地に落ちた上場企業の信用・佐川急便の下請け業者虐め

(敬天新聞12月号)


佐川の過去

今月12月13日に、佐川急便(荒木秀夫社長)のグループ会社を統括するSGホールディングス(町田公志社長)が、遂に上場することが決定したそうである。

佐川急便創業者の故佐川清氏から続く『悪しき慣わし』が、二代目を継承した栗和田榮一社長(現在は会長)に成った今でも、連綿と続いていることを当紙は九月号で報じた。国内屈指の優良印刷会社である佐川印刷で、経理担当者による60億円もの巨額な業務上横領事件が起こった原因は、「佐川急便最高幹部に献上する裏金を、関連子会社等で捻出するためのスキーム」が失敗したことによるものと専らの噂である。その根拠となる裏話を耳にしたので記事にしたのである。

また、旧聞に属する話であるが、過去に佐川急便に天下った警察OBが中心となって、賄賂で交通違反の揉み消しを継続的に行っていた件で、自殺者まで出したという奈良県で、佐川急便系列の運送屋が「覚醒剤の注文・販売の取り扱い運送」をやっていたという話も耳にした。その挙句、不特定多数の暴力団の注文を受け付け、にっちもさっちも行かなくなり、ある親分に交通整理をお願いしたという話もある。急成長を遂げた企業のサクセスストーリーに、創業者の波乱万丈な話はつきものだが、佐川急便に至っては「過去は問わない」では決して許されない問題の多い会社である。

その佐川急便に、またしても下請け虐めという許し難い情報が入って来た。下請け虐めと言うよりは、末端の実態を聞いて下さいという相談から、とんでもない事実が判明した。末端での、嘘偽り、下請け搾取といった誤った企業努力が、少なからずSGホールディングス上場の土台となっているようだ。


下請け虐め

相談者本人は実名告白でも構いませんということだったが、今後の生活もあろうから、仮にAさんとしておこう。歳は六十五歳。Aさんが契約してるのは東京佐川急便の城南地区営業所の他、数か所の荷物の配送だそうである。配送商品は一流企業の商品が多いそうだ。

ところが、佐川急便の城南営業所と直接契約するのではなく、間に手配会社が一枚噛んで居て、その仲介会社が何故か山形県の会社(ワークプランニング合同会社)なのだそうである。その東京オフィスが日本橋兜町九ー五にあるというのだが、そこはレンタルオフィスであるそうだ。Aさんは、この東京オフィスの鈴木某という男と契約を結んでいるという。

鈴木はネットなどで常に佐川急便を名乗り募集をかけているそうだ。だが、Aさんは鈴木とは直接会ったことがないそうである。

Aさんの配送賃は東京二十三区内であれば、一か所への配送代が車持ち込み、ガソリン代持ちで、3180円だそうである。軽トラ一杯の荷物を運んでの賃金である。東京佐川急便から鈴木には、4200円が支払われているそうだ。25%のピンハネである。これはピンハネし過ぎの労働基準法違反ではないのかね?。

鈴木は契約するにあたり、面接も行わないし契約書類も作らないそうであるが、年間システム利用料と称し、個人事業主・7560円、法人10800円の年会費を徴収しているそうだ。

また、こんな事があったそうである。ソフトバンクのスマートフォンの一斉販売の前日、都内ソフトバンク営業所に一斉に配送するために、川崎市の東扇島の営業所に五十四台の車が集められたそうだ。ところが、荷物が届かなくて仕事がキャンセルになった事があったらしい。高速代だけでも往復5千円かかったので、集められたAさん達が、キャンセル料はいくら貰えるのかと担当者に訊ねたら、「2万円は出るでしょう」と言うことだった。ところが実際に振り込まれたのは8千円だったそうだ。

もっと酷いのは、支持された配送先に間違いなく荷物を届けて、配送先から受け取り印を貰っているにも拘わらず、「あれは誤配だった」といって、その誤配にかかった弁済費用を請求してきたそうだ。指示通り芝公園に配達したのに、なぜか宇都宮に運ぶものだったというのである(資料参照)。間違いがあるとすればAさんの責任ではないことは明白である。しかも、後日Aさんが配達先に問い合わせたところ、誤配ではなかった事が確認されている。

この鈴木という男も相当怪しい男だね。なんで佐川急便は、こんな胡散臭い男を使っているのだろうか。佐川急便の中に、誰かキックバックでも貰ってる役付き社員がいるんじゃないの?。鈴木の山形県にある本社というのも、山形市や天童市ではない。田舎のほうである。

SGホールディングスの一翼を担っている佐川急便の最前線の現場で、末端とはいえ一生懸命に働いているAさんみたいな人達から、こんな姑息なやり方で利ザヤを稼ごうとする仲介会社がいるなんて、SGホールディングスも相当なブラック企業じゃないのかね。これで上場出来るというのだから、日本の上場企業の信用も地に落ちたものである。

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