教育行政最大の不条理日本大学 田中英壽理事長のやりたい放題

(敬天新聞3月号)

日大VSファクタ

日本大学がファクタ出版の記事を巡り名誉棄損で訴えていた損害賠償請求訴訟の判決が、二月五日東京地裁で言い渡された。松村徹裁判長はファクタ出版の名誉棄損を認定し、ファクタ出版に一四〇万円の支払いを命じた。

判決によるとファクタは、平成二十四年から二十五年にかけて、「日大田中理事長が暴力団と交際していた」「日大を警視庁が内偵している」「日大発注工事で不正」などとする記事を断続的に掲載していたが、これらについて松村裁判長は、記事内容が真実だと認められる証拠がないと判断した。

しかし、日大側の損害賠償請求額は二億四千万円なのに、命じた賠償額は一四〇万円である。日大は高名で高額な弁護士軍団を傭兵としている。それに対して訴えられたファクタ側は、恐らくボランティアに近いような弁護士さんが一人だろう。裏を返せば記事が名誉毀損であるという証拠も殆どなかったという証左であるから、ファクタ出版の全面勝訴みたいなものである。高名な弁護士軍団の顔を裁判所が立てての一四〇万円であろう。

人相はヤクザ以上と揶揄される田中理事長


敬天襲撃事件

ところで、しばらく日本大学と田中英壽理事長の記事を当紙が書かないでいたら、色んな噂が飛び交ってる。例えば、当紙について「田中理事長と手打ちをした」「社員が襲撃されたので、闘争心をなくした」、或いは「どんなに貢献しても肝心要の日大が動かない」等など、様々である。正解はすべてブーである。

それより、田中夫婦と井ノ口姉弟とプラス1ぐらいの勢力に、なぜ八千人もの教職員が振り回されるのか、よほど理解できない大問題ではないか。国税局の査察が入り、相撲部の合宿所から、誰のものかわからない三億円の入った預金通帳が見つかったという話もあったがどうなったのだろう?。

昔の日大人は武骨があったけどなー。 事実であっても、なかなか表面化しない日本大学の不正問題。内部では爆発寸前の不満を抱えながらも、中々もう一つ勇気を持って告発できないでいるのだ。

その一因を担った格好になったのは、間違いなく一年前に起こった敬天新聞襲撃事件であったろう。その直前まで、相撲部のOBでさえ内部告発するまでに、マグマは溜まっていたのである。

田中陣営には相当な焦りがあったと思われる。当社では、日大へ取材をした社員が襲撃されたと一報を受けた時、命に別状がないことが判ったので、先ずは病院に行くことを指示し、社員には内容を伏せるよう命じた。

その時点では、相手が全くわからなかったからだ。ところが次の日、知り合いの記者から「昨日、社員の方が誰か、襲撃されましたか?」と電話があったのである。「いや。何で?」と惚けたら、その記者は「今、会社に何者かから電話があって『昨日、敬天を襲撃した。六代目の写真を載せたら、お前らも同じように遭わせるからな」という、脅しと警告の電話が入ったということであった。

その話を聞いた当社では、大手組織暴力団の仕業とは思わなかった。何故なら余りにリスクが大き過ぎる。それに安定した大手組織がわざわざ何社ものマスコミに電話を入れて、実行したことを仄めかす必要もない。

当時一番激しく攻撃していた敬天新聞が目障りであれば、黙ってやればいいだけである。それに、写真のことが気になってしようがないなら、当社と田中理事長の間には共通知り合いの親分が何人かいるのだから、密かに話もできたはずである。

そもそも、当社はその時点では、六代目組長と田中理事長のツーショット写真は持っていなかった。それに襲撃者がわざわざマスコミ各社に「写真を出すな。」と脅しているが、これを聞いたマスコミ各誌の記者達は、勝手に「山口組関係者」を想像してしまったのである。

しかし、冷静に考えればこの写真が掲載されたところで、組長側にマイナス面は何もないはずである。有名親分になれば、誰もが写真を撮りたがるし、サインさえも貰いたがる。

この写真を見せびらかして、如何にも山口組のトップとさえ親しいことを強調し、大学内での反対者を押さえつけ、ワンマン体制を築くのに利用するメリットがあるのは田中理事長の方ではないか?。

それなのに写真の相手が日本一の親分であったため、誰もが当然のように襲撃者は親分の側近者を想像してしまった。だが、そんな大物が、こんなリスクの高いバカげたことをするわけがない。万が一足が付いたら、全ての地位と栄誉が吹き飛んでしまう可能性さえある。

どう考えても、大手暴力団組織の仕業に見せかけてはいるが、「田中側」が個人的に頼んだ者の仕業であろう。田中側としたのは、田中理事長は知らなかったことだけど、田中理事長の意を汲んでとか、田中理事長のために、という意味も含めた行動であったに違いないと思ったからだ。


黙殺される日大疑惑

写真をめぐっては、国会で牧義夫議員から「JOC副会長の田中英壽氏と暴力団会長の写真が出回ってるが、オリンピックに影響はないのか?」と質問された当時の文部科学大臣・下村博文議員が、「私が自ら調査します」と回答して置きながら有耶無耶にしてしまった。

官民挙げて暴排条例に取り組んでいながら、いい加減なものである。このことについて、どこのメディアも下村議員の無責任さを報じていない。日大サイドに金で雇われた高級弁護団が二重三重に完璧の守りを見せているため、容易に切り込めないでいるのだろうか。

今の執行部の中には、埼玉の産廃業者から「ゴミの回収業者に指定契約してあげる」と数千万円の裏金を貰っていながら、未だに実行できず逃げ回っている者もいるという。

昨年半年以上続いた国税の強制捜査も、顧問防衛団の能力の高さ故か、修正申告で終わったという話もあるし、一方で何が何でも諦めないという正義の士が頑張っているという情報もある。

しかし、恐らくこの二、三年の田中理事長は品行方正な生活を送っていることだろうから、何も出ないと思う。洗うなら、部外者ながら日大を牛耳ってる優子姐さんか「井ノ口」か「内田」であろう。みずほ行員巨額詐欺事件の及川幹雄被告から紹介料を貰っていた加藤和英も、本来は執行部をやる資格はない男である。

NHKニュースで大きく報じられた日大の山岡永知名誉教授が、元山口組大幹部・大石誉夫元組長から二千万円借りて返してないという事案では、これから第三者委員会を立ち上げる等と言っておきながら、たった三日の電光石火の早業で名誉教授を解雇し、問題を処理した。何かに波及する(田中が金利をピンハネ?)のを恐れたからだとの見立てもあるが、その気になれば俊敏に問題を調査し対処することができるのだ。

故に、日大がいかに田中理事長の問題だけは全くやる気がないことを露呈してしまったわけだ。邪魔者は早々と消し去り、権力者の悪事や横暴には目を瞑るということだ。平成二十八年にもなる現代日本の大学にして、まるで朝鮮王朝時代を舞台にした韓国ドラマのお約束シーンを見ているようだ。

  (二面に続く)


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