前山梨市長の望月清賢と悪事を結ぶ立地企画の陰

(敬天新聞10月号)

市長逮捕の波紋

今年八月、山梨市で現職の市長であった望月清賢が市職員を不正採用したとして虚偽有印公文書作成・同行使罪で逮捕、起訴された。この事件を巡っては不正採用を依頼したとして甲州市の公立中学校校長と山梨市元収入役の住職が受託収賄罪で逮捕、起訴されている。

また、市長の指示で不正採用に加担したとして副市長ら五人の職員が書類送検された。昔はよく耳にした馴れ合いもたれあい、縁故、口利きによる不正が、自治体トップに於いて未だに蔓延っている実態を、世に晒した事件である。

望月清賢に至っては、親から経営を引き継いだ石材会社「差出(さしで)石材」の経営を巡り、知人などから現金約三億七千万円を騙し取ったとして、社長を務めていた元妻が今年六月に詐欺で逮捕されている。

資金難から、金の為なら何でもやりそうな精神状態であったのだろうから、捜査当局には、公共工事の入札などにも不正が及んでないか望月清賢の所業を徹底的に捜査していただきたいものだ。

そんな折、早速本紙の下には、前山梨市長望月清賢に纏わる数々の悪行を告発する情報が寄せられている。また、これらの情報には、市長である望月清賢を陰で操っている「立地企画の望月薫」の存在を指摘する一つの共通点が見られる。

地元で長らく建設業に携って来た人物に、この蒲ァ地企画(甲府市伊勢一-四-十六)の代表である望月薫について話を聞いたところ、望月薫の本職は「山梨県内の各市町村の環境課及び環境森林課に出入りし、市町村で把握している、行政が手を付けることが難しい物件の、産業廃棄物不法投棄が埋蔵されている土地の調査資料を入手し、故意に買い手を探し、土地の売買契約をする」ことだそうである。

その手口は「工事着工の際、一部分だけマニフェストを作成し、残りの廃棄物を埋め戻すか、どこかに不法投棄をする」のだそうである。一昔前に似非同和がよくやっていた手口である。

過去に何度も政治団体に抗議を受けているそうだが、「汚れたものに触りたくない、ややこしいものは見ない振りをするという行政の手助けをしている」という部分もあり、今まで問題にされなかったところもあるのだという。

その産廃不法投棄の実例を示す告発状(証拠写真も添付)が本紙には届いている。告発状によると、甲府市(国母五-十八-二十二)にある井口工業株式会社(代表・井口和則)が、山梨の代表的な銘菓「信玄餅」で有名な葛j梗屋の所有地(山梨市一町田中字山ノ神)で、掘り起こした産業廃棄物の一部を、中間処理場及び最終処分場に搬入せずに、これまた山梨の代表的な名所で知られているフルーツ公園に隣接する「ほったらかし温泉」の施設内に、大型ダンプ百台以上に積み込んで運び、不法投棄したというものだ。残りは現地に埋め戻されたそうである。この件も、立地企画の望月薫が首謀者であるという。

この土地は、元は渡辺冷菓株式会社が所有し工場が建っていたそうだ。

しかし業績不振に陥り倒産したため、結果として工場を解体することになったそうだ。そこで不動産業者として仲介していた立地企画が、白根町にある井上重建に解体を依頼するのであるが、解体による産業廃棄物を地下に埋めるよう指示したそうである。

このような経緯があるにもかかわらず立地企画が桔梗屋に売却したというのが事の発端である。知ってか知らでか購入した桔梗屋も、所有者責任として何らかの対処は講じねばなるまい。

また、この件は山梨市環境課が把握しており、管轄する県の森林環境課に報告したらしいが、県が揉み消した可能性があると告発状は指摘している。

不法投棄を実行した井口工業は、あろうことか南甲府警察署の建設防犯会長に任命されているというし、ほったらかし温泉の事だから、ほったらかしているなんて、冗談では済まない悪政が山梨県では蔓延しているようだ。


数々の疑惑

立地企画の望月薫は、前山梨市長望月清賢の市職員不正採用にも関わっているそうである。現在、各メディアで報じられている不正採用事件とは別に、もっと大きな不正事実を捜査当局が探っているという噂がある。 それは、立地企画の望月薫の紹介で山梨市の職員に不正採用された者がいるらしいのだが、それが、山梨県知事(三期)や鈴木善幸内閣時代に沖縄開発庁長官、総理府総務長官を歴任した自民党衆議院議員(九期)田辺国男氏の息子である甲州市の田辺篤市長の依頼によるものだというのである。

田辺篤市長は過去に「医療法人の補助金詐取」の件で、調べられたことがあり、その時、立地企画の望月薫が身代わりになって逮捕された過去があるらしい。それで恩を売り、頭が上がらない関係になっているそうだ。

また、前山梨市長望月清賢逮捕の件で、文科省政務次官宮川典子衆議院議員が事情聴取を受けたという情報もある。これは、県職員であったにも拘わらずフィリピンパブを経営していたことがバレて首になった河野某という男と、地建工業の松村某という男と宮川典子議員が、山梨県南巨摩郡の身延小学校と中学校を統合する計画において、新たな施設を作る際、地建工業を工事に入れるかどうかを不正に話し合ったというような疑いらしい。

山梨市職員の不正採用に関しては、臼井成男(しげお)県会議員の紹介者もいるらしい。

山梨市長望月清賢の元妻が詐欺で逮捕されたことに始まり、現職市長の逮捕と辞任で、長年積り積もってきた不正の数々が、ハタキに叩かれた埃の様に宙を舞い始めた。山梨県下は大掃除の機会である。

先ずは、山梨土産の代名詞「信玄餅」の桔梗屋所有地から出て来た産廃を、井口工業がフルーツ公園の増改築に絡んで金まで取って「ほったらかし温泉」の施設内に埋めた件で、どこまで真相に迫れるか、行政が毅然とした態度でその不正を摘発し、元に戻す行政命令を出せるのか、山梨県民は注目すべきであろう。「甲斐の山々陽に映えて、われ出陣に憂いなし〜♪」街宣しなきゃ駄目かな?。


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