JOC副会長・田中英壽の 決して消えない反社な話

(敬天新聞8月号)

日大に天変地異

またまた日本大学の話である。一時は側近中の側近と言われた大工原孝氏がまたまた、左遷されたそうだ。田中英壽という男はつくづく薄情な男である。

野崎良一氏が政権争いに敗れて、座敷牢に入れられたことを彷彿させるようである。野崎氏は政敵だったからわからないでもないが、大工原氏は側近だったではないか。田中理事長は本当の暴君になってしまったようである。そんなことを感じていた折、日大周辺では、もう一つ大異変が起こっていた。何と田中理事長と苦楽を共にしてきたサンエス・コーポレーション(旧名たくみ)が今年の四月に清算されていたというのである。

日大の仕事の大小を問わず、全てのビジネスに絡んできたことは、当紙の過去記事と資料を見れば一目瞭然である。社長である園田氏は実直な人で、田中理事長の監督時代から、徹底して裏方になり切り、一年間に亘る今回の税務調査でも、緘黙で乗り切ったということであろう。友人たちには「田中監督のことは墓場まで持って行く」と言ってるそうである。サンエス社は大黒字だっただろうし、解散する必要はなかったろうに、やはりこれも、今後の危機管理に関しての防衛上の前倒しなのだろうか?

田中理事長は、疚しいこと、火種になるようなこと、全て消却処分にする作戦なのだろうか?儲かってるなら辞める必要もないと思うけど、これだけ世間の目がうるさくなると、これからは自由にサンエス社を大学の事業に絡ませるのも難しいだろうし、自分がトップを取ったことで、サンエス社の役目は終わったということだろう。色んなボロが出る前に清算しておいて証拠を隠すことの方が今は大事なのだろう。これで、亀井静香議員に学長か理事長を引き継げば完全に、暴力団のお陰で理事長になったという過去の汚れた履歴は消却されると考えているのか。

しかし、それはあくまで田中理事長側の考えであって、そんなにうまく行くとは限らない。何せ八千人の教職員と百万人の交友が必ずしも田中理事長側に居るわけではないだろう。


消したい過去

田中理事長は、国税が査察に入った頃はビビり捲って、青森の金木病院だとか、赤羽の中央病院とか、いざと言う時に備えて入院していたが、亀井静香議員の危機管理能力の高さによって、危機を乗り越えたと感じているのか最近は、余裕の表情だという。

亀井議員も今期限りで議員を辞めるというので、どこのマスコミも取り上げないだろうが、戦後最大の経済事件の主犯と言われた許永中氏が受刑中に、刑務所に面会に行ったという話は、余りに有名である。

本来は大問題として話題になるべき話であるが、危機管理能力の高い亀井議員ならではの逸話であろう。今となっては、困ってる時こそ助け合うのが兄弟分じゃないか、という義侠に満ちた美談として語られるのではないか。

確かにその面もあろう。と言うのは、もう一方の兄弟分である田中事長は、今は許氏を避け捲っているそうである。許氏全盛の頃、大阪に国技館を作る、相撲をオリンピック競技にすると言って、二人三脚で怒涛の活躍をして、許氏から莫大な金が田中理事長に流れた。

ところが、許氏が世間からバッシングを受けるようになったら、真っ先に逃げ出したのが田中理事長だった。卑怯な男である。そして最高の権力と名誉を手に入れた今は、許氏を避け捲っているのだそうだ。

そこから見たら、亀井議員は男らしいじゃないか、となるのである。もう議員を辞めるので今更世間に知れても大したことはあるまい。当時山口組の大実力者だった桑田組長を板橋病院に入院させて、執行停止に協力して多額の謝礼を貰っていたことは事実である。だから監督時代からプラチナのローレックス腕時計を嵌めていたのである。日本大学の施設やビジネスに便乗して暴力団を紹介していたのは事実だが、謝礼を貰っていたのは田中理事長の方である。

また、JOCの竹田会長が、副会長の田中疑惑を追及できないのは、スポンサーを紹介された弱味があるから、という噂がある。

確かに、国会で質問されたにも拘わらず、下村文科大臣(当時)が解明を約束しておきながら、有耶無耶にしてしまった。野党もこのことを追及しないし、マスコミもどこも追わない。

田中理事長とマスコミの不条理である。特に読売新聞についての社会的評価は変わるのではないか?日大への風向きも意外と、読売新聞辺りから影響が出てくる可能性がある。


読売を懐柔

読売巨人軍の原元監督が暴力団関係者に一億円恐喝された話は、最高裁が「事実であった」と認定した。巨人は自身の体面とプロ野球機構から処罰を受けるイメージダウンを恐れて、嘘を吐き続けたのである。

日本のマスコミを代表する読売が、堂々と公に嘘を吐き続けた責任は批判されるべきであろう。このマスコミらしからぬ体質は、オーナー渡辺爺さんの権力意識からきているのであろうが、徐々に社員の意識の中にも、浸透しているようである。

嘗て大手で唯一日大記事を書いたのは読売新聞であったが、日大から「事実無根」という不名誉な名誉棄損訴訟を仕掛けられておきながら、反論もしないで和解してしまった。今般の日大が巨人軍のオフィシャルスポンサーを告知する読売新聞公告を見れば、莫大な金を日大側が払ったことは想像に難くない。

田中理事長が大物暴力団組長との交遊を自慢気に教職員に見せつけ、反対派を威圧行為で押さえつけ、今の地位を手に入れたのは、関係者なら誰でも知っている。今護衛の立場に付いている弁護士や警察OBらは、深い関係を知らな過ぎる。いや、知ってても、大人の対応でビジネスに徹しているのであろう。潮目が変われば、我先に退散することだろう。

当社のところへ日大記事の取材に来た記者の一人が、なかなか書き出せない理由を「効果や有効みたいなのばかりだからですね〜。技有りや一本みたいなネタがあればいいんですがね〜」とか言ってたが、舛添元都知事のネタは効果、有効以下のネタだった。それでも追及することはできるのである。

日大は国から百億以上の助成金を受けている日本一の私立大学である。その金の支出の疑義に対してマスコミが聞く権利は十分にあるのである。亀ちゃんやヤメ検弁護士の危機管理能力の高さ(金次第)に、恐れ戦いているマスコミの言い訳にすぎない。これが世界七十二位のマスコミ自由度ランキングの由縁であろう。田中理事長の不正がこのまま闇に葬られるのは余りに理不尽である。


週刊誌の雄

そんな折、七月十五日発売の「週刊金曜日」が恐れ戦く週刊誌の沈黙を破り、日大田中理事長の記事を掲載した。紙幅が少ないので、細かくは説明し切れていないが、全体の内容としては合っている記事である。何より、記事を掲載したことに拍手を送りたい。

これまで、色んな週刊誌が当社を尋ねては来たが、実際に記事を掲載した週刊誌は初めてである。記者と編集長の勇気にエールを送りたい。あの読売新聞でさえ、懐柔されてしまうほどの毒牙を持っている日本大学部余所者危機管理の面々(亀ちゃんと仲間たち)である。

そこら辺の週刊誌では、事実を書けない危いネタである。これまで果敢に報じているファクタ出版も代表者が何者かに襲撃される恐れが生じ、警察の保護処置が取られているという現実がある。

週刊金曜日の記者は朝堂院大覚氏にも取材したようである。私(白倉)が田中理事長と一番最初に会ったのは、朝堂院氏の事務所である。まだ世間では、監督と呼ばれていた頃だった。弘道会の高山会長をK氏に紹介された田中は、その頃はまだ五代目体制で山健組が中心の時代だったので、山健組に近づきたくて、高山会長から橋本会長を紹介され、橋本会長から桑田会長を紹介され、有頂天になっていた。そして、六代目体制になると、また高山会長に戻ってくるのである。日大広報部もJOC広報部も口を揃えて「田中理事長(JOC副会長)と暴力団との関係は一切ありません」と記者に返答したらしいが、「現在はありません」という意味だろう?他所から来て日大の広報部長になってる米倉は元共同通信の出身らしいが、彼は天下ったというより、女房と井ノ口姉(橋本俊子)繋がりで、優子姐さん推薦の広報部入りのようである。

取材に行くと二言目には「訴訟するぞ」が口癖らしい。元マスコミ側に居た人間として恥ずかしくないのだろうか?これが元記者の実態だから、世界マスコミ自由度ランキング七十二位なのである。週刊金曜日の言いたいことは、記事最後の一行に集約されている。

それは、いつまでも広報の口を借りて否定するのではなく、「田中理事長自身が、公の場で説明されたらいかがだろうか。」と言うことである。外国のメデイアから東京五輪は「ヤクザオリンピック」と揶揄されてるわけだから、それらを払拭する意味でもJOC副会長として、公の場に出て全ての疑問に答える責任はあると思うよ。



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