日大記事で頑張るファクタと金力に伏す理不尽な権力者達

(敬天新聞7月号)

頑張れファクタ

日大記事では恫喝訴訟を受けながらも、ファクタ出版が頑張っている。尤も二億四千万円の名誉棄損損害賠償請求を提訴されながら、判決が一四〇万円だったわけだから、勝ったも同然と却って勢いづいたことだろう。

それも日大側は、居並ぶ強豪高級有名弁護士軍団である。それだけ揃えて、「顔を立てただけ」ぐらいの判決では、ファクタはますます自信を持ったことだろう。

それに記事の中味は百パーセント真実である。ただ名誉棄損には、真実だから無罪とは限らない微妙な部分が含まれるので、裁判官の判断が大きく影響するのである。

ファクタの場合、比率を考えて見れば、一%にも満たない名誉棄損だったのである。金持ちは恫喝訴訟を仕掛けてくる。これで小さな所は先ずビビってしまう。気の小さい人はうつ病にさえなってしまう。

恫喝訴訟を仕掛けておいて、和解に持ち込むのである。目的は、記事を止める、削除する、販売停止にする等である。

読売新聞が名誉棄損で訴えられて、継続記事を断念したのは、返す返すも残念である。あの記事を掘り下げれば、田中理事長は間違いなく逮捕されていた筈である。それほど「たくみ」との癒着は、日大では有名な事実であったのである。読売新聞は取材結果より営業を選んだのであろうが、日本を代表するメディアとして、何とも悲しいではないか。

しかし、これが今の日本の現実である。命に別状がなかったので、襲撃されたことを隠していたら、何ヶ所かのメディアに襲撃した犯人から「六代目の写真と理事長の写真を掲載したら、敬天と同じ目に遭わすからな。」とわざわざ脅迫の電話まで入れてるのである。その当時、そんな写真など知る由もなかった。

この写真の存在を知っているのは、世に出て困るのは、田中側関係者に限られるではないか。しかも、その写真を持って訪ねて行った記者に対して田中は「そんなもの、偽造だよ。」と言ったそうである。

 結局日本のマスコミでは、この写真を出すことはできず、外国の雑誌社が掲載した。時間はかかっても事実は必ず表に出てくるものである。


亀ちゃんの思惑

危機管理学部の開催式には豪華な顔ぶれが出席して、田中もご満悦だったそうである。日大OB政治家の出席はともかく、金の匂いに敏感な政治屋亀ちゃん(亀井静香)に仲立ちされた、元警察庁長官やら元警視庁総監まで出席してるんじゃ、ファクタでなくとも、国家権力との「手打ち」を感じるね。これじゃますます、教職員は萎縮してしまうだろうなー。

国から一〇〇億も助成金が出てる大学の理事長が、色んな疑惑が噂さされても、監督官庁も調査しない。暴力団との決別を国民に強いながら、その率先する立場にある者が堂々と公の場で祝辞を述べる。

国会の場で政治家が疑問を呈しても、有耶無耶にしてしまう。この国に正義はあるのだろうか?これじゃ、とても田中疑惑を追及できる状況じゃないね。

ファクタの編集長も警察に警護を依頼したというし、再襲撃されないように、ボチボチ、コツコツと書いていくしかないね。そろそろ教職員からも、告発する者が出てきてもいい頃なんだがねー。トラウマがあるんだろうねー。いや、トラウマというより、こういうパーティーの現実を見せつけられると、告発する勇気など萎んでしまうわな。

先ずはこれが亀ちゃん流、危機管理学の腕の見せ所だったわけだ。こんな時、読売新聞が「元警察庁長官が出席するのは如何なものか?」と一声を上げれば、流れは変わるのだろうが、その読売さえ、降りてしまった今、もう万策は尽きたのだろうか?

日大利権が集中する鞄本大学事業部に、設立から僅か四年で国税係官が集中調査を行ったことは記憶に新しいところであるが、どうやら亀ちゃんは、日大利権の守護神を招き入れる「招き猫」ならぬ、「招き亀」の役目を果たしているようだ。

でも、「幸福を招く」という本来の意と違い、その役割は「悪魔の熊手」に過ぎないのだと気づいているのだろうか。ここまでやる本当の狙いは、晩年を飾る別の思惑があるんじゃないの?亀ちゃん先生。

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