昭和ゴム増資話しで三井財閥末裔の御令嬢を襲った財産乗っ取りの悲劇

(敬天新聞5月号)


きっかけはS氏

新橋で街頭演説をしていたら、たまたま演説を見ていたという女性から面白い話が飛び込んできた。今話題の詐欺の基本みたいな話であるが、犯罪構成要件を一部外して、警察が介入しても犯罪として取り上げるには不完全という形にした、犯罪にならない犯罪なのである。

女性は被害の当事者で警察にも届けたが、案の定「貴方も了解した上でやったことでしょう」と言われるし、弁護士に頼んで訴えもしたが、完璧に書類は作られているから「難しい案件だ」と言われるし、訴訟をしても何をしても全くお手上げの状態であるという。

それがわかった上で、記事にするのは、こうして騙されてる人が他にもいようし、また現在進行形でカモにされている人もいるだろうから、世に警鐘を鳴らしたいという女性の意を汲み、敢えて掲載するものである。

この女性は、戦時中「ゾウを救った物語」で知られる名古屋市東山動物園の北王英一園長を、陰で支えた旧三井財閥の末裔『三井高孟』の御令嬢『百合』さんである。

三井といえば「油小路三井家」で育ったNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン・今井あさが話題となったのは記憶に新しいところであるが、こちらは旧昭和ゴム(現昭和HD)の増資ばなしで、昭和ゴムとPK社の間で交わされた新株予約権行使をめぐり、銭儲けに群がったプロの仕掛け人たちに、目を付けられてPK社の代表に担ぎ出された『松平和喜』と妻『松平百合』の悲劇の物語である。全ての始まりは『S氏』との出会いをきっかけに財産の全てを失ったということだ。

因みに女性の出自を申し述べると、三井小石川家第八代当主・三井高景の弟で三井本村町家初代当主、鐘淵紡績社長、堺セルロイド社長、三井物産代表という高名な経歴を持つ三井養之助(三井高明)の長男に三井弁蔵がいる。三井弁蔵は、三井本村町家第2代当主、三井鉱山取締役の経歴を持つ。

その三井弁蔵と妻・栄子(子爵・岡部長職の二女)の長男に『三井高孟』がいる。この『三井高孟』の御令嬢が『百合』で、その夫が『松平和喜』(元三井物産勤務・元ユニセフ出向)であるから騙りではない。


財産全て喪失

自宅を奪われたのはPK社が負債を抱えたからではなく、それ以前にS氏に頼まれてPK社の代表に成った際、「昭和ゴムの新株予約権を取得するのに社長の自宅に抵当権がついていると印象が良くないから、資金は此方で用意するから抵当権を一時的に外しておく必要があると言い包められて、任せていたら知らぬ間に、サインも捺印もしていないのに書類が取り交わされて、売買契約が成されいた。

そして、ある日突然、立退き・明け渡しを申し立てられたという事だ。気がつけばPK社の連帯保証人として数十億の負債を背負わされていた」ということだ。

傍目からは、単に儲け話に乗っかって、大損した自業自得の話に見えるかもそれないが、真相はそうではない。そのように見せ掛けるため、巧妙に書面が作られていく。

そして自宅を奪われた挙句、いつの間にやら事件の責任者にされて、数十億円の負債を背負わされてしまった。松平さんの家紋と資産はマネーゲームに利用されていたようだ。

平成十九年、松平和喜氏はS氏からPK社の大株主と成った山本幸雄(デジットマスター代表)を紹介された。その紹介者として宮田勉(後にPK社の取締役に就任)と須賀宏明(元レーサー)が自宅に現れるようになったという。

宮田氏と須賀氏は「PK社が昭和ゴムを買収し、筆頭株主になるためには、自宅に抵当権が付いていると信用されないから土地にかかっている担保を綺麗にしておくことが必要である。したがって早くこの問題を処理しなければならない。」と言い寄って来たそうだ。

さらに「権利証を見せてください」というので見せると、必要な書面だけを残し、後は破り捨ててしまった。そして『預り書』を書き残し、権利証を持ち去ったそうである。百合さんが、不動産の権利書は簡単に他人に渡すものではないと思い、普通は売買契約を済ませてから渡すものではないかと言うと、「預かり証があるから大丈夫ですよ」などと言って取り合わず押し切られたそうである。それが自宅を失う悲劇の始まりであった。

後日、横浜銀行に連れ出され、「昭和ゴムの筆頭株主になるためには抵当権がついていてはマズイ」という理由で、?WELL(熊坂勝弘)、SMBC、アサックス、といった面々が待つ部屋に同席させられた。その後、心配になって登記簿を調べてみたら、中央ランド社とSF不動産クレジット社へ売買による譲渡が成されていたそうだ。 同様に逗子の別荘(松平和喜持ち分3分の2)も契約に判を押した覚えがないのに売却されていたという。それから数か月後、自宅の明け渡しを求める通知が届き、自宅や家族の周辺に怪しげな人たちが徘徊するようになって、怯える日々を過ごしたそうである。

百合さんは必死で攻防を試み、刑事告訴を決意する。ところが、最初は親身になって聞いてくれてた担当刑事がコロコロと入れ替わった挙句、最後は運悪く横柄な態度の刑事に当たり、「あんたらが悪いんだろう!」みたいな罵声を暴力団員のような口調で浴びせられ、大変な精神的ショックを受けることになる。

頼みの綱であった警察への不信感と、自宅周辺を徘徊する暴力団員風の男たち、逗子の別荘(百合持ち分3分の1)を奪われまいと頼んで名義人に成ってもらった女性の夫の不可解な死、といったことが度重なり、すっかり対抗する気力を喪失し、攻防の志しは全て頓挫してしまうことになったそうである。

自宅は愚か財産の全てを失い、ショックのあまり倒れてしまった夫・松平和喜氏は精神障害を来たし、この話をするとパニックに陥り失禁してしまうほど恐れているという。それでも尚、数十億の借金は残っており、未だに損害賠償請求を裁判所に申立ててくる者がいるそうだ。

その人物とは、嘗て昭和ゴムの監査役でありながら、PK社の監査役でもあったY氏であるという。一文無しの松平さんから、金を取れないことは承知であろうに、今さら何とも解せない話である。詳しくは敬天新聞HPブログをご覧下さい。

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