日本大学乗っ取りに最終王手 田中チャンコ商店のシナリオ

(敬天新聞9月号)


拝金主義

田中チャンコ商店が、いよいよ日大乗っ取りの最終章に王手をかけているそうだ。一緒にやってきた仲間というべき者達を切り、内田正人を理事にしたのだけでも大ビックリであったが、なんと今度は九月の改選期に井ノ口忠男を常務理事にするのだという。

その前兆として井ノ口が、校友会枠評議員候補になったそうである。九月一日に現理事会があり、九月一〇日には新理事会があり、その新理事会で、評議員の中から理事が選出され、その新理事の中から常務理事が選ばれるのであるが、その常務理事候補に内田と井ノ口が内定し、選ばれる段取りと成っているという。

内田はともかく井ノ口は、五年前に外部から「事業部部長」として「優子姐案件」で裏就職してきた男である。しかも裏入学で医学部学生を入れると言って、金だけ取ったとして、訴えられた男である。しかも事業部部長として裏就職する前には、田中英壽理事長を探偵社を使って、行動確認した男である。田中英壽という男は、恥も外聞も意地も面子もない男かね。みっともないねー。

相撲で強かったのは、万人が認めるところであるが、その頃覚えたごっつあん精神が未だに続き、若い時からヤクザの親分さんに可愛がられ、より上の親分、より上の親分と、渡り歩きながら、日本一の親分との交遊を教職員に見せつけることで、理事長の座を手にした男であるのは、間違いない。機を見て敏なのである。

暴排条例でヤクザとの交遊が問題にされるようになると、ぬけぬけと「交遊はない」と嘘を吐くのである。ツーショット写真が出れば「偽造」だと言ったりして逃げるのである。ただし、それとて学内で他人の口を借りて言わせるだけで、公の場で自身の口では語らない。嘘がばれることを、誰よりも本人が知っているからである。

しかも、日本一の私学助成金を受けてる大学の金を、本来なら必要のない弁護団や外部広報を雇い、自身の疑惑のガードに大使用しているのである。そして、文科省も、マスコミも黙らせているのである。そんな男が、日本オリンピック委員会(JOC)のナンバー2の副会長である。森喜郎東京オリンピック組織委員長も、「JOCの会長は能無し」と言うのであれば、「副会長は危ない」ぐらい言って欲しかったね。 あれだけ日大を食い物にして来た井ノ口姉弟が、よもや日大の執行部に入るなんて、田中一強にしてしまった日大教職員・OBの罪は重い。否、文科省の「私学助成金の使い道」を監査できない機能不全こそが問われるべきかもしれない。新しくできる学校、学部には、許認可は厳しいが、既存の大学に対しては、天下り先確保の意味からか、深追いはしないのが忖度なのだろう。

金があれば何でも通る世の中であるという現実を、教育者達が学生や世に知らしめているという矛盾を痛感した次第である。


裏入学ビジネス

ところで、井ノ口(正確には姉の橋本稔子案件)が裏入学で松戸の歯学部にY・Tという学生を入れたという話はどうなったのか?全く話題にならないね。二〇一三年度入学の事である。日大の場合、身体検査はいらないのかね。日本一の私学助成金を貰っていながら、いいかげんだねー。文科省も助成金に対しての責任を取るべきである。助成金は税金だろ。

井ノ口は過去にも裏入学の問題で、病院長から五千万円も受け取ったと大きく新聞に報じられたことがある。今回も相手は病院長である。学内では周知の話らしい。

投書としては、文科省を始めとした監督官庁や、マスコミにも送っているそうであるが、どこも取り上げないらしい。それは送り手にも問題がある。投書は真実であっても、名前を名乗らなければ、「怪文書」と認識されてしまう。だが、勇気をもって名乗ればたった一人でも大逆転する可能性はある。

この話をある人にしたら、「裏入学合格は被害者がいないから、事件にならない」と言っていた。確かにそういう一面はある。能力が足りない分を、その学校で裏から入れさせる力のある者にお金を払って入学するわけで、無事に合格できれば皆がウインウインで、確かに被害者はいなくなる。

ただし、よく考えれば「一見」であって、能力の足りない分を入試委員会で公表し、その分大学に寄付を頂いたことを公表し、了承を得ていれば問題はなかろう。この場合なら、裏入学とは言わない。

Y・T君の場合、田中理事長が事前に父親と食事をしている。全くの裏から入っている。紹介は暴力団という話もある。例えば覚せい剤所有は売った者も買った者も、逮捕される。 この場合も、被害者はいない。被害者がいなくても、被害届がなくても、逮捕される事案はあるのである。要は、裏入学に携わった関係者が告発すれば可能ではあるが、飴玉をしゃぶらされているだろうから、文科省の本気度の調査がない限り、無理という意味なのだろう。

二〇一三年度入学なら、もう卒業している歳である。学生に罪はないので、名前の公表はしない。それらを利用して多額の裏金をポケットに入れた、大人達を糾弾しているのである。性懲りもなく、裏入学ビジネスを続けている井ノ口忠男が常務理事になるというので、一石を投じているのだ。


田中英壽被告

日大が抱える問題は裏入学ビジネスだけではない。

・東京地裁民事第41部合2B係

【事件番号】 平成29年(ワ)第5023号 損害賠償請求事件

【原告】 株式会社セイシン 外

【被告】 株式会社NU校友会 外

これは七月十二日(水曜日)午前一〇時から東京地裁民事部で行われた損害賠償請求事件である。被告は株式会社NU校友会外となっているが、その外が何と、日本大学理事長である田中英壽と筆頭常務理事である石井進なのである。

わかり易く言うと、「何回にも分けて騙し取られた金を返せ」という裁判である。内容から言えば、何も民事で争わなくても、刑事事件で告訴してもいいような内容である。

要は、原告の男性に対して、被告の(株)NU校友会のオーナーの安藤季賢(生産工学部OBで応援団長)と筆頭常務理事石井進コンビが、「田中理事長に裏金を出せば、建設・解体・産廃等の仕事を出せる」と言って、多数回に亘って、四千数百万の金を騙し取り、未だに約束は守られないので、金を返せ、という訴訟である。

どうみても安藤・石井コンビの個人的犯罪のようであるが、日大側から出て来た弁護団は八名である。片や原告側は二名である。被告の中の一人が田中理事長であるため、負けるわけには行かないという布陣である。

国から日本一の助成金を受けてる私大でありながら、個人の危機管理費用を法人費で賄う作戦である。このことにクレームを付けない商業主義優先のマスコミの悲しさよ。

田中優子夫人や井ノ口姉弟が未だに暴力団の周辺者であるのは間違いないが、部外者だから亀ちゃん危機管理隊(亀井静香率いる理事長親衛隊)は見ぬ振りをしているのであろうが、田中理事長自身は今は暴力団からは切れている(と思う)。だからこそ、検察庁上がり、警察庁上がりの弁護士やOBで周囲を固めているのである。

しかし、ついこないだまで有名暴力団とビジネスをして遊び回り、玉入れ穴入れ遊びまで一緒にした仲で、日大執行部教職員にその交遊関係を見せつけてきたので、未だにトラウマとなって、内部告発が出来ないでいるのである。

国からの莫大な助成金が、本来なら必要のない支出に多額が使われている。この不条理を何故誰も指摘しないのだろう?。JOCの副会長もしている田中理事長の場合、「過去は問わない」に値する人物で無いことは確かである。強いて言うなら「過去は消えない」という枕詞が似合う人物であろう。

今回の民事事件は、いつでも刑事で告訴できる事案である。工事を出す出すと言って、金だけ騙し取って、引っ張るだけ引っ張って、一度も約束を履行していない。全くの詐欺である。普通の大学の理事ならとっくに逮捕されているだろう。これが事件化しなかったのは、金で飼われた用心棒の成果かな。

ただ田中理事長の名誉の為に付け加えれば、原告が金を渡したのは、あくまでも安藤季賢氏と石井進常務理事であって、田中理事長ではない。いつも「田中理事長に届ける金」として渡していた、ということである。

理事長の名前だけ使って、一銭も渡さず二人だけで分けていたのか、実際に幾らかは届けていたのかは、今となっては原告にも分からないという。続く。


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