今年のペテン師大賞はコイツだ!詐欺道を極める山本一郎の往生際

(敬天新聞12月号)


詐欺が跋扈

今年も一年が終わりに差し掛かっている。振り返れば多種多様の詐欺事件が起こり各紙で報じられた。振り込め詐欺などの特殊詐欺は相変わらず被害が絶えず、高齢者が数百万円の高額被害に遭っても、今や新聞紙面の端っこに小さく掲載されるくらい日常的な事件になってしまった。

孫や子を装い高齢者を騙す事件が当たり前のように起きているが、日本の伝統文化である敬老の精神を失墜させる由々しき事件であるから、撲滅せねばならない。

しかし、こういった流行り廃りの詐欺も世情に通じているところもあるから、国民が反省すべき点も多いのではないか。

当紙の地元では、公園に設置された防災用のスピーカーから、今日もまた「只今、市内で振り込め詐欺が発生しました。市民の皆さん気をつけて下さい。」といった放送が繰り返されている。

時には埼玉県警のヘリコプターが拡声器を使って上空から同様の呼びかけを行っている。毎度繰り返される当たり前の光景が、実は極めて異常であることに目を覚まさねばならない。

一方、詐欺師は信用のある役所の職員や銀行員や郵便局員を装うことからはじめ、嘘話を信用させて人を騙したりする。ところが、最近は本物の銀行員や郵便局員が、顧客に架空の投資話を持ちかけたりして詐欺をするのだから始末が悪い。

本物の職員が本物の窓口を舞台に嘘話を持ちかけてくるのだから、騙されるのも無理ないだろう。

直近では、長野県小諸市の諸(もろ)簡易郵便局の局長だった女が、 顧客約一八〇人から計約八億九千万円を騙し取ったという事件が起きている。詐欺が身近に跋扈すればするほど、物理的に警察の手が回らなくなるから、悪循環である。最早、自己責任が求められるのが現状だ。


自転車操業

そんな折、身体一つ弁舌一つで時代錯誤も甚だしい儲け話を騙り、金を集め続けている男がいる。昨年来、当紙で追及してきた元KKC(経済革命クラブ)詐欺事件の首謀者であった山本一郎のことである。

山本一郎が葛」球というギャンブル構想で金集めをしていることは、これまで本紙で報じて来た通りである。

山本の夢描く競球は、まるで小学校の運動会でやっている大きな球ころがし競争だ。そんな球ころがしをやるために、巨大な競技場を作るのは個人の自由だが、ギャンブル場の認可を取得するのは夢のまた夢である。それなのに、次から次へと山本に金を投じる客がいるのだから、呆れる限りである。

これまで当紙の記事によって、山本一郎にテレビ局や週刊誌の取材が殺到し、いよいよ逮捕間近と思われいた。山本一郎の側近達も相次いで金を持ち逃げし、山本の急先鋒であった秘書のキンペイ嬢まで姿を消した。

ところが、ここからが山本一郎が稀代の詐欺師と呼ばれる所以である。金を投じていた客が「金を返せ」と取り付け騒ぎを起こしている中、その窮地を脱する新たな投資を募っているという。

「金を返せ」と皆が騒ぎ会社が潰れたら、全てお金はゼロになる。潰れなければ、大きな金を作るチャンスが続くことになるし、僅かでも配当を支払う機会を得られるだろう。

だから潰してゼロになるよりは潰さず生かした方が皆が得するのだから、潰れないように更に金を出してくれという理屈だ。それで「お助け会で金を貸してくれ」と言いながら金を集めているそうだ。

更に「金がない人には貸しますよ」というから、もう訳がわからん何でもありの状態だ。それも当紙に書かれて叩かれたからこそ、(同情で?)金が再び集まり出したと言っているらしいから、もう笑っちゃうね。自分の金だけは取り戻したいという会員が、自転車操業であることを百も承知で必死に金を出す新たな会員を勧誘しているに過ぎないだろう。

山本一郎の今回の金集めのポイントは、あくまでも金の貸し借りであるということだ。こんな声掛けに金を出している人たちは、後で騙されたと騒いで被害を訴えても、誰も相手にしてくれないだろう。

これじゃあ当局の捜査の動きが鈍くなるのも当然だ。今でも山本一郎を信じている人たちは、当初から真剣に詐欺被害を訴えている人たちの妨げにならないようにして頂きたいものである。


稀代の詐欺

ところで山本一郎は、もう逃げる準備で金を隠しているのだろうか?、本社の机の上に積み上げられていた札束は、もう置いていないそうである。どこまでが本当なのか、どこまでが嘘なのか、全くわからない。「最初から利益を産む実態は何もなく、嘘で金を集めて、その集めた金の中から配当を払うというだけ」の自転車操業に過ぎなかったのであるが、山本一郎の口の上手さと、明るい人柄もあって、やっぱり多くの被害者が出たのである。

こういう詐欺は、最初入会した者は、ある程度儲かるシステムになっており、その儲かった者の口コミで、次から次に会員が増えていくのである。

口コミだけなら、用心深い人は入会しないのであるが、紹介料が入る仕組みになっているので、顔の広い主婦とか、厚かましい婆さんたちの、隠れたビジネスになっているのである。

当然、パンクした時には、これらの人間関係も不味くなるのであるが、日本人の忘れ癖、騙されたのを他人や家族に知られるのを極端に嫌う性質を、逆手に取っているので、意外と被害届を出すのを躊躇する人が多いのに驚く。

だが今回の被害者は、日本人より中国人が多いらしいので、流石の山本も、厳しい取り立てに苦慮しているらしい。青龍刀持参の取り立て者には、ごっそり持って行かれることも度々あったという。

最近は、当紙の記事が出ない月は、もう敬天の追及は終ったと強がって見せる反面、もう疲れたから逮捕されて楽になりたいと漏らす事もあるという噂もある。それでも金を集め続ける山本一郎はやはり稀代の詐欺師である。

「失敗とは転ぶことではなく、起き上がらないことなのです」とはカナダの女優メアリー・ピックフォードの名言であるが、現在の山本一郎にとってこの言葉は、善と悪、どちらの更生を目指す言葉に聞こえるのだろうか。

年の瀬に物騒な事件が起こる前に、警察介入が望ましいような気がするね。

・・・続く。


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