パチンコ規制の裏事情!当紙に届いた新たな投書

(敬天新聞 平成30年5月号 1面)

不自然な認可

代々続いた警察庁の担当者が「管理遊技機の導入はない」との見解を示していたから、なぜ導入が認められる可能性もないのに、株式会社コンパス(元エース電研社長)の武本孝俊社長と株式会社ゲームカード・ジョイコホールディングスの石橋保彦社長(昨年退任)が、管理遊技機(封入式のことを指す役所の正式名称)の特許に無駄な金をかけているのだろうか?と当紙では疑問を投げかけてきた。

ところが、二月から出玉規制が大幅に改革され、警察庁も本気でギャンブル依存症対策に乗りだしてやれやれと思っていたら、遊技機規則の改正で警察庁が手の平を返し、管理遊技機の導入が認められたという投書をいただき前号で紹介した。何故歴代の担当者が否定してきたものが、一転し導入が決まったのだろうか?この不可思議な現象について「担当者レベルで手が届かない上の方から天の声(圧力)がかかった」と、投書の主は言っている。

さらに、その天の声を発することができる者に、武本氏が鼻薬を効かせたとまで書いてあるので、果たして武本氏にそんなに力があるのだろうか?と、当紙は新たな疑念を抱いているのである。

前号の投書には、武本氏が警察官僚栗生俊一長官に送ったとされる紀州南高梅といった品々の伝票写真もあったけど、こんなものでは鼻薬の役目は果たせないだろうし、本人ではない第三者が伝票に二人の名前を記入することだって可能であるから、本人達が「身に覚えがない。作為を感じる伝票だ」と言ってしまえば、それまでである。

投書の主は、いったいどのような経緯で、この手書きではない(筆跡の分からない)伝票を入手したのであろうか。伝票が事実であれば国家公務員倫理法に違反するそうであるから、更なる情報を頂きたい。

だが、問題の根幹はそんな小さな事ではない。なぜ一貫して管理遊技機の導入を否定してきた警察庁が突然手の平を返したのか?武本氏が秘めている力とは何か?である。「武本氏は今回の管理遊技機構想の暁には、息のかかった企業、そして今後IR市場に参入する姉妹企業にも、警察OBの天下りを確約している」ことや、天下りリストも前号の投書には記されていた。匿名の投書とはいえ単なる怪文書では済まされぬ内容である。

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フィクサー?

そんな「武本氏が秘めている力」の背景を物語る新たな投書が届いたので紹介しよう(紙面参照)。それは「パチンコ業界のフィクサー武本孝俊」と題する投書で、元警視総監や元警察庁長官、元日本経済新聞社長や元NHK会長といった有力な著名人を集め接待ゴルフを行っていたというものだ。

なるほど、武本氏は日本経済新聞やNHKにまで喰いこんでいるのか?仕事がら監督官庁に喰いこんで行くというのは、やり手の社長なら考えることであるから不思議ではない。ただ問題はその喰いこみ方が違法であるかどうかである。

こちらもまた政界・官界・財界で流行りの「脱法ではあるが、違法ではない」みたいな論理を振りかざすつもりだろうか?やはり脱法も違法というスタイルを確立しないといけないけど、政治家そのものが、底の抜けたバケツのようなザル法ばかりの言い訳をするのだから、説得力もなかろう。

ところで武本氏は、自分でゴルフ場を持っていながら、なぜロッテのゴルフ場を使うのだろうか?なにか理由があるのかな。

それにしてもパチンコ業界は、二月のギャンブル依存症改革でこれから厳しい時代に突入すると言われている。

今までのように、愛人にマンションを一棟買ってやったとか、自家用飛行機で毎月海外旅行へ行った、なんてことは難しくなるのではないか?

そんな中で、新しく取り入れられた封入式の特許の殆どを持つなんて、武本氏も大したもんだねー。後ろからお付きが、つっかえ棒で支えないとひっくり返るほどの、我が世の春まっただ中といったところかな。

しかし、独占はよくないね。天網恢恢疎にして漏らさずって言うから、何が災いするかわからんよ。まー、強欲も程々のところにした方がいいだろう。

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