カネ余る日大田中英壽理事長と読売新聞の品位を欠く異常接近

(敬天新聞6月号)

日大の広告

日大のドン田中理事長と優子夫人


今年3月25日、読売新聞朝刊を読んでいたら、日本大学の広告が掲載されていた。時期は桜の花が咲始め、入試や入学をイメージする春ではある。

だからと言って大学の広告を出すタイミングとしては、あまりにもズレている。最近は潰れる大学もあるから、人気のない大学は、それこそ必死で生徒獲得の為に、前年の秋口には必至で広報活動するだろうけど、日大は普段から空港にまで広告貼って宣伝しているし、とっくに入試も終わっている。

入学式を前にして満員御礼の祝砲的な広告か?さすがマンモス大学、金がそんなに余っているなら学生の為に使えば良いのに、と思いつつ広告を良く見ると、日大の広告宣伝というよりは、噂の「スポーツ科学部」と疑惑の「危機管理学部」を設立したという宣伝をしつつ、一番言いたかったのは、プロ野球の開幕戦に合わせ「今シーズンから日本大学は読売ジャイアンツのオフィシャルスポンサーです!」ってことのようである。

更に同月31日、またまた読売新聞朝刊にスポーツ科学部と危機管理部が翌日4月1日から始動することに加え、巨人軍の開幕戦に合わせ「オフィシャルサポーター」に成ったという広告が掲載された。時同じくして、読売系列の日本テレビが朝から日大CMを流していた。流石マンモス大学である。

いったい読売に払った広告料はいくらだろう?そこらへんの雑誌広告とはケタが違うのは言うまでもない。しかし、お金がいくら余っているからと言っても、差し迫る理由もなく広告費を使ったら駄目でしょう。

私大といえども、国から100臆円ともいわれている助成金をもらっているのだから、無駄遣いは禁物だ。しかも、特定の野球チームに偏って、沢山の生徒が東西南北からやってくるのに問題ないのか。営利企業化・私物化し過ぎじゃないの?。

まあ、田中英壽理事長が数億円も個人で脱税できちゃうくらい金が満ち溢れているのだろうから、数億円の広報費を捻出することなんて屁の河童かもしれない。

しかしこの広告、読売がバックに日大をつけたというべきか、日大が読売をバックにつけたというべきか?言葉の使い方で意味合いが違ってくるが、野球賭博騒動で信用ガタ堕ち、世間は読売バッシングの最中にこの広告だ。大人の事情で結ばれた契約としか考えられないだろう。

だいたい、日大関連の不祥事に大手マスコミが絶対触れようとしない中、2013年2月1日付けの社会面トップで、田中理事長と建設会社のキックバック疑惑に切り込んだ勇敢な大手マスコミは読売新聞ではなかったか。これじゃあ読売は、もう日大関連記事はヨイショしか書けないだろう。時期外れ、的外れな読売広告連発は、事実上の手打ちを意味しているのではないか。


投書エルフ橋本

そんな折、当紙のもとに「100億円超の私学補助金の中からエルフ橋本のために捻出したジャイアンツオフィシャルスポンサー費用数億円で、5月5日に東京ドームで開催したゲームに、先着2万名の来場者に対し、日大新聞と何と野球に関係無い遠藤関の講演会のために作ったデイバックを配った。」との投書が届いた。

更に「先のスポンサー費用数億円のお礼にエルフ橋本は、日大との商売で儲けて買ったハワイのコンドミニアム数件に、ゴールデンウィークに田中理事長夫婦を招待してご満悦の様子である。」と続く。また「成績不良で人気に陰りが出てきた遠藤関の在庫処分であったようだ!デイバックを作ったのは勿論弟の井ノ口である。センスの欠片もない逸品だそうだ。貰った野球ファンは目が点になり、日大は何てデリカシーのない大学なんだと、こき落としている。」と訴え嘆く。

投書にあるエルフ橋本というのは、テレビ番組やCMなど制作プロダクションである株式会社エルフエージェンシーの代表取締役・橋本稔子嬢で、日大事業部長の井ノ口忠男の実姉のことである。このエルフ橋本嬢が日大の広報を仕切っている。

その源泉は理事長の妻・イメルダ優子姐さんの信頼であり、日大ではエルフの仕事は理事長夫人案件と呼ばれ、一切の口出しは出来ないそうである。過去に日大内部で「宣伝広告費不必要な支出概算」として内訳が出回り、広報部が不必要と指摘したことがあったが、その都度、理事長夫人の優子姐さんが口を出して批判を封じてきた。

田中理事長に似て、エルフ橋本も神戸山口組系の幹部の名前を出すことで有名らしい。知らないのは警視庁だけ。いや知っているけど、亀ちゃんの手前、知らない振りをしているだけ、というのが通説である。

亀ちゃんとは、言うまでも無く亀井静香先生のことである。今回の読売広告と投書の内容に加え、亀ちゃんと日大が如何に深い関係であるかは、広告掲載直後の4月2日に日大三軒茶屋キャンパス(世田谷区)で催された「スポーツ科学部」と「危機管理学部」の開校式で白日の元に晒された。

このことについては、唯一日大問題に対し鋭く切り込んで記事にしているFACTAが5月号で詳しく報じている。式典では田中理事長の開校の辞の後に、遠藤利明五輪担当大臣が祝辞を述べ、大学理事を務める鴨下一郎衆議(元環境大臣)、野田健・元警視総監ら警視庁、法務省、防衛省、国交相の元高級官僚らといった霞ヶ関の布陣が参列し、蜜月振りをアピールしたということだ。

 

また、開校式の後にセルリアンタワー東急ホテル(渋谷区)で開かれた祝賀会では、國松孝次・元警察庁長官、森喜朗・元首相、亀井静香大先生らが出席し、森さんが「田中理事長から亀ちゃんに新学部をつくるにはどうしたらいいかと相談があり、亀ちゃんから私や國松さんも協力してよと言ってきた」と打ち明けたということだ。多分に漏れず田中理事長は得意満面であったそうである。

しかし、それは図らずも内部情報ダダ漏れの内情と田中理事長の諸問題に対する不安の現われではないだろうか。パーティーが大成功したから、田中理事長に対する諸々の疑惑が消えたわけではないし、亀ちゃんの関連会社に危機管理学部の警備を任せたところで、根本的な問題解決には至らない。驕る平家は久しからず、一番の解決策は全ての疑問に本人が公式の場で明確に答えることである。


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