森友学園の疑惑は良くある話?茨城県から社会福祉法人の投書

(敬天新聞4月号)

当紙では、茨城県水戸市の市議会を牛耳る松本勝久爺と農業委員会の笹沼恭一会長を巡る悪行の数々を追及してきた。

そんな縁もあってか、時おり茨城県に纏わる投書が送られてくるのだが、今回は、社会福祉法人の設立を巡り、議員の介入や行政職員が、それぞれの思惑のもと、怪しい動きをしていたことを思わせる投書が届いた。

世間は、ちょうど森友学園の国有地払下げ問題で大騒ぎしているので、なにも学校法人に限らず、補助金申請などが絡む事案に於いては、我々が気付いていないだけで、似たり寄ったりの疑惑が意外と身近に存在しているのではないか?という一例として、投書を紹介する事にした。

この投書は、長文で多くの資料が添えてあるため、紙面の都合上全てを掲載することが出来ない(全文は敬天白ブログで掲載中)。そこで、投書が三つのタイトルに分かれているので、それぞれ分けて内容を要約し触れていくことにする。

其の一

先ず、「一、飯塚県議会議長の不正」について。

茨城県議会議員の飯塚秋男氏が平成二十年頃、鈴木章という大工をそそのかし、社会福祉法人「桜川福祉会」を立ち上げ、障害者福祉施設を建設した際、飯塚県議が県職員の「大森」と「酒寄」に圧力をかけ、国の補助金一億円を出させた。という話である。

ところが、

(1)施設の建設に携わった業者に代金を支払わず、飯塚県議が補助金一億円を私的流用してしまった。
(2)流用できたのは飯塚県議の嫁と知人が理事に収まっていたから。
(3)そのことで、業者から未払い代金について相談された県職員の酒寄氏が、知人である社会福祉法人「やまびこの里福祉会」の斉藤亨常務に相談した。
(4)その結果、知り合いの「笹沼政国」と「石川利雄」という人物を桜川福祉会の理事として送り込み、桜川福祉会を「やまびこの里福祉会」の親会社である不動産会社「野澤ワールド」に一億円で売却して、業者の未払い代金を支払うという計画を立てた。
(5)ところが、その計画に気付いた鈴木章が、自分ならもっと高く売れると考えて、飯塚県議や臼井(平八郎?)議員に相談し、(4)の計画を阻むために県庁へ文句を言いに行った。
(6)そして斉藤亨たち(笹沼、石川)を理事から引きずりおろした。
(7)飯塚県議は、当時の福祉部長(現副知事)山口ちえに口利きを行い、笹沼の前の理事(鈴木章や飯塚の嫁)には、補助金の使途不明金について請求しないとする確約書をつくらせた。
(8)そのため、今も業者への未払い金はそのままであり、(7)によって揉み消された。

というのが、投書主の言い分だ。そして(7)を裏付ける資料として、飯塚県議が山口副支部長に鈴木前理事長の負債を免責する文書を出すようお願いしていることが分かる資料が添付されていた。

しかし、いくら県の福祉部長が前の理事たちに請求しないという確約をしたところで、特定の人物の責任は免れたとしても、業者の債権が消えるわけではないのだから、完全に揉み消すことは出来ないだろう。

だから、(4)の計画で負債を引き継ぐことを承知で、新たに笹沼たちが理事に入ったわけだ。しかし、野澤ワールドへの売却計画は失敗した。

因みに、飯塚県議が議長を務めていたのは、調べたら平成二十五年十二月〜平成二十七年一月であるから、投書の主はそのころ追及していた事案を、当紙に送って来たのかな?


其の二

続いて、

「二、酒寄元之、斉藤亨、笹沼政国、石川利雄たちの不正」

山口ちえ福祉部長の確約書によって、請求を免れた鈴木章や飯塚の嫁の後に桜川福祉会の理事になっていた笹沼政国が未払い金を立て替えており、損をする結果と成った。という話だ。

そこで、

(1)県職員の酒寄は、補助金一億円を斉藤や笹沼たちに工面することに成った。
(2)そこで架空の会社をつくり、偽の領収書で補助金を騙し取っていたが、バレて笹沼が逮捕された。
(3)笹沼逮捕は新聞沙汰になった(紙面下資料)。
(4)笹沼のところで事務員をしていた篠原の話しでは、新聞の報道にあるのは本の一部である。
(5)笹沼は、補助金の一部を公明党の高崎進県議と田村けいこ県議に寄付している。
(6)不正受給を県庁に通報した連中に「余計なことをしゃべるな」と高崎県議と笹沼が言っている記録もある。

という話らしい。こちらは斉藤一派の不穏な動きのようだ。斉藤一派が最初に本件と関わるきっかけと成ったのは、県職員の酒寄からの相談であった。

だから酒寄は新たに理事に就く笹沼たちが負債を負った事について責任を感じ、(1)に至ったというわけかな?

当時の笹沼逮捕報道によると、障害者自立支援事業の補助金制度を悪用し、水増し請求で約二千万円を騙し取ったとされている。役所は書類を提出させるだけの審査で補助金を出し、不正を見抜けなかったとコメントしている。だが、投書の主は表沙汰になっている金額は本の一部で、職員の関与を指摘しているわけだ。

しかし、当局が捜査済みであるのだから、更なる展開を望むなら、もっと具体的な情報を送ってほしい。それこそ、(6)にあるように不正を通報した連中に、県議が「口止めをしている記録もある」というのなら、その記録を当社に送ってください。


其の三

そして最後、

「三、県職員障害福祉課長・高塚和郎と課長補佐・古市重成による揉み消し工作」

投書の主は、最も重大な問題と位置付けしているのが、この三の事項である。

笹沼の事件で、新聞報道では補助金約三千八百万円の内、水増し請求は二千一一四万円である。


(1)しかし、実際には一億円以上の補助金が出ており、表沙汰になっているのは一部に過ぎない。
(2)それを障害福祉課の課長と課長補佐が揉み消そうとしている。
(3)それは山口副知事、或いは橋本知事の指示ではないか?
(4)県は、笹沼の弁護士と示談しようとしている。笹沼の弁護士と古市課長補佐が五百万円で示談しようと手を打っている。
(5)これまでNHK、朝日新聞、茨城新聞に告発してきましたが、とり挙げてもらえなかった。

と言う話だ。

取材力、資金力のある大手報道陣が取り挙げてくれないので、当紙に情報提供したようだけど、本件を本格的に調査するには、やはり現地に行って取材を行い、証拠を積み重ねなければ成りませんな。

結局、金が欲しい飯塚一派と乗っ取って売却する予定だった斉藤一派の社会福祉法人を食い物にした争奪戦だったのかな?

資料の中には、飯塚県議が深く係わっていたこと、鈴木理事長に多額の負債があり、理事長になれば一億円の補助金を得られ、半分の五千万円を退職金で頂き借金の返済に充てるつもりであったこと、施設経営において不透明な負債と資金の流出があり、背任・不正流用の責任を問う事態に陥っていることを、県が認識していたこと。

その上で、いかに穏便にことを納めるか、関係者が相談していたことが窺えるものもあった。

結局、代金を踏み倒されて泣きを見ている業者や、不利益を被った理事だか誰かが告発すれば事件になるんじゃないのかね?ことの発端は、社会福祉法人における補助金の横領・背任・使途不明金だろうに。

また、現在どうなっているのか近況について、再度、投書をお待ちしております。


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