疑惑で世間をさわがせた武藤貴也、国会をサボり男と旅行へ行った難波のエリカ様こと上西小百合。そして、またしても新たな政治とカネの問題が浮上し、本国会において甘利明経済再生担当相が激しい追及を受けています。

この国を本気で良くしようという気骨や危機意識の感じられぬ議員ばかりが目に余ります。それこそ改めるべき税金の無駄遣いと思えてなりません。このような議員を選出した私達国民も責任を感じなければなりません。

また、企業に至っても利益至上主義が蔓延り、粉飾やデータ改ざん、血液製剤の隠蔽、食品廃棄物の不正転売、震災復興予算を食い物にする談合、格安バスツアーによる重大事故など、課せられた職責や人命を軽んじた不正が相次ぎ起きています。

この国を良くしようとする気持ちの源は、やはり他人への思いやりや、生きていく上で大切な自然の恵や祖霊への感謝の念を抱くことにあると思います。即ち命の尊さを知るということが何よりも大切なのだという事です。伝統・文化・風習が形骸化していくように、他人への思いやりや命の尊さも、等閑にされていくように感じてなりません。

命の尊さといえば、先般、全国の警察が昨年認知した刑法犯が13年連続で減少し、戦後最小記録であると発表されました。平成14年のピーク時に285万件だったものが109万件に減少したそうです。その中身といえば7割が窃盗犯であり、防犯カメラの普及により減少したということです。しかし、現実には息子や孫を装って高齢者を騙すオレオレ詐欺などの新たな犯罪が跋扈し被害総額が4百億円にも上っています。

また殺人犯が昭和29年のピーク時に3081件だったものが933件に減少し戦後最小記録であると発表されました。しかし、身内による殺人は増加傾向にあるという現実があります。戦後間もない激動の時代に起きた犯罪数を現代と重ね、ただ数字が減ったという事だけを喜んでばかりはいられません。

また、昨年の自殺者に至っても六年連続で減少し、18年ぶりに2万5千人を下回ったと発表されました。しかし、自殺者の中には、到底イジメなどと呼ぶに相応しくない、集団リンチと陰湿な迫害行為によって追い詰められ命を絶ったものが、「虐めが原因」として扱われて終ってしまう間接的殺人の犠牲者や、東日本大震災に関連した福島、岩手、宮城での自殺者が22人もいて、その内の19人が福島の被災者であるということを重く受け止めなければならないでしょう。

殺人も自殺も、ただ数字が減少したからといって喜んでばかりはいられないのです。数は減っても内容は国民の誰もが拘りを持つ非常に深刻な社会問題を秘めているということを見逃してはならないのです。

今年も天皇陛下は、年頭に「国民一人一人にとり、安らかでよい年となるよう願っています。年頭に当たり、我が国と世界の人々の平安を祈ります」と、このようにおっしゃいました。その思いのゆえ、震災地域の復興と戦没者の慰霊に誠心誠意を尽くされ行幸されておられます。命の尊さ、その命をどのように守り、育んでいくのか、真剣に考え取り組まなければならない一年であると思います。元気な日本、愛するに足る国づくりを、今を生きる私達が先人達からも、後世からも託されているということを忘れずに、今年も一年頑張りましょう。本年も宜しくお願い致します。

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