田中ちゃんこ商店の裏稼業 日大新理事会で大願成就!?

(敬天新聞10月号)

新理事会の思惑

本紙は先月号で、日大が九月一〇日に行われる新理事会にて、あろうことか井ノ口忠男が常務理事に成るらしいと報じた。何度も言うが井ノ口は、田中英壽理事長夫人の優子姐さん案件で、裏就職してきた男である。しかも裏口入学で医学部学生に入れてやるといって、五千万円を取り訴えられた男である。

事業部部長として裏就職する前には、田中理事長の行動を探偵社を使って調べ上げていた男である。それが、今では井ノ口の実姉である?エルフエージェンシーの代表取締役・橋本稔子嬢が、我が物顔で日大広告を仕切っている始末である。

嘗ては学生相撲で全国に名を轟かせ、質実剛健な男という印象の田中英壽であったのに、なんという様だろう。いったい「ナニ」を握られたのだろうか?そして今度は井ノ口を常務理事にするというのだから聞いて呆れる。というのが前号までの話である。

ところが、田中理事長は、事前の目論見と違って、井ノ口忠男を常務理事にできなかったそうである。当初の目論見は、今年初めて校友会枠から評議員になった井ノ口を、その評議員から理事に選出し、そしてその理事の中から、常務理事に選ぶというストーリーだったそうである。

姉の橋本稔子と二人で、読売新聞の広告、空港の広告、事業部の業者からのバックマージンを貰って、優子夫人に運んだ成果が、『地位』という形で評価される筈だったのである。それがひとまず延期になったということは、一応危機管理の成果と言えそうだ。

週刊誌の中には、「井ノ口が常務理事になったら、書きやすいですね」と言う所もあったから、その辺を考慮(回避)したのかもしれない。常務理事になれば、部外者の井ノ口忠男としてではなく、日本大学常務理事井ノ口忠男として書けるからねー。

例えば、「井ノ口忠男常務理事が裏入学で二〇一三年に松戸歯学部に入れた神戸の病院長Y氏の件は」とかね。話が重くなっていいねー。それでも、優子夫人に対しての面子を考えたのか、井ノ口は「理事長指名による交友理事」だそうである。

人事は内田正人、管財は大里某、広報は服部某だそうである。大里とか服部と言うのは、良く知らないが、内田は人事で嫌われ役を引き受け、管財と事業部は実質、井ノ口が責任者だろうし、広報の実際の実務は井ノ口の姉の橋本稔子がやっている。

それに外部からの批判記事に対しては、徳洲会病院から年間六億円で新聞発行を請け負っていたという久恒信夫が裏広報である。「退職してから二軒も家を建てたのは久恒ぐらいだ」と同業者からやっかまれる男である。

それから、前号で報じた田中理事長が被告の一人になって訴えられてた「金返せ民事訴訟の件」であるが、被告の一人で「日大OBが深く関わっている企業」と騙っていた?NU校友会の安藤季賢が破産したらしい。もう一人の被告は、現筆頭常務理事の石井進である。

被害者(原告)の業者は、被告らから「日大理事長と懇意にしている」、「理事や執行部と常に仕事をしている」、「日大に特別な力を有している」、「日大に関する大抵の事なら何でも可能」、「日大が行う様々な事業において便宜を図ることが出来る」と持ち掛けられ、指示に従えば日大病院の業務を行う業者に選定され、確実に仕事が受注出来ると欺罔され、金を要求されたと主張している。

また、マージンを払えば、日大が清水建設に建設工事を発注するスキームで利益を得ることが出来る等と持ち掛けられていたようだ。東京タワーの下にある料理屋「とうふ屋うかい」で清水建設の専務執行役員や営業部長同席の下、接待までさせられたらしい。

「金を貸してくれ」と言って「金銭貸借」の形にしていた部分もあるようだが、手口としては詐欺だけどなー。被告には優秀な日大弁護団が八人も付いてるらしいから、警察もおいそれと受けれないのかな。

八人の担当者がいて、その中の一人が交代で出廷するのではなく、毎回八人が出席してるという話である。これじゃ裁判所も圧倒されるわな。

ただ、田中理事長に至っては「田中英壽理事長に届ける金が必要だから」という言葉を安藤石井の両被告が多用し、金を出させているという印象だ。本来なら、「安藤石井は金を返せ」の裁判だから、このような裁判に大学の金を使用するのはおかしいだろう。

田中理事長が身の潔白を証明する為に、日大の金を訴訟に使うというのなら、勝手に日大と理事長の名前を使った安藤石井を訴える為に使うべきである。それなのに、日大と田中理事長が総力を挙げて、絶対負けるわけには行かない意気込みで訴訟に臨んでいることに対し、誰も疑問を呈しないのかねー。


驚愕の人事

井ノ口忠男の人事では常務理事に昇格しなかったという意味に於いては予想外となった。しかし、反対に予想外に昇格したという人物もいたのである。

筆頭常務理事である石井進の失態から、田中理事長が「被告」と呼ばれる立場になったことは前述した通りである。田中理事長は、さぞや御立腹で、石井常務を格下げにしたとばかり思っていた。ところが、なんと『理事長代理・代行』に格上げしたそうである。

どう考えても、あの金の借り方、取り方は「詐欺」のような感じだけどね。田中理事長も石井にまで弱みを握られたのかなー?事前の約束通り、三軒茶屋の危機管理学部工事を清水建設には仕事を出したから、それが約束を履行したという言い分なのかな?

しかし、被害者(原告)は下請けにも入っていないし、紹介料も貰ってないということだったようだがなー。それに形は入札らしいが、事前に数字を教えたり決定したりでは、入札の意味がないだろう。私立大学だから入札は形だけでいいのかね。

清水建設幹部と石井進理事長代理、安藤季賢NU校友会社長が、芝公園の「とうふ屋うかい」で食事をしたのは決定後で、被害者(原告)は更なる見返り(金)を要求されたんじゃなかったっけ?安藤季賢社長の「破産」も危機管理の一環かな。さすが日大はやることが違うねー。

まー判断は裁判所がすることだから、暫く様子をみるか?


裏入学を成就

ところで、九月一〇日の新理事会のあと、阿佐ヶ谷の「ちゃんこ田中」では、全役員と部長クラスが参加し、盛大に酒宴が催されたらしい。特にエルフ橋本稔子が、弟である井ノ口の理事就任を喜んで大はしゃぎしていたそうである。

井ノ口の紹介でY本医院長関係の裏入学を合格させたのは井出局長で、その功績で財務担当常務に抜擢されたらしい。どうせ、裏入学を成就するために送りこまれた事務局長だろう?それに、いくら名前だけ「財務担当常務」にしたって、実際のキックバックさせるようなビジネスは、理事長案件として井ノ口が裏責任者だろう?まー、地位が上がれば、給与が上がり、退職金が増え、老後の年金も増えるだろうから、それだけでもありがたいわな。

それにしても、文科省は何をしてるのかね。せめて嘘か真実かぐらい調べたらいいのにねー。最近は、役所の裏就職でも捜査当局が動き、メディアも世間も騒ぐのになー。日本一の私学助成金を貰ってる大学であるのだから、田中理事長の暴力団とのつながりも然り、田中英壽がJOC副会長であることも然り、本当は大変な問題ばかりなんだけどね。つづく。

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